月齢・年齢別|赤ちゃんの生活リズムのために知っておきたい寝かしつけのコツ

生活リズムのために知っておきたい寝かしつけのコツ
2022/05/16 2024/01/13 兎本 兎本

赤ちゃんの生活リズムは、睡眠のリズムで決まります。
とはいえ、寝かしつけても寝てくれない赤ちゃんもいますよね。

筆者も前職の保育士時代は、お昼寝の時間の寝かしつけに苦労しました。

この記事では、赤ちゃんの生活リズムを整えるための寝かしつけのコツを月齢・年齢別にご紹介します。

ぜひ最後まで読んで、赤ちゃんの生活リズムをつける際の参考にしてくださいね。

赤ちゃんの生活リズムをつくるための自然に眠れる習慣づくり

赤ちゃんの生活リズムについて考えてみたことはありますか?

「寝かしつけのコツはありますか?」など、
寝かしつけについてのお悩みはよくお問い合わせもあるのですが、実は生活リズムを整えることで、子どもは同じ時間に自然に眠れるようになっていきます。

赤ちゃんの生活リズムをつけるためのポイントは2つです。

▶︎決まった時間に起こす
▶︎夜の授乳のタイミングと方法に気をつける

2つ目は赤ちゃんのみ気をつけるポイントですが、1つ目は何歳まででも気をつけたいポイントです。
新生児のうちからこうしたことを意識していけるといいですね。

今回は、月齢&年齢ごとの「生活リズム」「寝かしつけのコツ」について考えていきましょう。

朝は決まった時間に起こす

赤ちゃんと時計

前日の眠る時間が遅くなっても、朝は決まった時間に起こしましょう

朝7時~8時頃には起こすようにすると、お昼寝時間も確保できますよ。

朝の起きる時間が決まると、夜に眠くなる時間も決まってくるので、赤ちゃんの生活リズムも自然に整っていきます。

赤ちゃんの生活リズムを整えようと思っても、なかなか眠ってくれなかったり思うようにいかないこともあると思いますが、この「朝決まった時間に起こす」を守っていくと、生活リズムが整いやすくなります。

朝起きる時間を決めることは、何歳になっても効果的な生活リズムの整え方ですよ。

 

授乳は寝かしつけの前にする

赤ちゃんも大人と同じく、お腹がいっぱいになると眠くなります。

寝かしつけの前に授乳をすることで、赤ちゃんも眠りやすくなりますよ。

赤ちゃんは授乳のときに空気を一緒に飲み込んでしまいがち。

そのまま寝かしつけに入ってしまうと、お腹が苦しくて眠れないこともあります。

吐乳の可能性も高くなるので、げっぷを出してから寝かせてあげましょう。

げっぷのさせ方についてはこちらの記事も参考に。
CLICK▶︎<助産師監修>赤ちゃんのゲップが出ない?! 出ないとどうなるの?上手なゲップの出し方とは?

夜間の授乳は暗くて静かなところでおこなう

夜間の授乳は赤ちゃんが完全に目を覚ましてしまわないように、暗くて静かなところでおこないましょう。

声をかけると赤ちゃんの目が覚めてしまうので、声かけはしない方がまたすぐに寝てくれます。

授乳が終わったあとは、寝ていたときと同じ状態に寝かせてあげると、スッとまた眠りに就いてくれることが多いですよ。

おむつ替えも同様に、小さな明かりをつけて静かにおこないましょう。

赤ちゃんにぐっすり眠ってもらいたいから…と夜間断乳について検討しているママはこちらも合わせてチェックしてくださいね。
CLICK▶︎夜間断乳は乳腺炎になる?しない方がいいの?助産師が考える夜間断乳の必要性について

 

月齢・年齢ごとに徹底解説!生活リズムを整える寝かしつけのコツ

寝かしつけのコツは月齢・年齢ごとに異なります。

それぞれの寝かしつけのコツをご紹介していきますね。

【生後4週間まで】新生児の睡眠時間を把握する

生後4週間までは、新生児期と言われる時期です。

個人差はありますが、新生児期の睡眠時間は細切れで、少し寝て少し起きるという睡眠リズムだということを知っておきましょう。

「うちの子、寝てばっかり」と悩むママ&パパもいますが、普通のことなので安心してくださいね。

新生児期の睡眠時間は1日約15~20時間、一度の活動時間は最長約40分と言われています。

赤ちゃんが起きて40分ほど遊んだあとに寝かしつけてあげると、すぐに眠ってくれることが多いですよ。

【生後1ヶ月~3ヶ月頃】寝かしつけの流れを決める

起きていられる時間が長くなってきたら、寝かしつけの流れを決めていきましょう。

おすすめは 授乳後にげっぷを出させてから、そのまま寝かしつけるという流れです。

先程も触れましたが、お腹がいっぱいになると赤ちゃんも眠りやすいですよ。

寝かしつけの流れが決まると、赤ちゃんの体も寝るまでの流れがわかるようになってきます。

その子によって眠りやすい流れは異なるので、流れが決まるまではいろいろなことを試してみましょう。

【生後3ヶ月~6ヶ月頃】お昼寝の時間を調整する

生後3ヶ月頃から、赤ちゃんは昼と夜の区別がつくようになると言われています。

生後3ヶ月~6ヶ月頃になると、だんだん体力もついてくるので、お昼寝の時間も短くてよくなってきます。

個人差はありますが1日に3~4回、合計4~5時間ほどで、お昼寝の時間が足りるようになってきます。

<生後3~6ヶ月の睡眠時間の例>
10:00~12:00 お昼寝
14:00~16:00 お昼寝
21:00~8:00 睡眠

夕方に寝てしまったときには30分程度で起こしてあげると、「夜に眠れない」という状況は避けやすいです。

【生後6ヶ月頃~1歳】昼間を活動的に過ごす

昼間の散歩

生後6ヶ月頃になると体力がついてくるので、昼間を活動的に過ごしましょう。

子どもの発達に応じてできる遊びは変わりますが、寝返りやハイハイ、伝い歩きなど、赤ちゃんが体を動かせるように過ごすといいですよ。

昼間に日光を浴びることで体内時計がリセットされます。

睡眠のリズムもつけやすくなるので、お散歩はおすすめです。

お昼寝が必要な回数や時間は子どもによって異なりますが、夕方までには済ませておきましょう。

【1歳~2歳】布団で寝ることに慣れる

1歳になると、個人差はありますが歩けるようになる子も出てきます。

昼間は公園で遊ぶなど、より活動的に過ごしましょう。

お昼寝は1回2~3時間ほどでよくなります。

寝過ぎてしまうと夜に眠れなくなってしまうので、お昼寝のしすぎに注意してくださいね。

布団に寝て、胸やお腹をトントンされることで眠る習慣をつけていく時期でもあります。

子どもが布団で寝るときの習慣を決めていきましょう。
 

絵本を1冊読み聞かせてから眠るという習慣をつけると、絵本に触れる機会も増やすことができますよ。

「どんな絵本がいいんだろう?」と悩むママ&パパはこちらの記事も読んでみてくださいね。
知育アドバイザーおすすめの「読み聞かせ絵本」とその効果

【3歳~5歳】寝る前の習慣をつくる

寝る前の習慣

3歳頃からだんだんと、子どもはひとりで眠れるようになっていきます。

お昼寝が必要のない子も増えてくる時期でもあります。

ですが夜になっても、「まだ起きていたい!」という時が子どもにもありますよね。

それでも夜に眠る時間は決めておいた方がいいので、

「寝る前にはコレをする」

という習慣をつけておくと、子どもも納得して眠れるようになります。

1~2歳の寝かしつけのコツでもご紹介しましたが、寝かしつけの前に絵本を読むことをおすすめします。

興奮している子どもも、「布団に入ればママ&パパが絵本を読んでくれる」と思うとワクワクしながら布団に入ってくれるように。

ママ&パパが落ち着いた声音で絵本を読んでいると、気が付いたら子どもが眠っているということもあるはずですよ。

どうしても寝付かないときに試したい寝かしつけのコツ5選

保育士、ポイント

今までご紹介したことを試しても、どうしても寝てくれない!というときに試せることが、いくつかあります。

ちょっとしたテクニックなので、ぜひ試してみてくださいね。

(1)眉間・手足のマッサージをする

眉間を上から下へと指でなぞるマッサージをおこなうことで、寝付く子もいます。
眉間には印堂(インドウ)という、質のいい睡眠をとれるツボがあるそうで、このツボを刺激できるのだとか。
実際に保育士として寝かしつけをしていても、眉間を撫でると眠れる子は多かったです。

また手足が冷えていると眠れないので、手の平を優しくもみもみしたり、足の裏を円を描くようにマッサージしたりすることで、気持ちよく眠りにつける子もいましたよ。

(2)背中スイッチで泣かれないコツ

抱っこで寝かしつけをした後、布団に寝かせるときに、赤ちゃんの背中が布団についた瞬間に泣きだしてしまう「背中スイッチ」

背中スイッチで泣かれないようにするコツは、赤ちゃんに覆い被さるようにして布団に寝かせることです。
赤ちゃんから胸やお腹を離さないように気をつけつつ、頭からそーっと布団に寝かせていきましょう。
すぐに赤ちゃんから体は離さずに、


背中

お尻
の順番で布団におろし、少しの間トントンをして体を離すと、寝かしつけに成功できることが多いです。

背中スイッチ対策グッズも販売されているので、購入を検討するのもあり◎

mayu

ねんねクッション【mayu】
クッションごと赤ちゃんを寝かせることができるグッズです。

(3)0~1歳頃は胎内音を再現する

赤ちゃんはママのお腹にいたときに聞いていた胎内音を聞くと、よく眠れると言われています。

胎内音に近いと言われているのが、レジ袋のカサカサ音

実際に、「レジ袋の音を聞かせてあげるとよく寝た」と言っているママ&パパにも会ったことがあります。

母の胎内音とされているホワイトノイズを流せるグッズもあるので、活用すると寝てくれるかもしれません。

 

(4)1歳~2歳のイヤイヤ期は寝る時間ということを伝える

イヤイヤ期で「寝るのイヤ!」という状態になっているときは、窓越しに外を見せてみましょう。

「もう夜だから、みんな寝る時間なんだよ」
 

と説得すると、納得してくれるときもあります。

この手が通じなかったときには

「まだ寝たくないね」
 
と共感しながらも、
「でも寝る時間なんだよ」
 
ということを、根気よく伝えていきましょう。

ママ&パパも寝たふりをするのもひとつの手です。
イヤイヤをしても、ママ&パパも寝ているから意味がないとわかると、子どもが仕方なく寝てくれることがあります。

(5)諦めるのもあり!

もう何をしても眠らないというときは、その日は諦めても大丈夫です!

大人も寝たくない日があるように、子どもにも寝たくない日があります。

どうしても寝ないときには「まあ、いっか」という心を持って、ママ&パパも思い詰めないようにしてくださいね。

次の日の朝も決まった時間に起こすことで、体内時計はリセットできます。

赤ちゃんの生活リズムをつけるには寝かしつけのコツを掴もう

赤ちゃんの生活リズムをつけるには、寝かしつけのコツを知っておくのが一番の近道。

この記事で紹介した寝かしつけのコツは大きく分けて2つです。

朝起こす時間を決めて生活リズムを整える

寝かしつけの流れを決めておく

なかなか寝てくれないと「もう寝て~!」と焦ってしまうこともありますよね。
子どもはママ&パパの気持ちに敏感です。

焦るママ&パパの気持ちに同調してしまって、なかなか寝付けないこともあります。

焦ったりイライラしたりしてしまっても、自分に

「大丈夫。いつかは寝る」

と言い聞かせることで心に余裕を持ちましょう。

その子によって、よく眠れる寝かしつけの方法はさまざま。
いろいろな方法を試してお子さんにとって最適な寝かしつけの方法を見つけ、赤ちゃんの生活リズムを整えて挙げてくださいね。

夜泣きに困っているママ&パパはこちらの記事も参考にしてみてください!
CLICK▶夜泣きとの上手な付き合い方

【連載記事】
\保育士ライターの家庭で使える保育のコツ/

お昼寝は何歳まで必要?子育て悩みセンターはどこ?母乳とミルクのメリット、デメリット

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