「小さな子どもと旅行をしたけれどあまり楽しめなかった」
男性女性問わず、旅行好きの方から「子連れ旅行は疲れるしストレスが多くて行きたくない」という声を聞くことがあります。
夫婦二人だけのときは色々なところに旅行をしてアクティビティやリゾートを満喫してきたけれど、乳児や幼児と一緒の旅行は子どものお世話ばかりになって旅行を楽しめないからと話していました。
今回は「子どもとの旅行を楽しむためにパパがしてきたこと」をテーマに、子連れ旅行の疲れやストレスの原因を整理し、対処法を考え、家族旅行をより楽しくする方法などを一緒に考えていきたいと思います。
「小さな子どもと旅行をしたけれどあまり楽しめなかった」
「リラックスしに旅行に行ったはずなのに疲れた」
「正直、子連れ旅行はイライラすることが多いので子どもが大きくなるまで旅行したくないと思った」
など、子どもとの旅行にストレスを感じたことがある方は多いのではないでしょうか?
家族旅行に行きたい気持ちはあるけれど、子どもの行動や騒ぎ声を考えたら二の足を踏んでいるという親御さんの気持ちもよくわかります。
実際、夫婦二人だけの旅行よりも子どもとの旅行は疲れることも多いですしね。
そんな意見とは対照的に、宗玄さん家の家族は家族旅行が好きすぎるので、子どもが生後7ヶ月で沖縄へ行ったり、1歳5ヶ月で海外旅行へ行ったり、これまで数十回の家族旅行を経験してきました。
今回はその経験で培った
をお伝えしていきます。
まずは子連れ旅行に疲れたりイライラしたりストレスを感じる原因を整理し、できる限りの対処法を考えていきましょう!
まずは、僕自身も体感したことのある「子どもと一緒に行く家族旅行で、疲れやストレスを感じる原因を7つ」挙げていきます。
子連れ旅行のストレスの原因ひとつ目は、『子どものお世話でリラックスできないこと』です。
せっかく旅行に出ても全然リラックスできないというのは、家族旅行あるあるですよね。
忙しなく動き回る子どもから目を離せなかったり、温泉に行ったのにオムツを取れていないからホテル内の部屋風呂に入るしかなかったり…。
子どものお世話で旅行を楽しめないことが、イライラの原因になることは多々ありますよね。
子連れ旅行のストレスの原因ふたつ目は、『旅行先は自宅と環境が違うので不便で面倒なこと』です。
寝る場所ひとつをとっても、普段は布団なり旅先の部屋がベッドだったので落ちないか心配でグッスリと寝られなかったり、子どもを寝かしつけた後は真っ暗な部屋で過ごすことになったり…。
子どものおもちゃや絵本がなかったり、ドライヤーが弱かったりと、些細なことを挙げればキリがないですが、自宅とは違う環境なので不便を感じることもイライラする原因になりますよね。
子連れ旅行のストレスの原因3つ目は、『子どもの声や行動で周囲に気を遣うこと』です。
子どもに何度伝えても新幹線やホテル内で大きな声を出すのでイライラする…なんてことは、きっと全ての親が経験したことがあるでしょう。
子どもにとっては旅行先では珍しい光景に出会えることも多いので、好奇心からテンションが上がる気持ちもよくわかりますが、とにかく静かにしてくれと感じることはありますよね…。
子連れ旅行のストレスの原因4つ目は、『予定通りのスケジュールで動けないこと』です。
子どもは突然トイレに行きたくなったり、お昼寝をしたり、泣き出したりと、予定通りのスケジュールで動けないことが多々あります。
行きたかった場所に行けなくなったり、やりたかったことがやれないことがイライラする原因にもなりますよね。
子連れ旅行のストレスの原因5つ目は、『食べたいものを食べられないこと』です。
夫婦二人だけなら旅先の小さな居酒屋にフラっと入っていたのに、小さな子ども連れでは行きづらいという方も多いはず。
お酒を飲むのが好きな方なら特に「旅行先では旅先のお酒や食事を食べたい!」と思うことも…。
子連れ旅行のストレスの原因6つ目は、『荷物が多くなること』です。
夫婦二人の1泊旅行ならば、それぞれがリュックを背負っていけば十分の荷物だったはずなのに、子どもが生まれたことでオムツや着替えや離乳食で、大きなスーツケースが一杯になってしまうなんてことも珍しくありません。
あれも持っていかなきゃと荷物が多くなって移動が大変になったり、荷造りが面倒になってしまうのもイライラの原因のひとつですね。
子連れ旅行のストレスの原因7つ目は、『移動が大変なこと』です。
先ほどの荷物が多いことや、子どもが動き回ったり大きな声を出すことで、新幹線や飛行機での移動は夫婦二人のときと比べても大変になります。
子どもが3時間も新幹線の座席で座っていられるわけがない…と、子どもとの旅行を諦めてしまったり、実際に行ってみたけどやっぱり動き回って大変だったという方も多いですよね。
ざっと考えただけでも7つもの子連れ旅行のストレスがあげられますが、つまりこれらをうまく対処できれば子どもと一緒の旅行も楽しめるようになるということですよね。次は対処法を考えていきましょう!
子どもとの旅行のストレスの原因を考えてきたので、ここからは「子どもとの旅行を楽しむための対処法」を挙げていきたいと思います。
子連れ旅行を楽しむための対処法として、『子どもが楽しめる小物を用意すること』が大切です。
宗玄さん家でも、新幹線の車内や食事の配膳前など、時間が空いて退屈しそうなタイミングで、サっと出せるように子どもが楽しめる小物を用意しています。
赤ちゃんの頃は布絵本、1歳頃は指人形、2歳頃はシールブックなど、旅行前に100円均一に行って小物を仕込んでおき、初めてのおもちゃに目を輝かせている間に夫婦が順番に休憩をとります。
赤ちゃんもおもちゃに夢中になっていると、ぐずったりしないので周囲に迷惑をかける心配も減りますね。
100円均一ショップのおもちゃはシールや塗り絵が充実しているので特にオススメです!
子連れ旅行を楽しむための対処法として、『ホテルに協力してもらうこと』も大切です。
ネットを検索すると、赤ちゃんや子どもにやさしいホテルがわかります。
例えば沖縄では『カフーリゾートホテル』は、赤ちゃんのレンタルアイテムが豊富でベビーチェアや哺乳瓶の消毒ボックスなどが無料で借りられます。
ほかにも、水着用オムツをつければ赤ちゃんでもプールに入れたり、離乳食を無料で提供してくれたりと、赤ちゃんに手厚い対応が受けられるホテルを選び、協力してもらうことで負担感が一気に軽減しますよ!
その辺りは僕のブログ『赤ちゃんと沖縄旅行でカフーリゾートホテルがオススメな5つの魅力』でも書きましたので、興味のある方は読んでみてください!
子連れ旅行を楽しむための対処法として、『ゆとりをもったスケジュールをたてる』ことも大切です。
「行きたい場所があるのに行けない」というのはストレスになりますが、最初から1ヵ所だけしか行かないと思っていれば急ぐ必要もなくなり、子どもがのんびりしていても同じペースで楽しむ気持ちのゆとりをもてます。
僕たちも旅行ではかなりゆとりをもったスケジュールを組んでいて、観光地を巡るのも1日に1ヵ所です。
その代わり、子どもが小さいうちは部屋やホテルでの滞在を充実させるようにしています。
先ほどの続きですが、子連れ旅行を楽しむための対処法として、『ホテルや部屋にお金をかける』ようにしています。
子どもが小さいうちは観光地を巡るよりもリゾート滞在型にシフトチェンジし、ホテル内で海や自然を楽しんだり、露天風呂付きの部屋に滞在するなど、観光地ではなく部屋にお金をかけると家族旅行が充実しますよ!
ホテルで過ごす時間を増やすことで、子どもを連れての移動距離も少なくなるし、大人の疲れも少なくなりますよね。
プール付きのホテルに泊まるだけで「プールで遊ぶ」というイベントが生まれますからね。その際には、オムツの子どもがプールに入れるかは必ずチェックしておきましょう!
子連れ旅行を楽しむための対処法として、『食事は朝食や夕食のバイキングを楽しむ』ことにしています。
バイキングなら子どもも好きなものを食べられるし、普段とは違うものも食べられるので食事が旅行のイベントのひとつになりますよね。
アルコールを飲みたい大人も、バイキングでちょこちょことつまみを楽しみながら、食事を楽しむのもいいですね!
先ほどの「どこにお金をかけるか」の考え方と同じように、朝食バイキングの充実したホテルを狙って旅行に行くのも大人の満足度が上がるポイントになりますよ!
子連れ旅行を楽しむための対処法として、『自家用車やレンタカーを使う』ことをオススメします。
移動に車を使うだけでも子どもとの旅行の負担感は一気に軽減します。
自家用車がない!という方も多いかと思いますが、早めにレンタカーを予約すれば、1日3000円ほどでレンタルできることも多いので、ぜひ調べてみてください!
■実際に沖縄のレンタカーが安かった
「たびらい」
■関西国際空港からのレンタカーが安かった
「タイムズカー関西空港」
子連れ旅行を楽しむための対処法として、公共交通機関の移動では『多目的室やバシネットを利用する』こともオススメです。
新幹線には多目的室があって、支援の必要な方のために一時的に利用できる個室があります。我が家の子どもも赤ちゃんの頃の新幹線移動では、乗務員の許可を得て多目的室を利用させてもらって、子どもの授乳をしたり、体を伸ばしたりしました。
「子どもが2時間も座ってられない!」「赤ちゃんに授乳をしたいけど…」といった心配があるときには、新幹線の乗務員さんに相談してみるといいですよ!
■JRおでかけネット
「小さなお子様連れのお客様へのサービス」
また、飛行機では事前に伝えるとバシネットというベビーベッドが利用できて、赤ちゃんは寝転がりながら移動することができます。
我が家でも実際にバシネットを利用しましたが、一時でも子どもが自分で寝転がってくれることで親の疲労はかなり軽減しましたね。
■ANA
「小さなお子様連れのお客様 [国内線]」
新幹線や飛行機といった公共交通機関では小さな子どものための様々なサービスがあるので、必要なときにはぜひ利用してみてください!
子連れ旅行を楽しむための対処法として、『子どもは大きな声を出すと割り切る』ことが最もシンプルだけど大切な考え方だと思っています。
親として子どもの大きな声や動きは気になる気持ちもわかりますが、個人的には周囲を気にしすぎないように割り切っています。
子どもは大きな声をだすものだし、予測不能な言動をとるものですから。
旅行中に、子どもが初めて見るものを目にして喜ぶ度に、注意ばかりする必要はないですよ。
と、意識的に割り切って、なるべく気にしないように旅を楽しむのも大切ですよね。
先ほど「ホテルや部屋にお金をかける」という項目もありましたが、そういう意味でもホテルや旅先を「子連れに優しい」という視点で選ぶと、お互い様のような気持ちになれるし、子ども向けのサービスも受けられるので旅が快適になりますよね!
babycoで、赤ちゃん連れサービスがあるホテルなどを記事にしているので参考にしてみてください。
CLICK▶「旅行」に関する記事一覧
ここまで、子どもとの家族旅行にストレスを感じる原因と対処法をお伝えしてきました。
確かに夫婦二人だけの旅行と比べて、子どもとの家族旅行はストレスを感じたり、負担感を感じることも多くあるでしょう。
その代わり、子どもが非日常を体験して目を輝かせたり、大人自身が子どもと充実した時間を過ごすことで満足度の高い旅行もできます。
現在、娘は4歳になりましたが、飛行機に乗った回数は10回以上あって、既に耳がキーンとなった時の対処法をマスターしたり、「おもちゃもらえるかな」と楽しみにしたりして飛行機移動にも余裕をもっていて、子どもの経験から得られる成長の速度に逞しさを感じます。
そんな宗玄さん家が家族旅行を楽しむために2歳頃からやっていることは『事前学習・事後学習をすること』です。
子どもは旅行に連れられて行くものですが、子どもにも目的意識をもってほしい。
例えば、沖縄に行くなら美ら海水族館のジンベイザメをただ見るのではなく、ジンベイザメに興奮してほしい。
そのために、『ジンベエザメのはこびかた』や『すいぞくかんの おいしゃさん』といった絵本を事前に読んでから行きました。
和歌山のアドベンチャーワールドにパンダを見に行くときには、パンダの飼育員さんに密着したドキュメンタリーを見たり、『だいすきこぱんだ』を読んで、パンダの家系図を把握してから行きました(笑)
子どもが小さな赤ちゃんの頃も、実家に帰省するときには事前にじいちゃんばあちゃんとテレビ電話をよく繋いで「なんか聞いたことのある声だ」と思わせるようにしたり、子どもが旅行を意識できるような工夫をしてきました。
そんな工夫も効果があったのか(?)、4歳の娘は旅行が大好きで「またお泊り行きたいな」とよく言っています。
子どもに「これをしに行くんだ!」と、目的意識をもたせると旅行にも前向きになるので、ぜひ試してみてください!
よい旅を!
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写真/宗玄浩