親子ではじめるSDGs〜感度の高いママはやっている?暮らしの中に取り入れたいSDGsアクション

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2021/06/17 2023/03/28 安井香菜 安井香菜

レジ袋の有料化で、エコバックを使うことが生活の一部になりつつありますよね。
カフェでは、紙製のストローを出されることも増えました。
そんな私たちの暮らしの工夫も、SDGs達成のための取り組みのひとつ。ゴミ削減や環境問題の解決につながっています。
子どもたちにも伝えたい、いますぐご家庭ではじめられるSDGsについて、一緒に考えてみましょう。

SDGsを暮らしの中に〜親子で取り組もう!

持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)=SDGs(エスディージーズ)。

きっとこのページを読んでいる多くの人が、近ごろ何度も目にして入る言葉ですよね。

自分たちの暮らしやすさだけを優先せずに、世界中のみんなにとって暮らしやすい世の中にしていくための取り組みです。

子どもたちが大きくなっていく未来に向け、2030年までに達成すべき17の目標が設定されていて、
その中には環境、貧困、食、教育、ジェンダー平等などさまざまな課題が含まれています。

Click▶︎さらに詳しいSDGsとは?

「国連で」「世界で」などといわれると構えてしまうこともありますが、実はどれもとっても身近なこと。もしも自分の子どもがこんな価値観をもってくれたら、親としてうれしくなるようなことばかりです。

だからこそ、子どもにも伝えたい。親子で一緒に取り組みたい。理解すればするほどそう思えるのがSDGs。

例えば下のチェックリストのようなことを、日々の生活の中で自然に取り入れているパパママもいるのでは?

暮らしの中のSDGsチェックリスト

歯磨きや食器洗いなどで水を出しっぱなしにしないようにしている

電気をこまめに消している

エコバッグを持ち歩いている

マイボトルを持ち歩いている

ゴミの分別に気を使っている

食材を買いすぎないようにしている

服やものを寄付したことがある

“フードドライブ”を知っている

“エコラップ”を使っている

”フェアトレード”を知っている

エシカルやロハスといったことに関心が高いパパママには、当たり前のように「やっているよ!」というアクションもあるかもしれませんね。

「もったいない」と思うことがあるなら、それも大切なSDGsマインドです。

 

身近なところからはじめてみよう! パパとママのSDGsアクション

子育てや家事で忙しい中ではSDGsを意識することが難しい時もありますが、自分たちのちょっとした工夫が世の中をよくしていくことにつながっているって、気持ちいいですよね。
少しずつでも意識してみようかなって思っているパパママもいらっしゃるでしょう。

しかもそれが子どもたちが生きる次世代のためになるなら、なおさらです。

今回は、SDGsの取り組みのなかでも
最近話題になっているキーワード、まだ耳慣れない新しいキーワードを中心に、
ご家庭で、親子ではじめられそうな「SDGsアクション」をまとめてみました。

少しゆとりのあるときに、生活に取り入れてみてくださいね。

 

“エコラップ” を使ってみよう!

エコラップで食材を包むママ

食材を保存するときや、お料理を冷蔵庫にしまうときに何を使っていますか?
ここにちょっとひと工夫して、何度も使えるエコラップやタッパーをとり入れてみましょう。
毎度の食事のたびに心がけるだけでゴミ削減のアクションにつながります。

エコラップは、「使い捨てないラップ」としてここ最近、注目を浴びつつあるアイテム。シリコンラップやみつろうラップといろんなタイプがあって、お店でも見かけることが多くなりましたよね。

なかでも “みつろうエコラップ” は、自然の材料(布・みつろう・ホホバオイルなど)で作られているので、地球にやさしいうえに抗菌性・保存性にも優れています。残った食材を保存する時に活躍してくれますよ。自分で手作りもできるので、お気に入りの布で作ればキッチンも華やかに。

\こちらの記事もご参考に/
Click▶\子どもも作れるエコラップ/
親子で楽しく学べちゃう「手作りみつろうエコラップ」のワークショップに行ってきた!

シリコンラップの場合は、電子レンジにも使えてコスパもいいのが魅力です。お料理を温めるときや、食卓に並べたお料理にちょこっと被せておくときに便利ですね。

ただ、忙しいママにとっては、洗って何度も使うひと手間がたいへんなの~!という時も。時間と心に余裕がある時から少しずつはじめられるといいですよね。

“フェアトレード” 商品を 買ってみよう

フェアトレード商品を探して買い物をするママ

フェアトレードとは”公正な貿易”という意味です。

私たちが普段から目にしている商品の中には、数年前と比べて安く購入できるものがたくさんありますよね。質のよい商品を安く購入できることは、すごくありがたいことです。

ただその一方で、商品に使われる原料は、輸出入の際に安く大量に取引されるため、海外には少しの報酬にしかならない農家の方や、学校に行かずに大人と一緒に働いている子どもたちがたくさんいるのも事実なんです。

このような、不公平な貿易・流通のしくみを変える取り組み「フェアトレード」も、SDGsのひとつ。

フェアトレードが意識されつつある原料は、カカオ豆やコーヒー豆、綿やオイルなど。例えば、自然派コスメを販売しているTHE BODY SHOP(ザ ボディショップ)では、コミュニティフェアトレードという独自の取り組みを通して、生産者の方たちの支援につなげています。

Click▶THE BODY SHOP のコミュニティフェアトレード

商品を選ぶときにちょっと意識してみると、世界どこかで人々のしあわせにつながるかもしれませんね。

食べきれない食品は “フードドライブ” へ

「フードドライブ」または「フードバンク」と呼ばれる取り組みは、日本でも大きな問題になっている食品ロスを削減することに加えて、食品が必要とされている場所に寄付する社会貢献的な役割もあります。

例えば、お菓子や缶詰など賞味期限に余裕があるもの、使いきれなかった粉ミルクなどを、フードドライブを行っている団体へ持ち寄ります。集められた食品は、各地の福祉施設やこども食堂などに寄付されます。

フードドライブ・フードバンクは、各自治体で常時受け付けていることも多いので、お住まいの役所に問い合わせてみてくださいね。

そのほか、日本初のフードバンクであるセカンドハーベストジャパンでは、郵送でも食品を受け付けています。

Click▶セカンドハーベストジャパン

対象となる食品は、

・缶詰
・インスタント、レトルト食品
・お歳暮、お中元などのギフト商品
・ジュース、コーヒーなどの飲料
・お米
・パスタやうどんなどの乾麺 など

賞味期限に余裕があるかチェックしておきましょう。

まだ使えるもの・ 着られる服は寄付

子供服を整理するママ

まだきれいだけど使わなくなったものやサイズアウトした子ども服。役割を終えたからと言ってもそのまま捨ててしまうのは、心苦しいもの。
また誰かに使ってもらえるとうれしいですよね。

最近では、フリマアプリを利用してリユースする人もいるかもしれませんね。このアクションも、資源を大切にして再利用することにつながっているのでのSDGsのひとつですよね。

ほかにも、”売る”のではなく寄付する方法もあります。「洋服ポスト」という団体では、集まった洋服を、世界15ヵ国以上に届けています。

Click▶洋服ポスト

NPO法人もったいないジャパンでは、洋服以外にも日用品、ベビーグッズ、おもちゃなども受け入れていて、支援団体を通して必要としている人たちへ届けられます。

Click▶NPO法人もったいないジャパン

寄付するときは、汚れや破れがないもので、まだ状態がきれいなものをセレクトしましょう。お洗濯も忘れずに。

昔から日本で根づいている「もったいない」は、資源の有効活用やゴミ削減だけでなく、誰かの笑顔にもつながっているのかもしれませんね。

 

パパとママで家事・育児を分担する

SDGsは環境・エコのイメージが強いですが、実は「男女平等」もSDGsのひとつなんです。

育児・家事は家族で分担しながら支え合っていくこと、お仕事では男女の関係なく活躍できる場があることなど、妊娠・出産を経験したママパパには、改めて身近なことになっているのではないでしょうか。

育児や家事が得意なパパは増えてきていますが、それでも、日本の男性と女性の間に格差を感じているジェンダーキャップ指数は、世界153ヵ国中120位。先進国では最下位なのだそう。
※参照 男女共同参画局2021年5月号

SDGsは、行動を起こすことだけでなく”意識を変える”という視点も大切なんですね。
男女平等の意識が広がって、みんなが協力し合える世の中になりますように。

\こちらの記事も参考に/
CLICK▶ママの悩みをズボラ主婦連盟あな吉さんが解決! 家事をラクして家族が幸せになる方法

子どもにも伝えたいSDGs どうやって親子で考える?

子どもが大きくなって世の中のいろんな問題を学ぶ時、他人ごとで終わるのではなく、「自分には何ができるだろう?」と考える子になってほしいものですよね。

そのためには、私たち親がその姿勢を見せることで、最初の一歩になると思います。
マイボトルを使っている親を見て、環境を考えて行動をする子に。
寄付をする親を見て、人にやさしくできる子に。

子どもが学ぶのは、親の背中なんですよね。

小さなお子さまにも、日常シーンの中で伝えられることがたくさんありますよ。

「ごはんをきれいに食べられると、うれしいね」
「おもちゃを大切すると、おもちゃもよろこぶね」

と、会話の中ではぐくんでいけますね。そんな会話のひとつひとつが SDGs にもつながっていますよ。

親子のSDGsは、意外と身近なところで既にはじまっているのかもしれませんね。

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Click▶︎幼児から取り組める、地球にやさしいライフスタイル「SDGs(エスディージーズ)」

イラスト/瑠璃

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