産休や育休の取得が難しくても、工夫の仕方はいっぱい!取得しなかったママとパパの子育て協力アイデア|みんなで考えよう パパの産休・育休③

産休や育休の取得しない ママとパパの子育て協力アイデア
2021/12/10 2023/05/24 太田菜津美 太田菜津美

2022年4月1日〜、10月1日〜の2段階に分けて行われる育児休業法の改革。なかでも、ママとパパに注目していただきたいのが、“パパも育休とは別に産休を取れるようになる”という点です。妊娠中のママも、「これからきょうだいを考えるかも?」という産後のママも、新しい子育ての未来について一緒に考えてみましょう!

産休・育休中をどう過ごす?取得したママとパパの子育て協力アイデア|みんなで考えよう パパの産休・育休②では、産休や育休を取得したbabycoママ・パパに教えてもらった

● 取得中にしておいてよかったと思うこと
● お互いに工夫が必要だったと思うこと

のアイデアをご紹介しました。

よかったと思うことについては、「お互いにはじめてなので、たくさん相談しながら子育てができたのがよかった」などの意見が見受けられました。また、「パパとしてひと通りのお世話ができるようになったことで、ママが不在でも大丈夫」というおうちも。

お互いに工夫が必要だったと思うことについては、「途中で休日モードになってしまい、ママ任せになってしまった」「家事の分担についてパパに相談されて、パパにも無理をさせていたのかなと反省した」などの声が挙がりました。

産休や育休を取得したママとパパがいる一方、取りたくても取れないという方もいらっしゃいますよね。取得するのが難しい場合、どんな工夫ができるのでしょう。

 

「産休や育休を取得しなかったなりに工夫し合ったbabycoママ・パパ」にも、子育ての協力アイデアを教えていただきました。ひとりでも多くのママとパパの参考になりますように♪

 

取得せずに工夫した先輩ママ・パパの「取得しなかったけれど夫婦で協力し合ったこと」

パパ 帰宅

ママとパパが産休や育休を取得したご家庭とは反対に、「取得しなかったけれど夫婦で協力し合ったこと」を教えていただきました。

お子さんの誕生をきっかけに、働き方や帰宅時間の融通が効きやすい会社に転職したパパもいるようです。また、産後すぐの体力を消耗している時期なので、赤ちゃんのお世話のなかでもとくに力を使う「お風呂」をパパにお願いしたママが多く見受けられました。

 

〜産休・育休を取得しなかったなりに工夫したこと〜

パパの夏季休暇を産後にずらして取得してもらい、産休のような形で育児に協力してもらいました。今はできるだけテレワークをしてもらっています。

仕事が終わったら、できるだけ早めに帰るように心がけました。今は時期的に減りましたが、接待などどうしても断れないものは事前にママに報告しました。

私が疲れている日や土日は、パパが多めに子どものお世話をしてくれました。子どものようすをアプリで共有して、状況を記録でわかるようにしています。

育休は取得しませんでしたが、子育てのための休暇や有給をなるべくたくさん取得して、できる限り夫婦で育児ができるようにしました。

パパの帰宅が遅い日は赤ちゃんが寝ちゃってふれあえないことが多いので、早めに帰れたときはなるべくお風呂に入れてもらい、子どもと接する時間をつくりました

パパの帰宅時間が早くなるように、思い切って転職しました。コロナ禍の最初の緊急事態宣言のときにパパの仕事が休みになり、私は復職したのですが、保育園を休ませて1ヵ月近く子どもと2人で過ごしてくれました。

子どもが生まれる前から家事や育児についてたくさん話し合いをしてきたので、生まれたあともなんでもしてくれてありがたいです。

パパの出勤時間を遅くしてもらい、朝の支度を協力してやってもらいました。

生まれてすぐは年末年始で休みを取りやすかったこともあり、パパに有給を取得してもらい2週間ほど休みました。休みの間に育児のほとんどを経験してもらい、授乳以外のことを覚えてもらいました

週2出社、週3テレワークくらいの割合で、今はテレワークの日を多めにしてもらっています。

産後の検診は、子の看護休暇を取ってもらい、家でパパに子どものお世話をしてもらっていました。今も家にいるときは、おむつ交換やお風呂、寝かしつけなどパパがメインでしてくれています!

産前産後は安静にする必要があるので、産後2週間と産後1ヵ月は、上の子の保育園の送り迎えやお風呂、晩ごはん作りをパパにお願いしました。

 

パパと子どもでお出かけ

パパの仕事が終わったら里帰り中の実家に来てもらい、沐浴をしてもらいました。

新型コロナウイルスが流行っている時期で、妻が最初から里帰りを3ヵ月間取る予定だったので取得しませんでした。土日の休みは、毎週末会いに行きました

パパが帰宅したあとの家事は、パパにやってもらいました。また、私は下の子のお世話で手いっぱいだったので、上の子の着替えやお世話は極力パパにやってもらえるように分担しました。

双子なので、夜勤はやめてもらいました

出産が夏休みの時期とかぶっていたので、夏休みと有給をうまく利用して退院後から14日間は一緒に協力していました。里帰り中も、週末は泊まりがけで来てくれて心強かったです。

パパの会社が特別休暇を1週間ほどくれました。育休は1日でも取ると評定が下がり、昇進に支障をきたすと言われたので絶対に取らないでくれとパパに伝えました。代わりに有給などは必要に応じて取ってほしいと伝えたら、パパは協力的なので市の相談会の日などは取ってくれて助かっています

第一子のときはパパが海外で単身赴任中だったので、実家の家族に協力してもらいました。

「何時くらいにお風呂に入れたい」「何時くらいに寝かせたい」という私の考えをパパに伝えました。その時間に間に合うように、急いで帰ってきてくれるようになりました

パパが朝に洗濯物を干してから出勤したり、レンジでチンするごはんを買っておいたりしてくれました。子育ての負担よりも、私の負担を減らそうとしてくれてたのかなという気がします。

日中に子どものようすを写真やメッセージで送り、興味を持ってもらうようにしています。気になる子育てサイト、勉強してほしい内容のYoutubeのURLを送って、時間のあるときに見ておいてね!とお願いしました。

休みの日はお風呂に入れてもらったり、寝かしつけをお願いしたりと育児に参加するような指示を出しました。今は、それを習慣にしてもらっています。

パパの仕事帰りに、駅ビルなどで夜ごはんを買ってきてもらっていました。ほかにも、買い忘れたものがあればお願いしています。帰りにテレビ電話をして連絡しています。

 

パパの“選択肢”が増える未来!そばにいてくれる家族のために、父親として大事にしたいことって?

パパの産休取得

①の記事のアンケートからもわかるように、会社によっては、産休や育休を取得したくてもできない現実がまだまだあると思います。取得せずに工夫したママ・パパのアイデアのなかにも、「育休を1日でも取ると昇進に支障が出る」という理由から、止むを得ず…というご家庭がありましたね。

会社に属さずにフリーランスで働いたり、よりよい職場環境の会社へ転職したりする方法もあります。ですが、子どもが生まれて「父親としてどう家族を支えていくか? 子どもを育てていくか?」と生き方を見つめ直している今、勇気を持って一歩を踏み出せるパパがいれば、なかなか決断できないパパもいらっしゃると思います。

今回、babycoが育児休業法の改革に注目したのは、ママとパパに関係のある制度が変わることをお伝えするため。そして、ママとパパの声を社会に届けて“パパと会社の意識の差”を少しでも近づけられないかと思ったからです。

 

特集に関連して、先輩パパを代表して株式会社アイナロハの渡邊大地さんにお話を伺いました。渡邊さんは、お一人目のお子さんが生まれたときに、出勤と退勤の時間を10分ずらせないかと上司に相談した際、「もう来なくていい」と言われたそうです。

そのときはこわくて上司に謝ったけれど、あのとき会社にしがみついたのはすごくバカバカしかったなって。だってぼくが死ぬとき、そばにいてくれるのは会社じゃなくて家族なんだから」とおっしゃっていました。渡邊さんのお話を聞いて、babycoパパにも後悔してほしくないな、と心から思いました。(渡邊さんのインタビューはこちら

 

今しか見られないお子さんの成長の一瞬一瞬。

家族としてはこれからもともに人生を過ごしていくけれど、今しか送れない家族との時間。

あなたが父親として大事にしたいことはなんですか?

 

2022年、パパの選択肢が増えることはたしか! 「自分はどうしたいか?」を大切にしながら、ママと一緒に産休や育休について話し合ってみてくださいね。

 

イラスト:たかまつ かなえ

 

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