“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
妊娠線は出産後に体が戻っても消えることはないため、早めの予防ケアがとても大切。妊娠中の早い段階からクリームやオイルでの乾燥対策やお腹のマッサージなどを行うことが重要です。
とはいえどういうケアをすれば良いのか、悩んでしまう人も多いでしょう。そこで妊娠線ができる原因やお手入れの方法を、助産師さんに監修いただきながらご紹介していきます。
もちろん赤ちゃんが無事生まれてくることが一番ですが、ママの美容・スキンケアについても意識を向けてみましょう。
帝京平成大学 ヒューマンケア学部看護科准教授
看護師として2年間手術室で働いたのち助産師の免許取得。大学病院、個人病院、助産院で、2000を超える出産に立ち会う。地域の保健センターで乳幼児健診・新生児訪問を通し、子育てママをサポートする。現在は大学教員として、
助産師・看護師の育成に力を注ぐ。共著に『実習に役立つ!国家試験に使える!母性看護学』『産後ケア講座』(ヒューマンアカデミー)がある。2男1女の母。
急激に大きくなるためおなかの皮膚の伸びが追い付かず、真皮が裂けて表皮にできた赤紫色の跡を妊娠線といいます。
妊娠線のできかたは人それぞれでおへその上下に1本だけの人や、10本以上できる人、稲妻のようなひび割れになる人もいるんです。
妊娠線ができる場所も、二の腕・胸・太ももの裏側・ヒップなど個人差があります。
直接お産に関係はありませんが、できてしまうと完全に消えることがないため、気にしている妊婦さんも多いでしょう。
妊娠線は主に「ホルモンの影響による肌弾力の低下」や「急激な皮膚の伸び」などが原因とされています。
「痩せている人や高齢妊婦は妊娠線が出やすい?」という疑問を聞くこともありますが、理屈だけで考えると、お腹の皮膚に余裕がない痩せ型の人のほうが出やすい可能性も。また高齢妊婦さんは年齢による皮膚の弾力などを考えると、妊娠線が出やすいという可能性もあるでしょう。
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妊娠2〜3ヶ月目に妊娠線ができる人もいれば、おなかが急激に大きくなり始める5ヵ月ごろに出てくる人もいます。
一度できてしまった妊娠線を消すことはできないので、早め早めのケアをするにこしたことはありません。
また、特に出産前の1~2週間は妊娠線ができやすいため、臨月に入っても忘れずにケアしましょう。
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早めケアが必須の妊娠線予防。おなかだけでなく胸にもできる?!
ではここからは妊娠線のケアについての疑問にお答えしていきましょう。
A. 敏感になっているので自分の肌に合うものを選んで。
妊娠線ケア専用のものは一般のクリームやオイルよりも保湿力が高くて、伸びもいいと言われています。 けれど、妊婦さんの皮膚はホルモンの影響により普段より敏感になっています。
妊娠線ケア専用のものなら誰にでも合うとも限らないので、皮膚の目立たない場所に試し塗りをしてから使用することをおすすめします。
babycoでは会員のママたち約350名に妊娠線についてアンケートを実施。
その中で人気の妊娠線対策クリームランキングもご紹介しています。
天然由来成分配合のものや無香料・無着色のものなど、ママに優しいクリームもたくさん。ぜひ自分に合ったクリームを探してみてください。
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A. 保湿剤で優しくマッサージ。しっとり肌をキープ。
お腹が大きくなり始めるのは妊娠5ヵ月頃ですが、保湿ケアは妊娠初期から始めましょう。 保湿剤をお腹や妊娠線が出やすい箇所に優しく丁寧に塗り込んでマッサージしてください。 1日1回、お風呂上がりや寝る前の習慣にしましょう。皮膚がしっとりと潤い、やわらかい状態が理想なので、乾燥肌の人は1日2回でも。
妊娠線予防のための保湿ケアについてはこちらの記事も要チェックです。
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A. 急激な体重増加と皮膚の乾燥は大敵!
妊娠線は急に皮膚が引っ張られることが原因なので、まずは急激な体重増加を避けること。妊婦検診で指導される体重増加量を目安にして、適切な食事とほどよい運動で体重をコントロールしましょう。また、皮膚の乾燥も妊娠線をできやすくする原因に。
A. 少しでも目立たなくなるようにお手入れは続けて
残念ながらできてしまった妊娠線は完全には消えません。でもお手入れ次第でだいぶ目立たなくなります。妊娠中に妊娠線ができてしまってもあきらめずに保湿ケアは続けましょう。
A. 産後でも妊娠線ができることがあります
乳房は産後もぐんと大きくなります。妊娠中はできなかった妊娠線が産後にできる…ということもあるので、妊娠初期から産後しばらくの期間、体型が落ち着く頃までは保湿を続けて予防&できてしまった妊娠線のケアをしましょう。
妊娠線はしっかり予防したからといって絶対にできないというものではありません。しかし、ケアを怠って後悔するよりも、しっかりと予防はした!という自信があることで気持ちにゆとりも出てくるはずです。
好きな香りのクリームやオイルを使うなど、自分だけの癒やしポイントを見つけるのも継続するひとつの手。マッサージにはリラックス効果もあるため、疲れたからだを癒す意味でもぜひ保湿ケアを続けてみましょう。