<助産師監修>授乳でうまく吸わせる方法〜ラッチオンとふくませ方

ラッチオンに悩むママ
2022/07/12 2024/01/12 山田治奈 山田治奈

授乳の時にうまく吸わせられない…と悩んでいるママ必見。ラッチオンという吸着方法をしっかりマスターすると赤ちゃんが上手に飲めるようになりますよ。今回は助産師さんに授乳でうまく吸わせる方法を具体的に教えてもらいました!
抱っこの仕方と合わせて乳頭の含ませ方(くわえ方)を確認してみましょう。

 

上手な飲ませ方のコツは2ステップ!

母乳を上手に飲ませるために、苦労しているママは多いですよね。

赤ちゃんにしっかり母乳を飲んでもらうために、正しい飲ませ方をマスターしたいというママのためにそのコツをご紹介します。

授乳でうまく吸わせるには、大きく分けて2つのポイントがあります。

Point1:抱き方(姿勢)
Point2:ふくませ方(くわえ方)

抱き方については、こちらで紹介しています。
CLICK▶︎自分たちにあった授乳の抱き方を見つけよう

「横抱き」「縦抱き」「フットボール抱き(脇抱き)」それぞれの正しい姿勢やポジショニングのコツを助産師さんがアドバイスしてくれていますよ。

ママと赤ちゃんにとって飲みやすい姿勢を見つけられたら、次は乳頭のふくませ方です。

一般的には「くわえ方」とも言われていますが、桶谷式助産師たちは「ふくませる」と表現しています。

それは、赤ちゃんが乳頭だけをくわえて吸うのではなく、大きく口を開けて乳輪までしっかりふくんで飲んでもらうことが重要だからです。

今回はそんなうまく吸わせる方法を具体的に紹介していきます。「しっかりまあるく、深くふくませる」方法です。

ラッチオンってなぁに?

赤ちゃんに上手に口を開かせて、ポジショニングとタイミングをうまくあわせながら、ママの乳輪にしっかり赤ちゃんの口が吸い付く(吸着)状態で授乳をスタートさせることを「ラッチオン」と言います。

母乳をうまく吸わせるためには、最初のこのラッチオンが大切です。
そして、そのラッチオンの際には、赤ちゃんの口がママの乳輪までしっかりと密着&吸着していることが大切です。まるで吸盤のように深く吸い付いている状態がいい吸着と言えます。

<ラッチオンのやり方>
正しいポジショニングをとり

赤ちゃんをママの体に引き寄せる

赤ちゃんがあくびをするぐらい大きな口を開けた時に、乳頭まで真っ直ぐ赤ちゃんの口にふくませる

<理想的な赤ちゃんの口の状態>
アヒル口が理想です。ドナルドダックの口のように平たいくの字のような口の形にするのがポイント。朝顔みたいにとも言われています。

正しいラッチオンの赤ちゃんの口

このような口の形にするためにも、大きな口を開けた時に乳頭にまっすぐに赤ちゃんの口を持っていくようにします。

あわてず、ゆったりした気持ちと姿勢で授乳するようにしましょう。

 

乳頭のふくませ方(くわえさせ方)のコツ

角度も意識してみると、上手にラッチオンができるようになります。

例えば、大きなハンバーガーを食べる時を思い出してみてください。
正面からカブッと口にするのではなく、下顎から厚みのあるバンズを口に入れていませんか?

赤ちゃんが乳頭をくわえる時も同じです。
正面から口を乳首に寄せるのではなく、下からを意識して、斜め下45度から寄せましょう。

ママが目線を下げた時、赤ちゃんと目線が合う場所が斜め下45度くらいです。正しい抱き方ができているとこの角度にしやすくなります。

抱き方のおさらいはこちら

赤ちゃんと目線があう斜め45度

赤ちゃんの口を寄せてくるというよりも、赤ちゃんの顎から近づけて、大きく口を開けたところで深く引き寄せましょう。

この時のポイントは、赤ちゃんの上顎のくぼみ(哺乳窩/ほにゅうか)のところまで乳輪と乳頭 をふくませると、乳頭の先端に赤ちゃんの口があたらず、痛くならずに飲めるので、下顎を寄せてパクッとくわえたら上顎のところまでしっかりとふくませましょう。

Q 
産後のお腹の出っ張りが戻っていないので、私が胸を張った姿勢をとってもうまく斜め45度にできません。どうしたらいいでしょうか?
お腹がつっかえるなというような場合や、帝王切開の術後などでまだ子宮の戻りがゆっくりだったりという場合は、お腹のつっかえに赤ちゃんがあたりにくいフットボール抱きがおすすめです。
斜め下45度にして、ママの胸の真ん中よりも赤ちゃんのお尻をちょっとおっぱいの方に寄せ、ママが少し赤ちゃんの方に体をひねってもいいかもしれないですね。

 

ラッチオンできない? 口を大きく開けさせる方法

どうしたら赤ちゃんに大きな口を開けてもらえるのかわからない……というママは次の方法を試してみてください。

<口の開けさせ方のコツ>
下唇をちょんちょんと触ってみる。

赤ちゃんには生まれた時から原始反射というものが備わっています。

唇に指や乳首が触れると、何が触れたのか探すかのように左右上下に首を回す「探索反射」をしたのち、「吸啜(きゅうてつ)反射」で口に入ってきたものに吸い付いてすすろうとします。

この原始反射を利用して、乳首などでちょんちょんと唇に触れて、赤ちゃんが口を開けた時に乳頭をふくませてみましょう。

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生まれたての赤ちゃんのこんな様子にびっくり! 原始反射ってどんなもの?

吸てつ反射

<唇のめくり方のコツ>
下唇の場合:人差し指で顎を触ってちょっと下に引っ張ると下唇が出てきて、ドナルドダックや朝顔といわれている口の形になります。

上唇の場合:おっぱいを支えていた左手の親指を滑らせて赤ちゃんの上唇を触って上に向けると上唇がペロッと出てきます。

Q 
飲み始めると乳首が変形するのか、普通の口に見えてしまいます。唇が出ていればいいのでしょうか?
赤ちゃんによっては口は開いて大きくくわえているように見えるけれど、舌が前に出ていないといこともあります。 赤ちゃんは舌で乳輪のところをこしとって飲むようにしているので、授乳の後にママが自分の乳首を見て、ペシャっとつぶれていたり、どこか変形していたりしていたら、つぶし飲みをしているので、深く飲ませるように。 唇が外に向いていても浅飲みになっているということも。 下顎から引き寄せて、赤ちゃんの舌が乳輪にフィットしやすいよう意識してみましょう。

 

前搾り(搾乳)で、乳首と乳輪をほぐそう!

飲ませる前の前搾りとして少しだけ搾乳をすると、乳輪と乳頭がやわらかくなるので、赤ちゃんの舌がフィットしやすくなります。

赤ちゃんが「おっぱいちょうだい〜」と泣いていたりすると急がなきゃとあせってしまうかもしれませんが、「今おっぱいあげるから準備するよ」と声をかけながら、少し早めの段階で乳輪と乳頭のところをほぐす目的で搾乳をすると、深く吸えるようになることもありますよ。

 

NGな飲ませ方

おちょぼの口やつぶし飲みはNGです。

おちょぼ口のまま乳頭を入れてしまうとそこから大きな口を開けるのは難しいので、赤ちゃんの唇のまわりをちょんちょんと刺激して、大きく口を開けたらそれにあわせてママのおっぱいに引き寄せるというようにしましょう。

乳頭を外した後に、乳頭の先端が潰れていたり傷ができているというのは浅飲みになってしまっている証拠。

こちらの記事で、おちょぼ口やつぶし飲みについて再確認してみましょう。
CLICK▶︎母乳の正しい飲ませ方

 

乳頭・乳房の形、大きさはどんな状態でも大丈夫!

赤ちゃんがうまく母乳を飲めないのは、自分の乳頭・乳房の形、大きさが影響しているのかな?

と心配するママもいるようですが、今回ご紹介している「しっかりまあるく、深くふくませる」方法なら、基本的にはどんなおっぱいでも赤ちゃんは母乳をしっかり飲めるようになります。

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陥没乳頭、小さなバスト……私でも大丈夫?

桶谷式相談室に相談にいらっしゃるママのなかには、

おっぱいは大きい方がいいんですか?

というママもいますが、実際のおっぱいの大きさは乳房中の脂肪の量によるので、大きさによって母乳の分泌が多いというわけではなく、そこの関係性はないので安心してください。

 

それでもうまくいかない?あせらず授乳をさせましょう

ラッチオンがうまくできなかったり、赤ちゃんがうまく飲めないのには、赤ちゃんが早く生まれてきてお口が小さい、赤ちゃんの口の大きさは標準サイズだけれどママの乳頭が大きい、哺乳瓶で大きな口を開けなくても飲めることに慣れてしまっているなど、さまざまなケースがあります。
もしも赤ちゃんの口が乳頭よりも小さいことが原因なら、授乳のたびに練習を繰り返していると飲めるようになることもありますから、それまで母乳の分泌をコントロールしながらあせらずに母乳育児と向き合ってみてください。

Q 
いろいろ試してみても赤ちゃんが乳頭をうまくくわえられないときは?
桶谷式相談室にも赤ちゃんが口を大きく開けられなくて……と相談に来られる方がいます。
おすすめしているのが、ピジョンさんと桶谷が共同開発で作った哺乳瓶「桶谷式直接授乳訓練用 母乳相談室」。
赤ちゃんがおっぱいから直接飲めるように訓練用として作られた哺乳瓶です。
通常の哺乳瓶と違って乳頭部分がママの乳頭に近い形状で、ふくらみのところまでしっかりふくめることではじめて飲めるようになるので、赤ちゃんの口がアヒル口になるトレイニングにもなるんですね。
口を開ける練習として取り入れてみるのもいいでしょう。
「なかなか口を大きく開けてくれないな」、「舌が歯茎の前まで出てきてくれないな」という場合や、舌が上顎の方に巻き上がってしまう子には、試してみるといいですね。

 

ママと赤ちゃんに合わせた飲ませ方を桶谷式相談室で

ママの母乳育児に関する悩みには

おっぱいが足りているか不安

おっぱいが痛い、これって乳腺炎?

赤ちゃんがうまくおっぱいを飲めていないみたい

断乳をどうやって進めたらいいの?

など、たくさんありますよね。

こうした母乳育児前半の悩みを解決してくれる桶谷式の相談室。一人ひとりに合わせた母乳育児のアドバイスをしてくれます。

今回ご紹介した「赤ちゃんがうまく飲めない。ラッチオンはどうしたらいいの?」といったお悩みも、赤ちゃんの口の大きさやクセ、ママの乳頭との相性などによって答えは一つではありません。助産師さんに直接みてもらえる個別相談なら、自分たち親子にあった解決がみつけやすいですね。そうした一人ひとりに合わせた母乳育児に答えてくれるエキスパートです。

おっぱいが出にくいという悩みには、オリジナルの乳房マッサージで柔らかくしておっぱいを出やすくしてくれたりもします。

直接悩みを相談したい!というママは、全国約330箇所にある「桶谷式母乳育児相談室」に、気軽に相談することもできますよ。

ひとりで抱え込まずに、以下「OPPA!」 から気軽にご相談ください。

桶谷式って?

桶谷式母乳育児とは助産婦・桶谷そとみ(1913-2004)が考案した乳房マッサージと母乳育児方法で正式には「桶谷式乳房管理法」と言います。

第2次世界大戦の最中、母乳が足りず栄養状態が悪いために命を落としていく赤ちゃんを目の当たりにするというつらい経験から、桶谷そとみは「母乳は出るものであり、出せるようにしなければ」という思いで試行錯誤の末、お母さんに苦痛を与えず乳房の調子を整える独自のマッサージ方法を確立していきました。

また、お母さんの乳房の調子や体調が良好であること、つまり心身ともに健康であることが、その母乳を飲む赤ちゃんの健康や順調な発育につながるという「母子一体性の理念」を提唱し、哺乳動物である人間がもつ本来のリズムを大切にすることを訴えました。

現在は、桶谷そとみの意志を引き継いだ後進達によって、桶谷式母乳育児推進協会を発足させ、桶谷式乳房管理法の正しい伝承と桶谷式乳房管理士の育成、母乳育児支援活動を行っています。現在の会員数は550名。全国の助産院(母乳相談室)をはじめ、病産院で皆さまの母乳育児をサポートしています。

監修:公益社団法人桶谷式母乳育児推進協会

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