免疫力アップ?! 感染症から赤ちゃんを守るには母乳が大切って本当?

笑顔のママと赤ちゃん
2020/08/17 2023/04/13 うるの加奈 うるの加奈

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が蔓延する中、感染症って母乳に影響はないのかな?
など、いろいろと心配ごとがつきませんよね。
ママが感染症にかかってしまったら、赤ちゃんに母乳をあげても大丈夫? 
感染症と母乳のことをご紹介します! 
母乳を飲むことで赤ちゃんの免疫力はアップして、さまざまな感染症から守ってくれますよ。

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

マスクをするママ

世界中で蔓延している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。
日本でも感染の広がりは収まることなく、まだまだ収束する見通しは立っていない状態です。
ママにとって、赤ちゃんへどのような影響があるのか、母乳は大丈夫なのかと心配ごとばかりになってしまいますよね。

その中、新型コロナウイルス感染症と母乳育児に関しては、ウイルスの実態が十分に解明していないために、まだ模索中の段階とのこと。
今はママに感染の疑いがある場合は母子分離にして、搾乳により母乳を与えるようにという指導をしているようですね。

詳しくは「日本母乳の会」のHPをチェック!
随時最新情報に更新していますので、気になるときにはマメにチェックしてみてくださいね。

赤ちゃんにとって母乳が免疫力をアップの秘訣!

笑顔の赤ちゃん

赤ちゃんはママの胎内にいる時には、ママから免疫物質をもらっています。
そして生まれてからは母乳からさまざまな病気に対する免疫物質をもらい、免疫力を高めているのです。
母乳によって赤ちゃんは感染症から守られているんですね。

母乳の中には個体差はあるものの、病原性大腸菌やロタウイルス、百日咳などの多くの免疫抗体が含まれているといわれています。

初乳には一番たくさんの免疫物質が入っています

特に生まれてから3〜5日頃までの初乳には、免疫物質がたくさん含まれています。まだ赤ちゃんもしっかりと母乳が飲めるわけではないので、ちょっと舐めさせるだけでも効果があるといわれています。
ごくごくとうまく飲めていないと心配せずに、こまめに赤ちゃんにおっぱいを含ませてあげてくださいね。
それが一番なんですよ!

その後の母乳は初乳に比べると免疫物質の量は減ってはいますが、免疫物質がなくなってしまうわけではなく、赤ちゃんの母乳を飲む量が増えるので、赤ちゃんの免疫力は保たれていきます。

赤ちゃんが風邪などの感染症にかかって食欲がなくなっても、まるで母乳の消化がよいのを知っているかのように、離乳食を食べなくても母乳は飲んでくれる子が多いです。

授乳中にママが感染症にかかったら、母乳をあげても大丈夫?

感染症の代表格は「風邪」や「インフルエンザ」ですよね。感染経路は、一般的には接触と飛沫です。

風邪やインフルエンザなどの感染症にママがかかってしまったら、母乳をあげても大丈夫なのかなと心配になるママもいることでしょう。

まずはママが手洗いをしっかりして、マスクをつけて授乳をしてあげてください。
そして消化のよい食事と水分をたっぷりとって、休息してくださいね。
医師と相談して、授乳中でも飲める薬を処方してもらうことも大切です。

一般的には、ママが発病していたら赤ちゃんもすでに感染して潜伏期間であることが多いのですが、授乳を続けることで、赤ちゃんの感染症の重症化を防ぐことに期待がもてますよ。

母乳を飲む赤ちゃん

授乳を介して感染する病原体には要注意!

具合が悪いまま

感染症の中でも、真菌(主にカンジダ菌)、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌などは赤ちゃんへの感染の危険がある場合もあります。
医療機関での検査の結果、乳頭や乳房に感染が認められた場合は、授乳を介して赤ちゃんへの感染の危険がありますので、母子同時治療が必要になってきます。
感染が片方の乳房だけなら、感染していない方の乳房で授乳を続けられますよ。

中には授乳を一時中断しなければならない病原体もあります。比較的多くみられるのが単純性ヘルペスウイルスです。
このウイルスは直接触れることにより感染しますので、授乳はせず、搾乳して捨ててください。

いずれの場合にも医療機関とよく相談してくださいね。

感染症予防対策の一番は「手洗い&うがい」!

手を洗う

感染症の代表格の「風邪」や「インフルエンザ」、予防対策はなんといっても「手洗い」と「うがい」!
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策でも「手洗い」と「うがい」はしっかりといわれていますよね。
また、自分自身がかかっていた場合は「マスク」をすることで他者への感染を予防することもできます。

手洗い&うがいの詳しいことは以下を参照にしてくださいね。
CLICK▶︎手洗い・うがいで風邪予防&ウイルス対策

アメリカ小児科学会のデータによる母乳によって感染から赤ちゃんを守る割合についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
CLICK▶︎助産師に聞いた妊娠中に知っておきたい母乳の事実!赤ちゃんは夜型?! 必要な母乳量ってどれぐらい?

 

桶谷式って?

桶谷式母乳育児とは助産婦・桶谷そとみ(1913-2004)が考案した乳房マッサージと母乳育児方法で正式には「桶谷式乳房管理法」と言います。 

第2次世界大戦の最中、母乳が足りず栄養状態が悪いために命を落としていく赤ちゃんを目の当たりにするというつらい経験から、桶谷そとみは「母乳は出るものであり、出せるようにしなければ」という思いで試行錯誤の末、お母さんに苦痛を与えず乳房の調子を整える独自のマッサージ方法を確立していきました。 

また、お母さんの乳房の調子や体調が良好であること、つまり心身ともに健康であることが、その母乳を飲む赤ちゃんの健康や順調な発育につながるという「母子一体性の理念」を提唱し、哺乳動物である人間がもつ本来のリズムを大切にすることを訴えました。 

現在は、桶谷そとみの意志を引き継いだ助産師たちによって、桶谷式母乳育児推進協会を発足させ、桶谷式乳房管理法の正しい伝承と桶谷式乳房管理士の育成、母乳育児支援活動を行っています。現在の会員数は550名。全国の助産院(母乳相談室)をはじめ、病産院で皆さまの母乳育児をサポートしています。 

監修:公益社団法人桶谷式母乳育児推進協会

桶谷式母乳育児相談室

「おっぱいが出ない」「おっぱいが痛い」「赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれない」「ちゃんとおっぱいが出ているか不安」という悩みを抱えたママたちに、乳房をやわらかくしておっぱいをスムーズに出す、独自のマッサージを行う全国約400の桶谷式母乳育児相談室。授乳や搾乳の指導も行っているので、以下「OPPA!」 から気軽に相談できますよ。

※写真はイメージです。

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