保育士免許と幼稚園教諭一種免許を所持。子育ての悩み相談に乗る子育て支援を担当していた経験もあり。6年間保育士として働いた後、未経験でWebライターの世界へ!保育士としての経験と知識を活かし、ママ・パパが楽しく子育てできるように子育て情報を発信します♪
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毎日の保育園での様子がわかる連絡帳。
お子さんが保育園で、どんな風に過ごしていたのかの報告を楽しみにしているママ&パパは多いのではないでしょうか?
しかし、同時に「連絡帳に何を書けばいいんだろう」と悩むママ&パパもいますよね。
今回の記事では、元保育士が保育園の連絡帳について解説していきます。
連絡帳の目的から書き方までご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
連絡帳は、園児が快適な保育園生活を過ごすために、保護者と保育園の先生との情報交換のツールとして大きな役割を担います。
パパやママにとっては保育園での様子を知るために。保育士にとっては家庭での様子を把握し、それを園生活に活かすために役立ちます。
保育園の連絡帳の目的は、大きく分けて5つです。
ひとつずつ見ていきましょう。
まず保育士が連絡帳で見るのは、お子さんの健康状態です。
●昨夜はよく眠れたか
●便秘はしていないか
●食欲はあったか
●ケガはしていないか
●発熱などの体調の変化はないか
●心理的な不調はないか
保育をする上で、保育士はお子さんの心身の健康状態は知っておかなければいけません。
ですが、朝の登園時間は一番忙しい時間で、なかなか保育士に口頭で健康状態を伝えるのは難しいときもありますよね。
そこで活躍するのが連絡帳です。
保育士は毎朝連絡帳を確認し、お子さんたちの体調を把握しています。
連絡帳に食事や排泄のタイミングを記載してもらっているのも、健康状態を把握するためです。
いつもと違うな
と気になることがあったら、ささいなことでも連絡帳に書いておきましょう。
それを受けて保育士もいつもより気をつけてお子さんを保育することができるので、健康状態については優先的に記載することをおすすめします。
保育士はいつだってママ&パパの味方です。
保護者の育児に関するお悩みにアドバイスをするのも保育士の仕事のひとつです。
など、子育てに悩みは付きものですよね。
そんなお悩みは、ぜひ連絡帳に書いてみてください。
ママ&パパに頼ってもらえると、保育士は嬉しいものです。
毎日たくさんの子どもたちを見ている保育士だからこそわかる助言をもらえるはずですよ。
ママ&パパは保育園でお子さんがどう過ごしているのか気になりますよね。
保育士もおうちでお子さんたちが、どう過ごしているのか気になっています。
●好きな遊びは何か
●食事はよく食べているか
●睡眠は十分にとれているか
などの情報を、保育士は連絡帳から得ています。
特に入園したばかりのお子さんだと、好きな遊びを書いてもらっていると、保育士としてはとてもありがたいです。
入園したてで、はじめてのことがたくさんある中でも、好きな遊びができると子どもは落ち着くのが早いです。
連絡帳に好きな遊びを書いてもらっていると、その遊びに誘うことができるので、保育士としても助かりますし、なによりお子さんがよろこびます。
少しでも早く、お子さんが「保育園は楽しい場所なんだ!」と思えるように、ぜひお子さんの好きな遊びやよく遊んでいるおもちゃなどを連絡帳に書いてみてくださいね。
イベントや行事などで必要なものがある場合にも、保育士は連絡帳を活用します。
手紙で全体に伝えることも多々ありますが、忙しい日々の中で忘れてしまったということがないように、必要事項を伝達するために連絡帳を使っている園もあります。
ママ&パパも連絡帳に必要事項の伝達を書いてOKです。
例えば
●いつもよりお迎えが早くなる、または遅くなる
●お迎えに来る人が今日はいつもと違う
などのことは、連絡帳に書いておいてもらえると、保育士としてはとてもありがたいです。
朝の登園時間も夕方の降園時間も、ママ&パパにとっては、とても忙しい時間ですよね。
保育士とゆっくり話せる機会は、個人面談のときくらいというママ&パパもいらっしゃるかと思います。
そんな忙しいママ&パパが安心して、お子さんをあずけられるように、保育士は連絡帳で子どもたちの日々の遊びや活動などを連絡帳に記載しています。
ママ&パパもおうちでのお子さんの様子を連絡帳に書いていただけると、だんだんと強い信頼関係を結んでいくことができるはずですよ。
連絡帳の必要性はわかっていただけたかと思いますが、それでも文章が苦手で何を書けばいいのかわからないというママ&パパもいるかと思います。
連絡帳には基本的になんでも書いていただいて大丈夫なのですが、いくつか例をあげてみましょう。
連絡帳には本当になにを書いてもらっても構いません。
という微笑ましい報告でも、
という成長記録でも大丈夫です。
他にもこんなことを書いているママ&パパがいましたので、困った時の連絡帳のネタ帳としてお使いください。
【困った時の連絡帳のネタ帳】
ネットが発達した現代では、おもしろい連絡帳を見かけたりしますよね。
そのためか、「なにかおもしろいことを書かなくちゃ」と思うママ&パパもいるようですが、連絡帳に書くことは本当に素朴なことで大丈夫です。
優先して書かなければいけないことは、お子さんの健康状態です。
なにかちょっとでも気になることがあれば、書いておいていただければ保育士も日中気をつけて保育にあたることができます。
保育士が書いてもらって嬉しいことは、新しくできるようになったことです。
お子さんの成長を感じると、ママ&パパも嬉しいですよね。
保育士も同じく、お子さんの成長を感じると嬉しく思います。
保育士もママ&パパと一緒にお子さんの成長を喜びたいと思っているので、小さなことでもぜひ連絡帳で報告してみてくださいね。
「ネタがあっても文章を書くのが本当に得意ではない…」という方で、イラストで連絡帳を書いてくださるママ&パパもいました。
保育士に情報が伝われば、文章ではなく、イラストやマンガで描いていただいても大丈夫です。
「文章もイラストも苦手!」というママ&パパは、5W1Hを意識した文章を書いてみると、うまく連絡帳も書けるはずです。
【5W1H】
When | いつ |
Who | 誰が |
Where | どこで |
What | 何を |
Why | なぜ |
How | どのように |
上記の5W1Hを盛り込んで書くだけで、伝わりやすい文章を書くことができます。
【連絡帳の文章例】
●家に帰るとすぐに、息子はリビングで大好きなレゴを広げて、大きな車を作って遊んでいました。
●夜は娘はおままごと遊びに夢中!自分のお部屋でお人形相手に、私の真似をしてごはんを作ってあげていました。
慣れるまでは、いつ・誰が・どのように・何をしていたかの順番で書くと、文章は書きやすくなるので、試してみてくださいね。
保育園の連絡帳には、書いてはいけないことはありません。
連絡帳で気をつけなければいけないことは、一方通行にならないようにすることです。
保育士から何か質問があれば、お返事を書く必要があります。
連絡帳は保育士とのお手紙交換のような気持ちで書いていただくと、一方通行な連絡帳にはならないはずですよ。
忙しいと連絡帳を書くのも大変なときがあるでしょう。
しかし、連絡帳は家庭と保育園をつなぐ大切なツールです。
さらにそれだけでなく、連絡帳は育児日記の代わりにもなります。
お子さんがいつどんなことをしていたかを知ることができるのは、ママ&パパにとってはもちろん、将来のお子さんにとっても役に立つ記録になるかもしれません。
お子さんが将来連絡帳を読んだときに
「自分って愛されていたんだな」
と思えるような連絡帳になるといいですね。
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イラスト/海夏