babycoオンラインコンテンツディレクターであり、雑誌・書籍の編集者。カナダで短期大学、映画制作専門学校卒業後、新聞記者、ラジオDJ、TVドラマの編集など多様な分野の知識を得て帰国。帰国後は雑誌編集を中心に活動し、広告案件においても企画・コンセプト立てから担う。ライフスタイルを得意とし育児媒体には20年携わっている。
おもちゃ遊びは、赤ちゃんにとって、単なる「遊び」に止まりません。成長段階に応じて、五感を使いながらさまざまな力を身につけていくようになるんです。
例えば、ドイツ生まれの木製玩具メーカー“ハぺ(HAPE)”のおもちゃ。木製玩具に代表されるおもちゃには「積み木」がありますが、その積み木にも「木を積みあげる遊び」としてだけでなく、木の感触や香り、積み木がぶつかり合うときの音、形や色そのものを楽しんだりと、さまざまな五感を刺激します。
大人になってしまうと忘れてしまっている赤ちゃんにとっての「新発見」がそこにはあるんですね。そんな赤ちゃんの五感を存分に刺激するおすすめのおもちゃをご紹介します!
見るもの、聞くものすべてがはじめての赤ちゃんは、五感(見る・聞く・かぐ・さわる・なめる)を使っていろんなものや音にふれ、脳を発達させます。
発達の過程にあったおもちゃ遊びをすることで、その五感を刺激するきっかけになります。そこにはまさに「学び」のヒントがあふれているんです。遊び方の工夫次第で毎日の生活の中で自然に五感を刺激しながら脳をはぐくめるんですよ♪
五感とは「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」の5つの感覚のことです。赤ちゃんも五感をもって生まれてきますが、どの感覚もまだまだ未発達でぼんやりとしています。五感は外からの刺激を受けなければ発達しません。大人になるとその未発達の状態を忘れてしまうものですが、赤ちゃんがどのような五感をもち、発達していくかを理解することで、赤ちゃんの成長に適した、赤ちゃんの脳を刺激するおもちゃを与えてあげられる、というわけです。
生まれてすぐの赤ちゃんの目は、大人のようにはっきりと周囲を見ることができずに、ぼんやりと見える程度です。焦点があうのは、抱っこをされておっぱいを飲んでいる位置からママの顔までの距離で、ママの顔はしっかりと認識できています。1ヵ月になると白黒のものが分かるようになり、2ヵ月ごろに色や形を認識しはじめ、3~4ヵ月になると、人の顔やおもちゃを目で追ってみる「追視」をするようになります。
視覚を刺激するおすすめおもちゃは
こちら▶▶
赤ちゃんはおなかのなかにいるときから聴覚が育ちはじめ、聞き分けができるといわれています。視力やほかの感覚よりも発達が比較的早いんですね。とはいえ、まだまだ発達段階。小さすぎる音では赤ちゃんには聞こえませんし、大きすぎる音は聴覚に障害を与えかねません。赤ちゃんにとって心地よい音は40〜60デシベルといわれ、40デシベルは図書館での音環境、話し声が60デシベルです。また、ただ「聞く」ということだけでなく、聞こえてくる音と現象が関連しているんだ、ということを徐々に学んで行きます。例えば「バタン」という音がするとドアが閉まるといったことです。おもちゃで遊びながらそうした現象の関連付けも認識していくんですよ。
聴覚を刺激するおすすめおもちゃは
こちら▶▶
嗅覚は、五感のなかでも原始的な感覚です。生まれてすぐの赤ちゃんはまだ脳が未成熟で、視覚なども十分に発達していません。でも匂いには敏感で、お母さんのおっぱいを匂いで探すことができるんですよ。匂いからは、くさったものなど身の危険を判断することができるので、動物として命に直結する情報が含まれているからなんです。
嗅覚を刺激するおすすめおもちゃは
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赤ちゃんにとって遊びは、赤ちゃん自身が意欲的に動くことそのものが遊びといえるものです。意欲的に動いていることが大切なので、何でも口にいれる時期にも「なめちゃだめよ」と止めるのではなく、なめてもいいような、安全な環境を作ってあげることが大切です。誤飲をしないような大きさのもの、なめても安全な素材のものなどをそろえてあげたいですね。なめるという行動は、赤ちゃんにとっての確認作業のひとつですし、なめる行為で「知る」のです。赤ちゃんが生まれて一番最初に口で感じるのは、ママのおっぱいの感触や味わいでしょう。それと比べてどんな違いがあるかという体験ひとつひとつが大切なんですね。
触覚は、感覚器官のなかでも特別な性質をもっています。子どもの脳の発達にとって五感はどれも重要な役割を果たしていますが、特に赤ちゃん、乳幼児は、触ったり、なめたりする触覚体験が脳の発達にとって決定的な意味をもっているんですよ。物や人に触れるという皮フ感覚が一番最初に働き、そこからほかの感覚器官を刺激し、さまざまな側面から物事を感じるようになるのです。
赤ちゃんは、おもちゃをなめたりすることもあるので、安全なものを選びたいですよね。
ドイツ生まれのハぺのおもちゃは、環境にやさしい素材が使われていることで知られ、1986年の創立以来、0〜6歳までの子どもたちに長年愛用されてきた安全性の高い知育玩具です。
2020年から小学校の義務教育でプログラミング教育が始まりますが、これは物事を順序立てて考えるプログラミング的思考を育むことが基盤です。
■ どんな色や形かな?目でとらえてみよう
赤ちゃんの視覚は0〜2カ月の脳の成長とともに発達し、はっきりした色・形から認識し始めます。赤いつみ木を見せながら「あかだね」「しかくいね」などと色の名前や形を伝えてあげるといいですね。一般的につみ木は構成力が養える1歳ぐらいからと言われていますが、積み上げる以外にもいろいろな遊び方ができるんですよ。
はこべるつみ木 メーカー小売希望価格3,278円(税込)
対象年齢:1歳〜
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■ 赤ちゃんが認識しやすいまんまるお顔カチカチ
同じリング型をしながら、色や大きさの違いを視覚的に捉えられるスタッキングピエロ。赤ちゃんは、不思議とまんまるとしたお顔のものに好奇心を刺激されます。スタッキング遊びは1歳からでも、それぞれのピースが0歳からも楽しめるひとつの立派なおもちゃです。
スタッキングピエロ メーカー小売希望価格2,200円(税別)
対象年齢:1歳〜
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■ 心地よい音はどこから?音の鳴る不思議に赤ちゃんも虜
聴覚が発達途中の赤ちゃんには、小さすぎず大きすぎない40〜60デシベルの音が一番適しています。ゆらして玉を転がして、その心地よい音をカランコロンと楽しみましょう。デシベルテストに合格したおもちゃです。どうして音が鳴るの? なぜ? の新発見まで長く遊べます。
おきあがりペンギン メーカー小売希望価格2,640円(税込)
対象年齢:6ヵ月〜
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■ カチカチ トントン♪ 音の響きを楽しもう
平らな面と面を当てるとカチカチ、平らな面にカドを当てるとトントン♪ 3〜4カ月は聴覚がますます発達するので、つみ木で音遊びもおすすめです。シンプルなつみ木で音遊びができるなんて、驚きですよね。
積み木 白木&カラー 50 メーカー小売希望価格3,300円(税込)
対象年齢:1歳〜
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■ 木の香りをくんくんしてみよう
同じ木のおもちゃでも、素材によって香りは違うもの。そんな違いを比べてみるのも嗅覚を育むポイントに。白木部分とタイヤ部分にも香りの違いはあるんです! 自然の香りに親しんでみましょう。歩きながら押したり引いたりできる押しぐるまおもちゃは、歩けるようになる前から身近にあると親しみをもてるようになります。
こいぬのぺぺのプルトーイ メーカー小売希望価格2,064円(税込)
対象年齢:1歳〜
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■ お風呂は香りにあふれた遊び場!
石けんやシャンプーなど、香りにあふれたお風呂場は、赤ちゃんにとっては遊び場のひとつ。お風呂タイムが楽しくなれば、それだけ香りにふれる機会をもてることに。子ども自身がバケツ遊びをできるようになるのは1歳ぐらいからですが、その前にパパやママがお手本をみせてあげながら「ほら、お水がじゃーじゃーするねー」などと声がけしてあげると、興味をもってくれるはず♪
たのしいバケツセット メーカー小売希望価格2,000円(税別)
対象年齢:1歳〜
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■ 口当たりの違いをなめて確かめてみよう
味覚といっても、お口のなかでは味だけでなく「でこぼこ」「つるつる」「やわらか」「かたい」といったいろいろなことを感じとります。おもちゃをお口に入れるとついやめさせてしまいがちですが、お口のなかも大事な感覚がたくさん。「つるつるしてるなー」「でこぼこしてるなー」言葉はわからずとも、感覚でそれらを認識しているんですよ。お口にいれても誤飲しないような大きさなどに注意をはらい、見守ってあげましょう。
テディ&フレンズ水遊びセット メーカー小売希望価格1,980円(税込)
対象年齢:0ヵ月〜
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赤ちゃんが何でも口にいれるのは、なめて確かめることで好奇心の芽をはぐくんでいる証拠。たとえばごっこ遊びとして人気の「新鮮お野菜&果物」も、ごっご遊びを本当に楽しめるようになるのは幼児になってからですが、ベビーのうちから触ったりお口に入れたりしながら遊べます。なめても安全な塗装や素材のおもちゃを選ぶといいですね。
新鮮お野菜&果物 メーカー小売希望価格2,236円(税込)
対象年齢:3歳〜
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■ いろんなかたさのおもちゃをぎゅっとにぎってみよう
7〜8カ月は手指を使いたがる時期なので、いろんな形のつみ木を持たせてみて。つみ木⇒タオル⇒つみ木など、硬さの違うものをさわると刺激されます。「磯のともだち水てっぽう」は、お風呂おもちゃというのは大人の認識! 赤ちゃんにとってはお部屋遊びでも楽しいおもちゃです。にぎるとキュッと凹む感触がまたおもしろい!
磯のともだち水てっぽう メーカー小売希望価格1,680円(税別)
対象年齢:1歳半〜
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■ にぎる経験をしながら力の加減もおぼえていくよ
ボールをにぎって穴に入れる。このシンプルな動作も、たくさんのさわる経験を繰り返しながら力加減を覚えていって、はじめてできるようになります。ボールが見え隠れしながらスロープを降りていく様子は、ボールはあるのに隠れることがある、という現象にも関連づけられ、さわる以外のさまざまな感覚を刺激していくおもちゃです。
かくれんボール メーカー小売希望価格2,864円(税込)
対象年齢:1歳〜
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ここでご紹介したハぺのおもちゃは、赤ちゃんの五感をはぐくむ、いろんな形とカラフルな色合いが特徴。知育が盛んなドイツでは80%以上の幼稚園で採用されています。おもちゃをつかんだり離したり、なめたり組み合わせたりしながら、ひとつの感覚だけでなく、同時に五感を刺激し、遊びながら考える力を育てていけるんですよ。
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