【保育士による徹底解説】フォローアップミルクの飲ませ方〜成長別4つの方法

フォローアップミルクの飲ませ方
2022/08/08 2024/01/13 兎本 兎本

「フォローアップミルクの飲ませ方は、ミルクとは違うの?」という質問は、筆者が保育士だったときに、よく聞かれていた質問のひとつです。
結論からお伝えすると、フォローアップミルクの飲ませ方はミルクとは違って、選ぶ事ができます。
フォローアップミルクの対象年齢は生後9ヵ月頃〜3歳頃までです。
もう哺乳瓶を卒業している子どももいるので、哺乳瓶を使わなければいけないということはありません。
この記事ではフォローアップミルクの飲ませ方をご紹介していきます。

フォローアップミルクとは?ミルクとの違い

フォローアップミルク

まずフォローアップミルクとは何かを解説します。

フォローアップミルクは、生後9ヵ月頃 〜3歳頃を対象にした

離乳食期から幼児食期の栄養を補うためのものです。
新生児から飲ませられる一般的な粉ミルクは母乳の代用品として作られているものに対し、フォローアップミルクは牛乳の代用品として作られたミルク

です。

つまり、「新生児から飲ませられる一般的な粉ミルクを大きくなったらフォローアップミルクに変える」といった考えは間違えなんですね。

あくまで牛乳の代わりなので必ずしも飲ませる必要はありませんが、厚生労働省・農林水産省策定の「食事バランスガイド」で1日の食事の望ましい組み合わせに「牛乳・乳製品」が含まれているので、乳製品を嫌う赤ちゃんが栄養を補うにはおすすめとも言えるでしょう。

牛乳は栄養が豊富な食品ではありますが、DHAやビタミン、鉄分などが不足しがちです。
さらに牛乳は、タンパク質やミネラルなどは、過剰摂取気味になってしまいます。

このように牛乳では不足する成分を補給し、過剰気味な成分は抑えた製品が、フォローアップミルクです。

 

フォローアップミルクを飲ませるかどうか悩んでいる人には、こちらの記事が参考になりますよ。

フォローアップミルクは必要?

 

フォローアップミルクの飲ませ方4つの方法

「フォローアップミルクも同じミルクだから、哺乳瓶で飲ませるものなのかな?」と考えるママ&パパもいますが、哺乳瓶にこだわる必要はありません。

フォローアップミルクの飲ませ方は4通りあります。

保育園でも成長に合わせて飲み物の飲ませ方は変えているので、お子さんの成長に合わせて選んでみてくださいね。

哺乳瓶

フォローアップミルクは哺乳瓶で飲ませてもかまいませんが、あまりおすすめの方法ではありません

生後9ヵ月頃 〜3歳頃までが、フォローアップミルクの対象年齢なので、もう哺乳瓶を卒業している子も含まれますよね。

フォローアップミルクを飲む時期は、子どもの自我が出てくるイヤイヤ期とも重なります。

イヤイヤ期に哺乳瓶でフォローアップミルクで飲むことになれてしまうと、哺乳瓶をなかなかやめることができなくなる可能性があります。

フォローアップミルクを飲むようになるのは、離乳食がはじまってからのことなので、ほかの方法で飲んだ方がいいでしょう。

ですが、下の子が生まれて上の子が赤ちゃん返りをしているときは別です。

下の子が哺乳瓶で飲むのをうらやましがって、哺乳瓶で飲みたがるときは「今回だけだよ」と伝えて哺乳瓶で飲ませることは、あってもいいことです。

きょうだいの育児では、上の子の心のケアも重要です。

きょうだいの子育てについては、こちらの記事が参考になりますよ。

兄弟子育て

 

スパウト

生後9ヶ月頃からフォローアップミルクをスタートさせるなら、スパウトを使うのもいいでしょう。

スパウトは哺乳瓶と似た形をしていますが、傾けると中に入っていた飲み物がそのまま出てきます。

母乳や哺乳瓶からコップへの移行の間にぴったりの容器です。

ですが、スパウトは対象年齢が生後5~6ヶ月頃なので、フォローアップミルクをはじめる時期の子どもには、向いていない場合もあります。

スパウトの段階は飛ばして、ストローマグやコップからはじめるのもありです。

ストローマグ

ストローマグで、フォローアップミルクを飲ませる方法もあります。

メーカーにもよりますが、ストローマグの対象年齢は生後8~9ヶ月のものが多いので、フォローアップミルクをはじめる時期にも合います。

ストロー飲みができる時期の見極めは、離乳食をごっくんできるようになった頃です。

自分で咀嚼したものをしっかり飲み込めているようであれば、ストローマグでフォローアップミルクを飲ませてみましょう。

ストロー飲みがうまくできないようであれば、最初は小さな紙パック飲料で練習してみてください。

子どもにストローをくわえてもらい、紙パックを軽く押すと、子どもの口の中に飲み物が入っていきます。

まずはストローから飲み物が出てくる感触を子どもにしってもらえる方法です。

あまり強く紙パックを押しすぎると、飲み物が一気に口の中に入り、むせる原因になってしまうので注意してくださいね。

ストロー飲みができるようになると、外での水分補給もしやすくなります。

コップ

フォローアップミルクは、最初からコップで飲ませても大丈夫です。

保育士や保健師の中には、ストロー飲みより先にコップ飲みの練習をはじめてもいいと言う人もいます。

どちらから練習をはじめるかは、ママ&パパで相談して決めてみてくださいね。

コップ飲みの練習は、生後5ヶ月頃からはじめても大丈夫です。

液状のものを口に入れられて、むせることなく飲み込めるようであれば、コップ飲みの練習ははじめられます。

先述している通り、フォローアップミルクの対象年齢は生後9ヶ月頃からなので、コップ飲みの練習をはじめるのにもいいタイミングです。

最初はこぼして大変かもしれませんが、子どもがこぼすことなくコップ飲みの練習ができるカップもあります。

また濡れても大丈夫なように、最初のうちはお風呂で練習するというアイデアもあります。

コップ飲みの練習方法やコップの選び方については、こちらの記事にまとめてあるので、参考にしてみてくださいね。

コップ飲みの練習

 

フォローアップミルクを飲ませるタイミング

フォローアップミルクのタイミング

フォローアップミルクは、以下の2つのタイミングで飲ませましょう。

食事と一緒に
食間

逆に避けた方がいいタイミングは、以下の2つです。

食前
寝る前

フォローアップミルクは、あくまで補助的なものです。

離乳食やごはんなどを食べる量に影響が出ないように、食前に飲ませるのは避けた方がいいでしょう。

具体的には、食前1時間ほどは避けた方がいいです。

寝る前にフォローアップミルクを飲ませると、虫歯につながる可能性があるので、避けましょう。

それでも、どうしても寝る前に飲みたがってしまうときもあるかもしれません。

フォローアップミルクを寝る前に飲ませた場合は、歯磨きをしっかりする、水や麦茶などを飲ませて口内をきれいにするなどの対応をとりましょう。

 

フォローアップミルクは料理に使ってもOK

フォローアップミルクの料理

フォローアップミルクは牛乳の代用品なので、牛乳と同じように料理に使うことができます。

料理に使うときの注意点は2つです。

加熱しすぎない
水やお湯に溶かして使う

フォローアップミルクを加熱しすぎてしまうと、熱に弱いビタミンCなどの栄養素が失われてしまう可能性があります。

加熱時間を短くするために、料理に加える際は最後にフォローアップミルクを追加して使いましょう。

フォローアップミルクは、粉のまま加えるとダマになりやすいです。

そのまま料理に加えず、水やお湯に溶かしてから使ってくださいね。

こんなレシピでフォローアップミルクを使えます!
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フォローアップミルクの飲ませ方は子どもに合わせて選べる

フォローアップミルクの飲ませ方は、子どもに合わせて選べば大丈夫です。

無理にコップ飲みからスタートしなくても、スパウトやストローマグからはじめても問題はありません。

嫌がる子には、フォローアップミルクを料理に加えるのもいいですね。

自分の子には、どの方法が合っているかを考えて、飲ませ方を選んでくださいね。

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