コップ飲みの練習はいつから?保育士おすすめの練習方法

コップ飲みの練習をする女の子
2022/04/07 2024/01/14 兎本 兎本

「コップ飲みの練習っていつからはじめればいいの?」「そもそもコップ飲みの練習ってどうやるの?」

そんな悩みを抱えているママ・パパは多いです。
中には保育園の入園面談で、「コップ飲みはできますか?」と聞かれて焦ったというママ・パパも……。
この記事では、コップ飲みの練習方法を保育士である筆者がお伝えします!

コップ飲みの練習はいつから?

スプーンで水を飲む赤ちゃん

コップ飲みの練習をはじめる時期は、ごっくんができるようになってからです。

まず液状のものを飲み込めるようになっていないと、口の中に入ってきた水をうまく飲みこむことができないからです。

ごっくんができるようになったかを確かめる方法は、液状のものをスプーンで口に入れてあげたときに、こぼすことなく飲みこめているかで確認できますよ。

月齢的には離乳食の開始時期である5カ月頃から練習がはじめられますが、あくまでも目安です。

焦らなくても大丈夫なので、タイミングを見てコップ飲みの練習をはじめてくださいね。

発達に応じたコップ飲みの練習方法

コップで水をのむ女の子

「うちの子は5ヶ月を過ぎてもごっくんができてないんだけど・・・」というママ・パパも焦らなくて大丈夫です。
赤ちゃんの発達はそれぞれなので、月齢にとらわれず発達に応じて練習をしていきましょう。

コップ飲みは赤ちゃんの唇や舌などの発達に応じて、練習方法を変えていく必要があります。

ごっくんができるようになったら

スプーンで口に入れた離乳食をこぼさずに飲み込めるようになったら、ごっくんができるようになったと判断してOKです。

月齢で言うと5カ月頃ですが、目安として考えてくださいね。

ごっくんができるようになったら、水を入れたスプーンを唇に対して横向きにして赤ちゃんの下唇に当てましょう。
そのままそっと注ぐようにして口に水を入れてあげることで、「吸って飲む」という一連の動きを覚えるようになっていきます。

スプーンでは難しい場合はペットボトルのキャップ、小皿やおちょこを使って水を口に注いであげても練習になりますよ。
ペットボトルのキャップを使用する場合には、誤飲に充分注意してくださいね。

「水が少なすぎない?」と思うかもしれませんが、このくらいの量からはじめることで赤ちゃんがむせることを防ぐことができます。
むせるのは赤ちゃんにとっても苦しいことなので、少量の水からはじめていきましょう。

コップ飲みの練習で水分補給をしようとは考えず、メインの水分補給は母乳や哺乳瓶でしてあげてくださいね。

水を吸って飲むことに慣れてきたら

スプーンや小皿から水を飲むことにも慣れてきたら、コップの練習方法のステップアップを試してみる時期です。

口内に入ってくる水を連続して飲み込むための練習をはじめてみましょう!

水を3分の2程度入れたコップのふちを赤ちゃんの下唇に当てて、口の中に水を注ぐことで練習になります。

赤ちゃんは上腕の筋肉をまだうまく制御することができないので、コップを一気に傾けて水を顔からかぶってしまいがち。
赤ちゃんがコップを持とうとしていたら手を添えて、そっと水を飲ませてあげてください。
赤ちゃんの背中から手を回すと、コップを支えやすいですよ♪

注意したいのは飲み終わりです。赤ちゃんが力を制御できずにテーブルにコップをたたきつけたり落としてしまったりすることがあるので、最後までコップには手を添えてあげてくださいね。

目安の月齢は7~8カ月頃ですが、試してみて難しそうだったらスプーンや小皿から水を飲む練習方法に戻って大丈夫です。

今日はできなくても、明日はできるかもしれないのが子どもの成長です。

焦らずに練習してみてくださいね♪

 

ストロー飲みができなくてもコップ飲みはできるの?

ストローマグ

「コップ飲みを習得する前にストロー飲みを習得しなければいけない」と思っているママ・パパもいますが、どちらを先に習得しても大丈夫です。

なぜならコップ飲みとストロー飲みは、口周りの筋肉の使い方が違うからです。

ストロー飲みの練習方法とコップ飲みの練習方法はまったく別ということですね。

ストロー飲みを習得しておくと、ストロータイプのマグを使えるようになったり、紙パックの飲料を飲めるようになったりと、外で水分補給をする面で利点があります。

ストロー飲みを練習する方法

ストロー飲みの練習は、まずはストローから飲み物がでてくることを赤ちゃんに教える必要があるのですが、どうやって教えればいいのか悩みますよね。

おすすめは紙パック飲料で練習する方法です。

ストロー飲みの練習をはじめる時期は、離乳食をごっくんできるようになってからにしましょう。

小さな紙パック飲料のストローを子どもにくわえてもらい、パックを軽く押してあげてください。あまり強く押しすぎると、むせてしまうので力加減には注意してくださいね。

パックを軽く押すとストローから飲み物がでてくるので、赤ちゃんはストローから飲み物がでてくるということを体験することできます。

何度も紙パックからストローで飲み物を飲む練習を繰り返すことで、赤ちゃんはストローで飲み物を飲むことができるようになります。

 

コップ飲みの練習を楽しくするアイデア

「コップ飲みの練習をしたいのに、子どもが嫌がってすすまない」と悩むママ・パパはたくさんいます。

コップ飲みの練習をしていて服が濡れて着替えることになったり、コップを落とされて床がびしょびしょになったりと、忙しいママ・パパにはイラっとしてしまうようなことも・・・。

水分補給は大切なことなので、飲むこと自体が苦痛にならないように、焦らず練習していくことが大切です。

ママ・パパのストレスを減らしながらコップ飲みの練習をしていくためにも、コップ飲みの練習を楽しくするアイデアをお伝えします。

おままごとで練習をする

おままごと

おままごとセットにコップを加えてみてください。

コップに触れるタイミングを自然に増やすことで、赤ちゃんがコップに興味を持てるようにしましょう。

また具体的な方法として、おままごとセットでお茶会ごっこをする方法がおすすめです。
赤ちゃんとかんぱいをしてママ・パパもコップから飲む真似をしてみましょう。
大人とのやりとりは赤ちゃんにとって楽しいことなので、お茶会ごっこをすることでコップに興味がわくようになっていくはずです。

このように遊びの中で赤ちゃんにコップに興味を持ってもらうことで、赤ちゃんのコップ飲みの練習へのやる気もアップしますよ!

お友だちがコップ飲みをしている姿を見せる

ずっとコップ飲みを嫌がっていた赤ちゃんが、お友だちがコップ飲みをしている姿を見て途端にやる気を出した!ということは実際にあります。

第二子は上の子がコップ飲みをしている姿を見ていたからか、コップ飲みの練習に苦労しなかったという話もたくさん聞きますよ。

月齢の近いお友だちがいる場合は、コップ飲みをしている姿を見せてもらうようにお願いしてみてくださいね。

お風呂で練習する

赤ちゃんがこぼした飲み物を毎回掃除するのはストレスですよね。

あまりストレスに感じるようなら、お風呂でコップ飲みの練習をする方法をためしてみてください。
お風呂に入っているときに、飲料水とコップを持ち込んでコップ飲みの練習をすると、こぼれても気になりません。

実際に試したママ・パパも「イライラせずにすんだ」「ちょっとでも飲めたことを褒める心の余裕ができた」という感想でした。

床や服がビショビショになって、コップ飲みの練習にはもう疲れた・・・というママ・パパはためしてみてくださいね。

コップの選び方

コップ飲みの練習に使うコップを選ぶポイントは4つです。

①ふたつ持ち手がついている
②深さが浅い
③軽い
④できれば透明なもの

ひとつずつ解説していきますね。

両手で持てるようにふたつの持ち手がついている

コップはふたつ持ち手がついているものを選びましょう。

ひとつしか持ち手がついていないコップはバランスが取りづらく、赤ちゃんにとっては持ちづらくなってしまいます。
ふたつ持ち手がついているコップを使うと、両手で持つことができるので赤ちゃんが飲みやすくなりますよ。

コップの深さはできるだけ浅め

コップ飲みの練習をするときには、水をコップの深さ3分の2ほど入れる必要があります。

「あまりたくさん入れるとこぼされたときが大変」と思うかもしれませんが、コップに入れる水の量が少ないと、コップをかなり傾けないと水が口まで届きません。

水が口に届くまでの時間を短くするために、水はコップの深さ3分の2くらいまで入れる必要があるのです。

なので、コップの深さはできるだけ浅めのものを選びましょう。

赤ちゃんにとって重くないかチェック

赤ちゃんがコップ飲みを嫌がる場合、実はコップが重かった!ということがあります。

コップ飲みを練習するときには、水をコップの深さ3分の2ほどまで入れる必要があるので、その分コップ全体が重くなります。

筋力がまだ弱い赤ちゃんのためにも、コップはできるだけ軽いものを選びましょう。

できればコップは透明なもの選ぶ

コップはできれば透明なものを選びましょう。なぜならコップの中身を赤ちゃんが確認することができるからです。

コップの中の水が口元まで来ていることを確認できると、赤ちゃんも飲みやすくなります。
コップの中身がどこまで来ているかわからないと、突然口の中に水が入ってきてびっくりしてしまう赤ちゃんもいるので、できれば透明なものを選んでみてくださいね。

ですが赤ちゃんのやる気をアップさせるためにも大好きなキャラクターがいるのであれば、そのキャラクターのイラストが描かれているものを選ぶというのもありです!

お子さんに合わせてコップを選んでくださいね。

コップ飲みを練習するときの注意点

コップ飲みの練習をうまくすすめるためには、いくつかの注意点があります。

「コップ飲みの練習がうまくいかない」と悩んでいるママ・パパは、この注意点をチェックしてみてくださいね。

保育士ポイント

無理せず怒らずたくさん褒める

コップ飲みの練習が赤ちゃんにとってイヤなことになってしまうと、コップ飲みの練習はどんどん難しくなっていってしまいます。

コップ飲みを嫌がるようなら、その日は無理に練習しなくて問題ありません。

何日もコップ飲みの練習を嫌がっていたのに、ふとコップ飲みを嫌がらなくなる日がやってきたりするのが赤ちゃんです。

「イヤなら今日はいっか」と大らかにかまえておくと、イライラせずに済みますよ。

そして上手に飲めたときには、これでもかというくらい「すごいね!」と拍手をして褒めてあげてください♪

パパ・ママが喜んでくれると、赤ちゃんも嬉しく感じてコップ飲みの練習にやる気がわいてきます。

水やお茶などで練習する

コップ飲みの練習は、水やお茶などでおこないましょう。

ジュースだとよく飲むかもと思って試したくなることもあるかもしれませんが、ジュースはこぼされたときにベタベタして掃除が大変になってしまいます。

ママ・パパのお掃除の負担を減らすためにも、水やお茶で練習してくださいね。

水の温度は常温

夏には冷たい水を飲ませてあげたい気もしますが、水の温度は常温が一番です。

冷たい水だと口の中に入ったときに、赤ちゃんがびっくりしてしまう場合があります。

びっくりすると水を飲むこと自体がきらいになってしまうこともあるので、コップ飲みは常温の水で練習することがおすすめです。

コップ飲みの練習はおおらかな気持ちで

「あの子はコップ飲みができているのにうちの子はまだ・・・」

「保育園に入る前にコップ飲みができるようにならなくちゃ!」

など焦る気持ちを抱えているママ・パパの話を多く聞いてきました。

ですがコップ飲みの練習を焦る必要はありません。

その子のタイミングで、できるようになる日がやってくるはずです。

他の子と比べたり焦ったりせず、「いつかできるようになるよね」という大らかな気持ちでコップ飲みの練習をはじめてみてくださいね。

コップ飲みは大人にとってはできて当たり前でも、赤ちゃんにとってははじめてのこと。

こぼしてしまっても「こぼして当然」という気持ちでコップ飲みの練習をしてみてくださいね♪

【連載記事】
\保育士ライターの家庭で使える保育のコツ/

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