babyco編集長。書籍編集者。
新潟の山奥で肉用牛を飼育しながら、野菜やくだものを育てる祖父母のお手伝いをきっかけに、丹精込めて作られた食材のおいしさ、食べることや命の大切さを学ぶ。特集記事、離乳食やママごはんなど幅広く担当。ママ・パパの気持ちに寄り添った記事の制作を心がけている。
はじめてのお子さんがママとパパのもとへきてくれたときのように、
家族が増えるのはうれしくもあり、
一方で生活やお金のことなど心配な気持ちもありますね。
下にきょうだいを迎える上の子にとっても、楽しみな反面、
子どもの世界のなかで不安やかっとうを抱えていることも少なくありません。
きょうだいを育てていると「なぜそんなことするの?」と戸惑うこともありますが、
“子どもの目線”にも立って、気持ちを考えてみましょう。
管理栄養士。東京生まれ。明治大学第二文学部卒業。3人の子育てをしながら栄養学を学ぶ。矢島助産院で日々、妊婦さんや産後ママのための食事を担当する傍ら、企業や雑誌などで離乳食の監修やママのための食に関する講演・講習会などを各地で行う。著書に『妊娠・授乳中の気になる症状改善レシピ200』(日東書院)ほか
男の子や女の子のきょうだい、性別の違いや年の差、きょうだいの人数。ひとことで「きょうだい」といっても、ご家庭によっていろいろな関係がありますね。
“同じ家族でも親とは違う同年代の存在”であるきょうだいは、一緒にいると心強いこともあれば、ぶつかり合うことも。気に食わなくて離れたいときもあるけれど、気がついたら隣にいて、遊んだり笑ったりの大切な仲間。「守ってあげたい」と、自分よりも小さな存在を大事にしたり、「同じくらい食べたい!」と、上の子が目標になったり。多くの時間を共に過ごしながら、一番近くで成長し合える特別な関係なのではないでしょうか。
はじめての育児に比べて慣れがあるとはいえ、子どもが増えればエネルギーが必要ですし、同じきょうだいでもそれぞれに個性はあるもの。新しいメンバーが増えたチームづくりには、少しずつ時間をかけていこうという気持ちが大切かもしれませんね。
はじめは慣れずに大変ですが、仲良く遊んでいる姿ややりとりが面白いようすを見て、きょうだいのよさも少しずつ感じられるようになるでしょう。
きょうだいの存在は、ママのおなかのなかにいる頃から“上の子の気持ち”に少なからず影響を与えます。弟や妹が生まれてくることは楽しみだけれど、一方で妊娠中のママを想って抱っこを我慢したり、寂しさを感じたりということもあるでしょう。
上の子なりのがんばりや優しさを感じたら「がんばっているんだね」「ありがとう」と気持ちを伝えてみるのもいいでしょう。
赤ちゃんの絵を描くなど、なんとなく下の子を意識している姿があったら「うれしいな」と一緒によろこんであげるのもとてもいいこと。
あんなに楽しみにしていたのに、いざきょうだいができると赤ちゃん返りをしたり、下の子にいじわるしたり…。上のお子さんがみせるいろいろな姿に「なぜ?」と頭を抱えるママとパパもいらっしゃると思います。
それは、上の子が “人生初の一大事!” に直面しているから。
今まで自分に向いていた関心や一緒にいられた時間を100とするなら、7、80、いや半分以下と感じるお子さんもいるでしょう。これは上のお子さんにとって生まれてはじめての危機かもしれません。とくに年の差が小さい場合は、なかなかおにいちゃん・おねえちゃんになれないときもありますよね。
赤ちゃんに手がかかる時期だけれど、子どもなりの人生最大の危機を迎えた上の子にも、できるだけ目を向けてあげて「あなたも大事だよ」と寄り添ってあげることは、きっと下の子への思いやりや優しさにつながっていくでしょう。
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きょうだい同士の心をはぐくむ、心の寄り添いって?|ママ・パパの気持ちが軽くなるきょうだい子育て②
イラスト:高村 あゆみ