2歳の男の子の子育てに追われながら現在第二子妊娠中。祖父母は遠方、コロナ禍もあり、メンタル的に追い込まれていた育休期間を過ごし、それでもかわいい息子とはなれたくなくて悩んだ末の職場復帰。今では仕事をしている方が気持ちに余裕をもてていることに自分でびっくり!子育ての楽しさと不安をママパパと共有したい!社会福祉士、精神保健福祉士。
産後なかなか母乳が出ない。母乳はいつからちゃんと出るようになるのだろう?
そう悩むママは少なくないようです。
でも「出にくい体質」として諦めるには早いかもしれません。
毎日「出ないなあ」と悩みながら、産後4か月してようやく母乳が出るようになった私が実際に試してみたことをご紹介します。
産前の母親学級、両親学級や出産した病院では、新生児への母乳のあげ方の練習が行われます。
助産師さんにやり方を教わりながら、授乳前後の赤ちゃんの体重の増減で母乳の量を計測します。
□ まわりの赤ちゃんは体重が増えるのにうちの子だけ増えない……。
□ 母乳育児を諦めて完全ミルクに切り替えるべきなのだろうか?
□ 諦めどきはいつなのだろう?
□ 母乳はいつから出るようになるの?
そんなお悩みをお持ちの方の参考になればうれしいです。
出産後に初めて分泌される母乳のことを初乳といいます。
『母乳育児のはじまり、初乳について知っておきたい!』を参考にして初乳の分泌について簡潔にまとめると、
あまり吸わないと思っても、おっぱいを赤ちゃんの口に含ませて、舐めているだけでも乳頭への刺激がママの脳に伝わって、母乳の分泌が活発になると言われています。
思い返せば出産直後、赤ちゃんを胸に乗せてもらった前後に自分の胸から白い液体がほんの少し出ていて「え!母乳が出た!」と驚いた記憶があります。
そのとき私は、母になった直後で赤ちゃんに授乳する行為に及べませんでした。
初参で授乳未経験だったため、「赤ちゃんに飲ませよう」という思いにまで至れず、ただただ出産の疲れに身を委ねていました。
もしここで少しでも口に含ませることができていたら、その後の経過も変わってきたのかもしれません。
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ここからは、(初産後の)母乳の経過について私の体験談です。
産後はとにかく母乳の量が出ませんでした。
入院中の母乳量は、退院までの1週間で0ml。
退院後、2ヵ月半で20〜30ml、3ヵ月半で40〜50ml。
産後入院中に数十ml出る人もいる中でこの水準。
4ヵ月でやっと100mlを超えました。
新型コロナウィルスの影響で長く里帰りをしており、産後3ヵ月目に自宅へ戻りました。
それまで通っていた助産師外来は総合病院内の産院でしたが、自宅に帰ってからは住んでいる地域の助産院を調べ、産後4ヵ月になる前に助産師さんに相談をすることに。
その際、母乳量や赤ちゃんの体重を測定し、母体の状況を把握しました。
母乳は40ml。
少ないけれど、想定していたものでした。
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私なりに、なぜ母乳が出にくかったのかについて考えてみました。
でも、実は正しいくわえさせ方ができるようになれば、陥没タイプでも、口が小さくても、ちゃんと母乳を飲んでくれるようになるそうなんです。
このように、自分なりになぜ母乳が出ないのかを考えて対策を始めてみました。
どんな対策をしてみたか、具体的にご紹介します。
抱き方やくわえさせ方などの指導を受けたところ、
1)うまく吸ってもらうアプローチ
2)母乳の量を増やすアプローチ
2つのアプローチが必要とのこと。
赤ちゃんにうまく吸ってもらえるようになれば、「オキシトシン反射」で母乳の量は増えるといわれました。
〜オキシトシン反射〜
①赤ちゃんがおっぱいを吸う
▼
②吸てつの刺激がお母さんの脳に伝わる
▼
③「オキシトシン」が分泌される[腺房を収縮させる]
直に吸ってもらうときには、補助乳頭を各種使って赤ちゃんがくわえたり吸ったりするのをサポートしました。
補助乳頭はソフトとハードがあり、赤ちゃんの様子や自分の状態に応じてどちらも使用しました。
一般的なものからピジョンの『母乳相談室』というものへ。
これまで使っていたものよりも吸う力を要するため、飲むのに通常の2倍時間がかかります。それほど赤ちゃんにとって「頑張らないと飲めない」哺乳瓶で、赤ちゃんに吸う力をつけてもらうための哺乳瓶です。
ノンカフェインのものをとにかく飲みました。
私が飲んでいたのは、水、白湯、たんぽぽ茶、ハーブティなど。
飲むことに飽きるので種類をいくつかそろえて色々飲んでいました。
WHOのガイドラインをもとに、母乳について著者がわかりやすく説明してくれています。
どうすれば母乳が出やすくなるのか科学的な根拠と仕組み、そして方法が盛りだくさんの内容で大変勉強になりました。
学術的な内容をかみ砕いた文章にされており、産後の睡眠不足な状態でも読むことができましたよ。
産後4ヵ月になり、前回相談に行った助産師さんに自宅訪問をしてもらいました。
前回と同じように母乳量と赤ちゃんの体重測定。
すると、なんと赤ちゃんの体重が20日間で1kg増!
母乳量は140ml出ていました。
搾乳しても50mlが限度で、100mlを越えたのははじめてのことです。
この頃、授乳後にミルクを与えると少量吐くことがあったので「おかしいな〜」とは思っていました。
赤ちゃんの体調面だと思い込んでいましたが、どうやら母乳が増えておなかがいっぱいだったようです。
助産師さんに
と言ってもらえました。
よろこびよりも驚きの方が大きかったです。
この頃には赤ちゃんも乳房をくわえるのがうまくなっていたので、授乳回数=吸啜回数になっており、脳への刺激と「オキシトシン反射」がうまく起こるようになったと思われます。
離乳食後期になる9ヵ月頃には、ミルクを足すのをやめました。
食事量も取れるようになってきたことに加えて、食後に母乳をくわえさせる程度で満腹になるようになり、念願だった「完全母乳」が遅咲きでしたが達成できました。
もうそろそろ断乳、卒乳も視野にいれる頃にしてやっとという感じでしたが、産後以来ずっと「どうして母乳が出ないんだろう」と悩んでいたのでうれしかったです。
「母乳の方がミルクよりすぐれている」なんて思っていないけれど、ほとんど諦めの気持ちでいたからうれしかったんだと思います。
私のように母乳が出にくい体質の人でも、地道に継続していけば一般的な「軌道に乗る時期」以降に母乳が出るようになるケースもあります。
産後に母乳が出ないと1〜2ヵ月で心が折れてしまいそうになりますが、そこをふんばって、ゆっくり気長に4ヵ月程度は様子を見てみてください。
ただ、これを可能にするには母乳に専念できる環境が前提となります。家族の協力なしには難しいでしょう。ただでさえ産後は寝不足な上に体の回復に時間がかかり、色々なマイナートラブルに見舞われがちです。ホルモンの乱れでメンタル的にも不安定な時期と言われています。母乳について考えられる心の余裕が何より大切になってくるのかもしれません。
一人で抱え込まずに、家族と悩みを共有しながら母乳育児を楽しめるよう、普段から家族間のコミュニケーションを大切にしていきたいですね。
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