babycoオンラインコンテンツディレクターであり、雑誌・書籍の編集者。カナダで短期大学、映画制作専門学校卒業後、新聞記者、ラジオDJ、TVドラマの編集など多様な分野の知識を得て帰国。帰国後は雑誌編集を中心に活動し、広告案件においても企画・コンセプト立てから担う。ライフスタイルを得意とし育児媒体には20年携わっている。
暑い季節はもちろんのこと、涼しい時期でも赤ちゃんが汗っかきなのはどうしてでしょう?
皮膚がデリケートな赤ちゃんのためにも、赤ちゃんが汗っかきな理由とそのケア方法について理解しておきたいですね。
あせもや肌荒れの原因、赤ちゃんの汗について助産師の先生にお話をうかがいました。
帝京平成大学 ヒューマンケア学部看護科准教授
看護師として2年間手術室で働いたのち助産師の免許取得。大学病院、個人病院、助産院で、2000を超える出産に立ち会う。地域の保健センターで乳幼児健診・新生児訪問を通し、子育てママをサポートする。現在は大学教員として、
助産師・看護師の育成に力を注ぐ。共著に『実習に役立つ!国家試験に使える!母性看護学』『産後ケア講座』(ヒューマンアカデミー)がある。2男1女の母。
暑い夏はもちろんのこと、冬場でも外から室内にはいったとたんに汗をかいたり、寝汗をかいたりと、赤ちゃんは季節を問わず汗っかき。
どうしてなんでしょう?
それは、赤ちゃんの体のことを知るとわかります。
まず、赤ちゃんは体温の調節機能が未熟なので、汗をかいて熱を体の外に放出することでしか体温調整ができません。
さらに体の皮膚の表面積は大人の 1/6 程度なのに、汗を出す「汗腺」の数は大人とほぼ同じだけあるのです。
つまり、汗腺が密集しているのです。新陳代謝も活発なので、とても汗っかきなんですね。
<汗っかき赤ちゃん、その理由>
1)体温調整
2)汗線の数
3)新陳代謝
汗をそのままにしておくと、汗の成分が肌を刺激してあせもになってしまったり、皮膚がかぶれてしまいます。
そのワケは、汗には塩分や雑菌、アンモニアなどの尿素や老廃物といった、肌を刺激する成分が含まれているから。
こうした成分による刺激で、肌がかゆくなってしまうのですが、赤ちゃんはかゆみをがまんできないので、そうなる前のケアが大切。
汗をかいたらシャワーなどでスッキリ流してあげるのが理想的ですが、なかなかそれも難しいですよね。
そんなときは、汗をかいたらすぐに拭いてあげるようにしましょう。
暑いシーズンはこまめに着替えさせてあげるのもいいですね。涼しい季節でも室内が暑いとすぐに汗をかくので、こまめに衣類で体温調節をしてあげるようにします。
また、汗で濡れた衣類を着続けていると体が冷えてしまうことがあるので要注意です。
ひたいや頭部、うなじや首、ひじの内側やひざの裏、おつむのあたる腰回りや足の付け根などに、あせもができていないかチェックしてみましょう。
室内でもおでかけ先でも、 赤ちゃんが汗をかいていないか、 チェックする習慣をつけましょう。
首まわりや背中はじっとりしていないかな? えり元や背中に手を入れて、汗をかいていないかを確認♪ スタイやおむつを変えるときにも一緒にチェックしてみましょう!
まずは、柔らかく吸水性のよいタオルやガーゼでこまめに汗を拭きます。こすらず、ぽんぽんがポイント!
汗で濡れた肌着や衣類はそのままにせず、替えさせましょう。吸水性や肌触りがよい綿素材がおすす めですが、同じ綿でも織り方や機能がさまざま。 春夏は通気性のよいものを選びましょう♪
汗をかくといつの間にか体の水分が失われるので、こまめに水分補給することも忘れずに。
薄手のタオルやガーゼを肌着と背 中の間に入れて、汗で濡れていたらそっと抜き取るようにしてみましょう。
この方法なら、赤ちゃんを起こさずに汗のケアをしてあげられますよ♪
天使の羽など、かわいいデザインがほどこされた「ベビー用汗取りパッド」もあります。
寝汗対策としてだけでなく、外出先で着替えが難しい時などにも活用できそうです。抱っこ紐やベビーカー、チャイルドシートなどを使う時も汗をかきやすいので、汗取りパッドが便利です。
肌着は「セカンドスキン」ともいわれていることを知っていますか?
汗をかきやすい赤ちゃんは、暑い時期にも吸水性のある肌着を着た方が汗対策になりますよ。
月齢や発達によって、肌着の種類を変えましょう。
新しい衣類は「水通し」も忘れずに!
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水通しの際は、洗剤選びも大切です♪
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短肌着(0~3ヶ月頃) 首がすわる前の赤ちゃんには、着替えさせやすい前開きのものがよいでしょう。
コンビ肌着(3、4ヵ月頃~) 手足をバタバタ動かす頃は、脚を分けて留められるコンビ肌着がはだけにくくて◎。
ボディ肌着(6、7ヵ月頃~) おすわり、ずりばいなどをはじめたら、動きやすいタイプに。
吸水性や肌触りがよい綿素材がおすすめ。 同じ綿100%でも、織り方により保温性が変わります。
秋冬は厚手のタオル地のようなもの、春夏は通気性のよいガーゼ地がおすすめです。
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イラスト:はいの