4歳息子と0歳娘の母。第二子妊娠中にbabycoのママライター講座がきっかけで勉強することの楽しさを覚え通信講座にハマり、調剤薬局事務の資格取得。ライター活動をしながら最近、パーソナルリンパケアリストと離乳食・幼児食コーディネーターの資格も取得。 子どもの夜泣きが収まったら、来月から介護事務講座を受講予定。さらには登録販売者、准サービス介護士も目論見つつ、二人育児に奮闘中。
お子さんが病院に通うようになって、かかりつけのお医者さんはいるけれど、薬局は一つに決めていないという親御さんが多いかもしれません。
かかりつけの薬局を決めることで何かメリットってあるの? と感じる方もいらっしゃるでしょう。
そこで、かかりつけ薬局を見つけることの必要性やメリットをお伝えしたいと思います。
厚生労働省でもかかりつけ薬局をもつことが推奨されているんですよ。
調剤薬局事務の資格をもつママライターがお届けします!
かかりつけという言葉を聞くと、医療機関をイメージされる方が多いのではないかと思います。
しかし最近では、
ことが政府によって推奨されています。
厚生労働省:身近な健康の相談役 「かかりつけ薬剤師・薬局」を持ちましょう
つまり、医療機関を受診後、薬をもらう際は毎回別々の薬局に行くのではなく、一つの薬局に集約しましょう!ということです。
なぜでしょう?
かかりつけの医療機関は、例えば内科のかかりつけ、耳鼻科のかかりつけなどといったふうに、いくつあってもよいとされています。
ただ、複数の医療機関を受診した場合でも、
ということが近年推奨されています。
その理由を考えてみましょう。
薬には相互作用といって、飲み合わせに注意しなければならない組み合わせがあります。
複数の医療機関で処方された薬がこれにあたる場合、別々の薬局で薬を受け取ると、気付かずに服用して副作用が起きてしまう…といった事が起きてしまうかもしれません。
また、同じ作用をもつ薬が別々の医療機関で出されてしまっている『重複投与』にも、いち早く気付くことができます。
このような状況に対応するために、
『かかりつけの薬局を一つに集約する』
ということが求められているのです。
また、薬局側も患者情報を管理しやすくなるので、お子さんにとっても安心です。
では、いざかかりつけの薬局を決めるにあたって、どうやって選べばいいのでしょうか。
まず、かかりつけの薬局を決める際、特にこれといった手続きが必要になるわけではありません。
自分の中で
と決めるだけでOKです。
ですからここでは、ママさんパパさん向けに、お子さんのかかりつけ薬局を決める際に役立ちそうな観点からお伝えしたいと思います。
■ 近隣にある
■ よく行くお医者さんの近くにある
といった利便性にくわえ、子どものかかりつけ薬局を決めるために心がけたいポイントです。
以下の3つの条件は、あくまで筆者が子どもの薬局を決めた時に重視したポイントですが、こんな決め方もあるんだと参考になれば幸いです。
お子さんによって、粉薬が飲めない。目薬が苦手…。などといった困りごとがある場合もあるかと思います。
そんな時、お医者さんに相談するよりも、薬のプロである薬剤師さんの方が分かりやすいアドバイスをしてくれることがあります。
◆子どもが多くいる地域
◆小児科の近くの薬局など
は、薬剤師さんも子どもならではの悩みに強いように思います。
こちらも①と同様に、子どもが多い地域や小児科の近くの薬局に多いかもしれません。
特に小児科近くの薬局だと混雑する場合もあるので、受診後お子さんが疲れてぐずってしまっても、気を逸らせるものがあると助かりますよね。
ちなみに筆者の子どもは、大きな水槽に生き物がたくさんいる薬局がお気に入りです。
大きな薬局ですと、当然ながら薬剤師さんの数も多いです。
小さな薬局では、同じ薬剤師さんに対応してもらえることも多いので、顔馴染みになったり、子どもの持病や既往症、苦手な薬などといった特徴を覚えてもらえることもあります。
同じ人に対応してもらえる方が安心、と感じるママさんにおすすめです。
また、毎回必ず同じ薬剤師さんに対応してもらいたいという方は、かかりつけ薬剤師という制度もありますので、活用してみてもいいかもしれませんね。
ただ、かかりつけの薬局を決めた方がいいとはいっても、医療機関の近くにある薬局で処方してもらう方が楽だし…。と感じる方もいるかと思います。
特に自宅近くに薬局がない場合など、お子さんを連れてあちこち行くのは大変ですよね。
実は筆者も自宅の近所に薬局がないため、自分の通院時はかかりつけの薬局を決めていますが、子どもの通院の際は、小児科・耳鼻科・眼科それぞれ近くの薬局に通ってしまっています……。
ただ筆者のような場合でも、お薬手帳を活用することによって、相互作用や重複投与を防ぐことができます。
お薬手帳とは、
です。
過去から現在までの処方を記録しておくことができるので、来局の際には必ず持参することが推奨されています。
この手帳を処方箋と一緒に薬局に提示することによって、複数の医療機関を受診して薬を処方されていたとしても、相互作用や重複投与を防ぐことができます。
また、3ヶ月以内に継続して同じ薬局にかかった場合、お薬手帳を持参していると、持参していない場合に比べて費用が少し安くなります!
参照:よく見てみよう! 薬局の「お会計」(日本調剤)
もし忘れてしまった場合は、お薬の情報が記載されたシールがもらえますので、帰宅後必ず手帳に貼り付けるようにしましょう。
まだ手帳を持っていない…という方は、ぜひ薬局の受付で発行してもらって下さい。
また、東日本大震災以降、電子のお薬手帳アプリも開発されましたので、そちらを活用するのもおすすめです。
などの理由で通院できない人でも、病院の薬(医療用医薬品)を購入できる「セルフケア薬局」というものがあります。
厚生労働省にも一部条件付きで認められている「処方せんがなくても薬が購入できる”零売(れいばい)サービス”」を取り扱う薬局で、薬を買えるばかりでなく、薬剤師さんにさまざまな相談をできるという点でママにおすすめの薬局といえるでしょう。
など幅広い相談ができるので、ついつい自分の体調管理は後回しになってしまうママは気軽に立ち寄ってみるといいですよ。
※セルフケア薬局は、18歳以上の方向けサービスです。
まとめると、かかりつけ薬局をもつことで得られるメリットは
メリット
♥薬局側も患者の情報管理がしやすくなり双方にとって安全。
であり、政府が推進していることからも必要性が高いと言えます!
しかし、自宅近くに薬局がないなどの理由で一つの薬局に集約することが難しい場合は、お薬手帳を作って活用することで服薬情報を管理することができます。
お子さんが病気になると大変ですが、信頼できるかかりつけ薬局を決めておくだけで、安心度は大きく変わるかと思います。
長引くコロナ禍で病院や薬局に行くのも大変なご時世です。
体調を崩して不安な中でも、『いつもの薬局』を訪れることで、不安な気持ちが少しでも軽減されるといいですよね。
イラスト/吉田アキコ
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