4歳息子と0歳娘の母。第二子妊娠中にbabycoのママライター講座がきっかけで勉強することの楽しさを覚え通信講座にハマり、調剤薬局事務の資格取得。ライター活動をしながら最近、パーソナルリンパケアリストと離乳食・幼児食コーディネーターの資格も取得。 子どもの夜泣きが収まったら、来月から介護事務講座を受講予定。さらには登録販売者、准サービス介護士も目論見つつ、二人育児に奮闘中。
赤ちゃんのかかりつけ医は決まっていますか?
新生児期を終え、一ヵ月検診が無事終了した赤ちゃんは、晴れて産婦人科を卒業です。
その後体調不良などがあった場合は、小児科を受診することになります。
慣れ親しんだ産婦人科ではなく、新しい病院に行くのは不安も大きいですよね。また、赤ちゃんを連れての病院選びは大変かと思います。
ここではそんなママさんの参考になればと、基本の「かかりつけ医ってなに?」からはじまり、「かかりつけ医をどうやって決めるか」のポイントまでご紹介します。
赤ちゃんの健康についての相談は、一ヵ月検診までは産まれた場所である産婦人科にまずは相談するのが一般的です。裏を返すと、産婦人科医に通えるのは、一ヵ月検診までとなります。
その後の予防接種や体調不良などの場合は、小児科を受診することになります。産まれたての赤ちゃんを知らない病院に連れて行くのは不安も大きいですよね。
特に2023年夏現在は、風邪以外にヘルパンギーナやRSウイルスなども乳幼児を中心に流行しています。そのような時に赤ちゃんを連れて病院を探して回るのはとても大変ですし、赤ちゃんとママの身体への負担も心配です。
そこで、初めての病院やかかりつけ医を決めるにあたって
まず、そもそもかかりつけ医とはどういったものなのでしょうか。
厚生労働省のホームページには、かかりつけ医の定義は
とあります。
例えば体調不良時に、最初に総合病院や大学病院を受診した場合、初診料に加えて『選定療養費』というお金が別途かかることになります。
しかしこの時に、まずかかりつけの病院を受診すると、その場で診療が可能な場合は必要な処置をしてくれます。 反対に大きい病院にかかった方がいいとその医師が判断した場合は、紹介状を出してもらえます。
この紹介状を持って総合病院にかかると、初診料のみの負担で済むことになります。
つまり、金額的にもお得なのです!
地域によってはお子さんの医療助成もあるかと思いますが、待ち時間等も考慮すると、大きな病院へ赤ちゃんを連れて行くよりスムーズかと思います。
2016年に制定された、乳幼児を対象とした『小児かかりつけ医制度』という制度があります。
これはどういうものかというと、
この制度のメリット・デメリットを併せてまとめてみましょう。
小児科のかかりつけ医に登録するためには、予防接種などで4回以上その病院に通った上で同意書に記入することが条件となります。
登録自体は必須ではありませんし、病院によっては登録を行っていない場合もありますが、その場合は
では、いざかかりつけ医を選ぶ際に、どんな点を重視して決めればいいのでしょうか?
小児科のかかりつけ医の決め方での 主なポイントをまとめてみました。
一番はやはり、自宅から近く通いやすいなどのアクセスのよさです。
上記の定義でもお伝えしたように、『身近で頼りになる地域医療』というのがかかりつけ医の最大のメリットといえます。お子さんの急な発熱などがあった場合も、近くに病院があると思うと安心ですよね。
また、ただ近いというだけでなく、通いやすさもポイントです。例えばベビーカーで行くなら、坂道があると大変ですし、バスで行くなら本数はあるかどうか、ベビーカーを畳まなくても乗れるくらいの混み具合かなどなど…。予防接種が始まると何度も病院に行かないといけないので、ストレスなく通えるといいですよね。
ちなみに筆者の場合は、自宅から歩いて20分ほどかかりますが、平坦な道なのでお散歩コースとして通えています。
また病院の近所に幼稚園や小学校もあるので、園や学校で急な怪我などがあっても安心です。
お子さんが大きくなった時のことも考えて選ぶのもおすすめですよ。
かかりつけ医に通い出すと、同じ先生に毎回診てもらったり、注射を打ってもらったりすることになります。赤ちゃんの頃からお世話になるので、やさしい先生がいいな…などと思いますよね。先生や病院のスタッフの方の雰囲気を見て決めるのもいいかと思います。受診前に、ホームページの写真等で確認しておくといいかもしれませんね。
一度受診してしっくりこなかったら、次の機会には別の病院やクリニックにあたってみて、気に入るところがみつかるまで探してみるのもいいでしょう。
また、病院というと待ち時間が長い印象もありますよね。コロナ2019(COVID-19)をきっかけに予約ができるところも増えているので、予約できるかどうかや、予防接種の同時接種を行っているかなども考慮すべきポイントです。
特に予防接種に関しては医療機関によるところが大きいかと思いますので、予定が立てやすい病院を選ぶことをおすすめします!
最後に病院の設備等に関してです。
2点目でもお伝えしましたが、予防接種に関してはかなり病院ごとの違いがあると感じます。
筆者の子どものかかりつけ医でいうと、予防接種に来た人専用の『予防室』という待合室があります。
病院によっては予防接種専用の時間枠や予約枠を設けているところも多い印象ですが、この病院は予防室があることによって、どの時間に受診しても予防接種が可能となります! 体調不良の患者さんと待合室が分かれていることで安心感がありますし、子どもがグズって予約時間を過ぎてしまう心配もありません。
ママ友の中には他の患者さんと時間で区切られている方が安心という方も多いので、どのようなシステムが合っているか、色々探してみるといいかと思います。
また、待ち時間が長いと退屈してしまうので、キッズスペースやおもちゃがあるかなども併せて調べておくこともおすすめします!
身近にかかりつけ医をみつけることによって、急な発熱などのいざという時に備えることができます。
まだまだコロナ禍の影響もあり病院に行くことはなるべく控えたいところではありますが、どうしても予防接種は行かないといけませんよね。安心できる病院だと、大変な病院通いも苦ではないかもしれません。
また赤ちゃんの頃からかかりつけ医に診てもらうことで、お子さんの成長を共に見守る目も増えます。
そんなポジティブな気持ちで、病院を選び、通えることを祈っています!
イラスト/ケイーゴ・K
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