市区町村の産後ケアは、助成金が利用できる地域も!出産前〜産後早めに確認を

産後 助成金 産後ケア
2019/01/27 2023/06/02 山田治奈 山田治奈

産後、特にママの体に出産のダメージが残っている産褥期は、育児や家事がママにとって大きな負担になることも少なくありません。
そんなときはひとりで頑張りすぎず、周りの人に頼ったり便利なサービスを活用してみましょう。
サービスはお金がかかるし……と躊躇するかもしれませんが、市区町村の産後ケアは、助成金が利用できる地域もありますよ。
どんなサービスがあるのかチェックしてみましょう。

調べておきたい産後サポート

産後ケア、産後サポートには、
家事を中心としたもの
育児も含めたトータルなケア
産後ドゥーラのように耳慣れないも
などさまざまなものがあります。
名称は違えど、やってもらえることはあまり変わらない場合もありますが、まずはどんなサービスがあるのかを知っておくといいですね。

産後ケアについては、市区町村でデイケアやショートステイ先を紹介してもらえたり、1時間700~1000円などの安い価格でサービスを受けられたりします。最近は、費用の援助または助成金システムがあるところが増えています。 

行政の妊娠・出産にまつわる支援は区市町村によってサービスの有無、内容、補助金額、期間などに違いがあります。
なかには出産前に登録しておかなければいけないものもあるので、妊娠中のママもまだまだ先のことと考えずに、いまのうちに一度ホームページなどをチェックしてみましょう!
産後ママの場合は、産褥期にしか利用できないものもあるので、いますぐ確認を!

どんな種類があるのか、代表的なものをピックアップしてみました。

ママが育児をしているときに家事を頼むのか、家事をしているときに育児を頼むのか、
体調がすぐれないので家事も育児も頼みたいのかなど、自分にはどんなサービスが必要か?を考えるときに役立ててみてくださいね。

 

赤ちゃんを抱っこして話をする母親

産褥シッター(ベビーシッター)

ベビーシッターは、赤ちゃんのケアを中心にお願いできるサービス。ベビーの時期を過ぎてもお願いができ、子どものケアをしてくれるサポートです。

そして産褥シッターは、そんなベビーシッターの中でも産後8週までの産褥期のケアに特化しています。生まれたばかりの赤ちゃんに必要な特別なケアをお願いできるだけでなく、料理や洗濯・買い物など、家事も代行してもらえるケースもあります。産褥期を過ぎても、産後シッターとして継続してお願いできる場合もあります。

産後ヘルパー・家事代行

赤ちゃんのケアよりも家事を中心にお手伝いをお願いしたい場合は、産後ヘルパーや家事代行になります。

ママが自宅で赤ちゃんのケアをしている間に掃除や買い物、調理などの家事を中心にお願いができます。

利用するサービス会社にもよりますが、ママ&赤ちゃんが外出している間に家事をしてくれる場合もあります。

産後ドゥーラ

ギリシャ語で「他の女性を支援する、経験豊かな女性」という意味の「ドゥーラ」は、アメリカで広まった出産前後の女性をサポートする専門家のこと。産後の家事&育児のサポートはもちろんのこと、切迫早産で安静が必要なときをはじめ、妊娠中の不調時サポートなど幅広く対応してくれます。産後ヨガやベビーマッサージなどさまざまな支援メニューが用意されていることも。

ファミリーサポートセンター

市区町村によって設立運営されている、地域において育児や介護の援助を受けたい人と行いたい人が会員となり、育児や介護について助け合う会員組織です。育児に特化したサービスではありませんし、登録者には男性もいますから、依頼するときに女性で産後に頼れる人とお願いしてみるといいでしょう。地域の人という心強さと、リーズナブルな価格がメリットです。

産後デイケア

自宅に来てもらうのではなく、赤ちゃんを預ける、または母子で訪れるシステムが主流です。地区町村によっては、開催日時が決まっていて、1000円程度で3時間以上預けることができたり、随時受け付けてくれたりとさまざまです。産後のママの休養や赤ちゃんの適切なケアを目的としていて、助産師さんに育児や母乳育児についてのアドバイスを受けられる施設もあります。

産後ケアハウス

日帰りのデイケアに対し、滞在型の母子支援を目的とした施設です。実家が遠くて里帰りができないといったときも、まるで実家にいるようなくつろいだ環境でサポートしてくれます。食事はもちろん、マッサージなどのママの体ケアなどさまざまなサービスがあり、24時間体制のサポートが受けられます。パパ同伴で利用できるところも。

ネットスーパー・食材配達

気軽に買い物にも行けない時期ですし、重い荷物も持てない時期。配達してくれるだけでもありがたいものですよ。

保育園・保育所

一時預かり、短時間保育 保育園や幼稚園に入園前の兄弟がいる場合は、産後だけ一時預かりや短時間保育を利用するママもいます。 

プレネイタル(ペリネイタル)ビジット

育児や家事のヘルパーとは違いますが、小児医療機関で育児に対する不安を抱えるママの相談にのってくれるシステムです。産婦人科の紹介で小児科を訪れるケースが多く、産前または産後1~2カ月の間に個別相談を受けられます。取り組んでいる事業所はまだ全国区とはいえませんが、産前のうちに産後の不安を解消できたり、新生児の肌や便の状態なども個別でみてもらえるなど、どんな不安にも相談に乗ってもらえるので、体験者の満足度の高い制度です。

産後サポートについて夫婦で相談を

出産に向けて必要な準備は、ベビー用品などのばかりではありません。 赤ちゃんのケアで忙しくなるものの、産後すぐはママの体もゆっくり休ませた方がいいので、育児の体制も考えておく必要があります。

ママが一人で頑張らず、周囲のサポートにいかにゆだねるか? という体制づくりです。
パパ&ママどちらかのご両親やご家族に手伝いに来てもらう、里帰りをする、パパが仕事からいつもより早く帰れるまたは休めるように手はずをとるなど、いろいろな方法をパパと一緒に検討しましょう。 

市区町村が行っている産後のサポートを利用したり、家事代行、産褥・産後シッターを頼んだりするのもひとつの手です。なかには産前から利用できるサービスもあります。

ヘルパーさんは頼まずとも食材の配達サービスを利用しているママもいるようです。


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