愛知県豊橋市生まれ。名古屋芸術大学日本画コース卒業。幼い頃祖母に絵を褒められたことがきっかけで絵画の道へ進む。今より幸せな暮らし方の情報を発信したいとライター業に興味を持つ。趣味は似顔絵と消しゴムはんこ作り。4歳と2歳の娘を持つ2児の母。
お小遣いは何歳からどれくらいの金額を子どもにあげたらいいの? と悩むママ・パパに向けて、現在5歳と3歳の娘を持つママライターが、わが家で始めたお小遣い帳を使った制度の現状についてご紹介します。
わが家では、お金の大切さや価値・使い方などを知ってほしいと思い、お小遣いをお手伝い1回につき10円の報酬制で、長女が4歳になるころから始めました。
次女にも、長女が始める同じタイミングで2歳のときからお小遣いをあげています。
お手伝いの報酬制を始めた当初、2歳の次女は長女のマネをしながらお手伝いをしていましたが、お金のことをまだ理解していない時期だったので「お小遣いが貯まってうれしい」という気持ちは芽生えていなかったと思います。
それでも、お手伝いをして褒められることがよろこびとなっていたのでしょう。できるお手伝いからゆっくりと始めていきました。
長女にはお店へ行ったときにほしいものを見つけたら、
「これはお手伝い〇回分と同じお金で買えるよ」
と説明するときもあります。
4歳でお手伝いを始めたときから、わりとそこは理解していました。理解させたかったという面もあったかもしれません。
いずれ大人になれば自分で家事をしなくてはいけないときがきます。
そのとき困らないために、教育の一貫として、「幼いうちから自分でできることは自分でやる」という意識付けと習慣付けが大切だと思っていました。
ですから、お小遣いのためにお手伝いをさせているのではなく、『お手伝いをして家事を学んでほしい』という思いから、おこづかい制のお手伝いが始まりました。
お手伝いを何回かすると自分の好きなものが買えるなら、子どものモチベーションアップにもつながるのでは…? と考えたんです。
ママが家事や育児に奮闘するエッセイ漫画『ナコさんちの頑張らない家事』を読んで、その中で紹介されていた方法を、同じようにわが家でも実践してみよう!と思いました。
参考にした本:ナコさんちの頑張らない家事(メディアファクトリーのコミックエッセイ)
お手伝い1回10円。
ママから見てほとんどお手伝いになっていないと感じる場合でも、がんばる子どもの熱意を私は1回分でカウントしています。1回のお手伝いの量が多いときは2回分のカウントにしてみるなどして、臨機応変にやっています。
はじめは読んだ漫画の通りに実践するつもりでしたが、やっていくうちに少しずつわが家ルールに変わっていく部分も出てきました。
実際に実践していくと当初の予定とは変わってくる部分もあると思いますが、そこはそれぞれの家庭に合った方法にシフトしていけばいいと思います。
お手伝い表を活用した4歳と2歳のお手伝いの様子についてはこちらでまとめています!
CLICK▶︎子どものお手伝いってみんないつからどうしてる? こちら、わが家ルールです
お手伝いがお小遣いになるので、「お手伝い表」→「お小遣い帳」と管理していきます。
<お手伝い表の管理>
1ヶ月分を表で管理して、その日のお手伝いした項目にシールを貼ってカウントし、月末締めで精算。
◆お金の管理
わが家では銀行と称した宝箱の中に、100円ショップなどで売っている、小銭を整理・保管できるハードタイプのコインケースを収納して、1人ずつそのコインケースの中におこづかいを入れています。
例えば
こんなもの!
<お小遣い帳の管理>
お手伝いをした報酬、欲しいものをお小遣いで購入した、などの収支があったら、私がお小遣い帳に記入しています。
お小遣い帳を活用するメリットは、子どものモチベーションアップだけでなく、数の数え方、計算の練習などにもなっていくのでは?と思います。
\こんなふうに記入しています/
本物の通帳と同じような形をしたお小遣い帳や、子どもが自分で記入しやすいB5判サイズのノート型のお小遣い帳も売っています。
小学生くらいになれば自分でアプリを使っておこづかいを管理する方法もあるようですね。
表の代わりに、ママ自作のスタンプカード(ポイントカード)やママペイ(ママが作った独自のマネー)などの方法でお手伝いルールを作っているご家庭もあるそうですよ。
<通帳型>
クーリア 通帳型 おこづかい帳
そのほか、いろいろなサイズ&デザインのお小遣い帳はこちらでチェック!
月が変わったら、前月分のお手伝い料をのし袋(ポチ袋や封筒)に入れて現金で渡しています。
子ども達は自分が働いて得たお金を何に使ってもOK。労働とお金の価値が学べます!
1回10円のお手伝いだと高価なものは買いづらいので、100円ショップなど商品の単価が安いお店がオススメ。購入できる商品数が多くて選びごたえがあるから、楽しくお買い物ができます。
自分のおこづかいを持って買い物へ出かけるときは、コインケースから使いそうな金額だけお財布に入れて持って行き、おつりや余ったお金は帰宅したらまたコインケースに戻しています。
毎月おこづかいを受け取るときには、自分が1ヶ月お手伝いをがんばった分のお金がポチ袋に入っていて、手渡されると少し誇らしげな様子でとても楽しそうに自分のコインケースに入れていますよ。
また、おこづかいを持ってお買い物へ行くときも、ドキドキ・ワクワクしながらお財布にお金を移して自分で準備しています。
おばあちゃんからもらった100~300円くらいの臨時収入は、子ども達がコインケースに入れていつでも使えるお小遣いとして持っていますが、お年玉などもっと高額でいただいたものについては、私が本物の銀行でそれぞれの子ども名義に作った口座へ入れて、子ども達が大きくなってから使えるように預け、貯金しています。
お手伝いを続けていくうちに、やる気があっていっしょうけんめいがんばる時期と、飽きてあまりやらない時期ができてきました。
ただお手伝いの報酬としておこづかいをあげるだけでなく、子どもががんばったことを評価してちゃんと声に出して『ほめる』ことが続ける上で大事だと思いました。
大人でもほめてもらえたらうれしくなって、がんばる力が出てきますよね。
子どもなら、なおのことですものね。
お金の報酬(ご褒美)だけではなく、ほめられることがこころの栄養になっていれば、またがんばろうと思う時期にきっとつながってきます。
ほめられると自己肯定感も高められて、幼児期の教育としても良いと聞くので、実践してみる価値はあると思います。
お手伝い料として受け取るおこづかいの金額は毎月バラつきがあり、高価なものをほしがってがんばっていたときは1ヶ月で600円くらい貯めていました。
でも、やる気の出ない月は100円以下のときも…。
現在は平均して1ヶ月あたり50円~150円ほどです。
わが家では買い物へ一緒に行った際、子どもがほしいものをパパやママに交渉してOKが出たらその場で買ってもらえる現物支給制度も使っています。
だからお手伝いでのおこづかいだけではなく、現物支給と両立している状況です。
ご家庭によって、『おこづかいはお手伝いした分だけ』というお家もあれば、『お手伝いなしで毎月決まった金額のおこづかい』というお家もあると思います。
わが家はもう少し子ども達が大きくなってきたら、毎月お手伝いなしでもらえるおこづかいと合わせて、足りないときにサポートの役割としてお手伝い報酬のおこづかいも『併用』していけたらいいなと考えています。
みなさんのご家庭ではどのようにおこづかいについて考えていく予定ですか?
イラスト/uika