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約10年に1回、見直しが検討される「母子健康手帳」。
今年(2023年)4月、11年ぶりに、母子手帳がリニューアルしました。
どこがどのように変わったのか、babycoが注目した改正ポイントをまとめてみました!
<2023年6月30 日>
リニューアルした母子健康手帳の中でも特に注目したいのが「EPDS(エジンバラ産後うつ病質問表)」と呼ばれる、産後うつの疑いを30点満点で数値化する項目を掲載したことです。
数値化することで産後うつの早期発見につながるかもしれません。
また「産後ケア施設」の利用日などを記録する欄も設けられました。
「産後ケア施設」は最近少しずつ広がりを見せつつありますが、まだ利用することにハードルが高いと感じているママたちもいるかもしれません。母子健康手帳に掲載することで産後のママたちが「産後ケア施設」をより身近に感じ、利用しやすくなりそうですね!
さらに子育てや身体の悩みがある際に「子育て世代包括支援センター」などに相談を促す記載も追加されました。
産後うつや産後の体調不良は誰もがなりうるものです。
babycoの産後うつ・産後ケア関連の記事もぜひ参考にしてくださいね!
ほかにも注目したいのが「多様性」を踏まえて、リニューアルした点です。
家族のあり方の多様性に合わせ、適切な範囲で「保護者」という表現に改定されたり、低出生体重児向けの成長曲線なども充実しています。
また、父親の育児参加を促すために「母子健康手帳」の名称を「親子手帳」などに変更するかどうか議論になりました。母子健康手帳はもともと、「母子健康法」によって各自治体から交付されているもの。ママたちの妊娠・出産・産後の体調管理のための意味も大きいことから、今回の改正では名称は変えないことに。
すでに「親子健康手帳」などと併記している自治体もあることから、市町村が独自に名称を併記できる点を今後厚生労働省が周知していくことになりました。
さらに大きく変わったポイントとして、子どもの様子を記録するページに生後2週間ごろと生後2か月ごろの記録欄が加わりました。
また、1か月ごろ以降の記録欄には
・車に乗る際のチャイルドシートの使用
・寝かせるときの体勢
・保護者の睡眠に対する質問
などが追加され、チェックポイントが明確になりました。こうしたことが、ママの不安軽減にも役立つといいですね。
ぜひ、日頃から母子手帳を活用してみましょう!
母子健康手帳のリニューアルについての参照サイト
CLICK▶︎厚生労働省「母子健康手帳の見直し方針について」の概要
CLICK▶︎母子健康手帳情報支援サイト
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