母子手帳はいつもらえる?もらい方と必要書類をわかりやすく解説

母子手帳はいつ、どこでもらえるの
2022/05/20 2024/08/07 香帆 香帆

「母子手帳って、いつもらいに行けばいいの?」
「どこでもらえるの?」
この記事ではそんな疑問に答えていきます。
母子手帳は病院で妊娠を確認し、医師の指示が出たら取りに行きましょう。
この記事では、母子手帳をもらうタイミングやもらい方について解説します。
いつまでにもらうべきかといった疑問にも答えていますので、ぜひ最後までお読みください。

母子手帳はいつもらえるの?何週頃もらうの?

妊娠届出書

母子手帳は、病院で胎児心拍を確認し、出産予定日が確定したらもらえます。

妊娠届には「出産予定日」を書く欄があるので、出産予定日の確認は必須です。

胎児心拍を確認できるのは妊娠6週から10週頃

心拍を確認できると、病院から

次の検診までに母子手帳をもらってきてね
 

と指示されるケースが多いですね。

妊娠初期は早期流産のリスクがあるため、医師の指示を待ってからもらうようにしましょう。 はやる気持ちを抑えてくださいね。

 

いつ何を準備したらいい?と迷ったら

 

母子手帳・いつまでにもらいに行けばいい?

母子手帳に記入する妊婦

母子手帳を受け取る期限はありませんが、厚生労働省では、妊娠11週以下の時期に届け出るよう推奨しています。

厚生労働省が公開するデータによると、令和元年度においては93.5%の妊婦が11週までに届出を行っているそう。

医師の指示が出たら早めにもらいましょう。
なお早めにもらったほうがコスト面でおトクです。母子手帳をもらうと同時に、「妊婦健康診査助成券」が交付されるからです。

妊婦健康診査助成券は、いわば妊婦検診の割引クーポンのようなもの。検診費用が比較的リーズナブルな病院の場合、助成券の提出だけで支払いが無料になるケースも少なくありません。
助成券は期間を遡って適用させることはできないので、医師の指示が出たら早めに取得することをおすすめします。

参考:
●妊娠届出数の状況について|厚生労働省
●妊婦健康診査よくある質問と回答|神戸市

 

母子手帳のもらい方

母子手帳を窓口で受け取る女性

では、母子手帳をどこでどのように受け取れば良いのでしょうか?

 

母子手帳はどこでもらえるか?

母子手帳は住民登録されている自治体の窓口でもらえます。

役所や市民センター、保健センターなどで、妊娠届を提出し受け取る流れです。

自治体のホームページに母子手帳を受け取る場所や受け取り方が掲載されています。必ず確認しましょう。

「母子手帳+地域名」で検索すると、該当のページをスムーズに探せます。

住民票がない自治体では交付されません。里帰り先の役所では取得できないので注意が必要です。

 

申請に必要な書類は?

母子手帳をもらうにはおおむね下記の書類が必要です。

母子手帳の申請に必要な書類


■ 本人確認ができる身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)
■ マイナンバーがわかるもの(マイナンバーカード・マイナンバーが記載された住民票の写し)
■ 病院の診察券(妊娠の診断を受けた医療機関)
■ 妊娠週数・ 出産予定日のわかるもの(妊娠届出書に記載するため)
など

※自治体によって必要な書類が若干異なります。 事前に自治体のホームページでご確認ください。

参考:
●母子健康手帳の交付(妊娠の届出)・出産育児支援|大田区
●妊娠届出・親子健康手帳(母子健康手帳)の交付|墨田区

 

母子手帳を取りに行けないときは?

「役所が開いている時間に母子手帳を取りに行けない。」
「つわりが酷くて、外出もままならない」

こんな妊婦さんもいるでしょう。

妊婦さん自身が窓口へ取りに行けない場合の取得方法は下記2通りあります。

代理人による申請
郵送または電子申請

代理人でも取得できる!

原則妊婦本人が届け出るものですが、夫やご両親などに、代わりを頼んで受け取ることも可能です。
代理人が母子手帳を申請する場合の必要書類は以下の通り。

代理申請に必要な書類


■ 委任状
■ 妊婦さん本人のマイナンバーが確認できる書類
■ 代理人の本人確認書類
 (運転免許証・パスポート・マイナンバーカード など)
■ 妊娠週数・ 出産予定日のがわかるもの(妊娠届出書に記載するため)
など

委任状は自治体のホームページからダウンロード可能です。

参考:
●妊娠の届出、母子健康手帳の交付について|福岡市
●妊娠の届出・母子健康手帳の交付|神戸市
●妊娠届出と母子健康手帳の交付|葛飾区

郵送または電子申請(マイナポータル)も可能

自治体によっては、郵送やオンライン申請で交付してくれる地域もあります。

とはいえ、その対応はさまざま。
申請から交付まで窓口へ出向かずに完結する自治体があれば、オンラインでの申請が可能でも受け取りは窓口交付のみとしている自治体もあります。

郵送・オンライン申請に対応していない自治体もあるので、必ず自治体が公開する情報を確認しましょう。

<電子申請を受け付けている自治体の例>
参考:
●妊娠届(母子健康手帳の交付)について|板橋区
●妊娠の届出・母子健康手帳の交付|広島市
●妊娠届・親子健康手帳(母子健康手帳)の交付|墨田区

 

 

そもそも母子手帳って何のためにあるの?使い方は?

母子手帳は、

●妊娠中と出産時の母子の健康状態
●子どもの発達や予防接種の履歴
などを継続して記録するためにあります。

出産後は誰もが複数の病院を受診するものですが、各医療機関で個々のカルテを共有するわけではありません。
そのため妊娠〜出産、乳幼児期における成長の経緯を、医療機関や地域の保健師と情報共有するために活用するのが、母子手帳なのです。

では、母子手帳には具体的にどんなことを記録し、どのように活用するのでしょう。

妊娠中のママと赤ちゃんの経過を記録する

母子手帳には、妊娠中のママと赤ちゃんの健康状態を記録します。

医療機関の窓口で診察券と一緒に母子手帳を提出すると、医師や看護師が検診の結果を記録してくれるのです。
記録を見て医師がママや赤ちゃんの体重の増え具合などを確認し、異常がないかを確認します。

出産後は、お子さんの成長の様子や発達の進み具合などを記録し、継続的に活用していきます。

医療機関や担当医が変わったとしても、一貫した情報を知らせられるので、異常があれば早期発見・早期治療につなげられるのです。

母子手帳は、ママと赤ちゃんの健康を守る強い味方と言えるでしょう。

 

予防接種の接種歴を記録する

母子手帳には、お子さんが受けた予防接種の種類や接種日、接種回数などが記録されます。

ワクチンの種類によって必要な接種回数や接種間隔が異なるため、手帳の記録が予防接種のスケジュール管理に役立つでしょう。

また、ワクチンの接種歴があれば、お子さんがどの病気に対して免疫を持っているかがわかります。

以下の場面で提出書類に接種歴が必要になることがあるため、記録は非常に大切です。
● 入園・入学前
● 大学や職場の実習前
● 海外渡航前 など

接種漏れを防ぐためにも、定期的に母子手帳を確認することが重要です。万が一、副反応が出た場合にも、母子手帳が接種歴を正確に伝えるツールとして役立ちます。

 

かかった病気を記録する

お子さんの病歴も母子手帳に記録しておくと非常に便利です。

病歴や今までにした怪我の情報もまた、保育園や幼稚園入園時の書類で記載が求められます。

保護者自身が任意で記載する欄が用意されているため、感染症や大きな病気に罹患した際は都度記録すると良いでしょう。
たとえば、水疱(水ぼうそう)や風疹、骨折などの外傷、心臓病など。

お子さんが将来出産する際に、産科で風疹や麻疹にかかったことがあるか聞かれる場面もあります。
手帳に記録しておけば、医療機関に正確な情報を伝えられるため、お子さんにとっても安心です。

参考:
●産科で風疹、麻疹、水痘にかかったことがあるかと聞かれましたが、自分でもよくわかりません。どうしたらいいですか?|公益社団法人 日本産婦人科医会

 

外出時、いざというときに備えて持ち歩く

母子手帳は検診以外の外出時も持ち歩くことをおすすめします。

急に体調が悪くなって近くの病院に運ばれたときでも、母子手帳があれば、スムーズに妊娠の経過を伝えられるからです。

妊娠中は必ず持ち歩きましょう。

発達の記録をメモする

母子手帳には、赤ちゃんの発達の様子を記録するページもあります。「はいはい」や「つかまり立ち」などの運動面の発達はもちろん、言葉の成長の記録もつけられます。

いつ首が座ったか、言葉が出始めたのはいつ頃かといった情報は、後々記載が求められる場面も多いものです。

入園書類で記載が求められたり、お子さんの発達が気になる場合、相談した先で記載が求められたりします。

筆者は子育てに追われるあまり、この記録を怠っていました。そのためGoogle Photosから変化があった時期を探って記載していましたが、これは非常に手間がかかる作業です。

ママ
より正確に記録を残すためにも、お子さんの発達に変化があったら都度、母子手帳に記録することをおすすめします。

2023年度から11年ぶりにリニューアルした母子手帳の中身とは?

2023年度から、母子手帳が11年ぶりに全面的にリニューアルされました。新しい母子手帳には、全国共通のページと自治体独自のページがあり、地域によって内容に若干の違いがあります。

全国共通の部分では、例として以下の内容が追加されました。

●地域の子育て支援サービス利用記録欄
●生後2週間・2か月の記録欄
●1か月時のチャイルドシート使用有無欄
●保護者の睡眠状況記録欄
●パパや家族用の記録欄など

自治体独自のページで盛り込まれた内容は以下の通り。

●災害時の備え・対策
●窒息時の応急手当や心肺蘇生法
●学童期以降の記録欄
●子育て相談窓口利用記録など

パパの育児参加を促すため、ママ以外の家族が記載する欄が設けられ、一部の自治体では「母子手帳」から「親子健康手帳」へと名称が変更されました。

産後うつ対策として、産後うつの疑いを得点化し、早期発見を促すページも加わっています。

リニューアルした母子手帳の内容に関しては、以下の記事でより詳しく解説しています。
関連記事▶11年ぶり!母子手帳リニューアル(改正)のポイントとは?!

 

母子手帳にまつわるQ&A

母子手帳にまつわるQ&A

母子手帳にまつわる疑問にさらにお答えします。

未婚でももらえる?

入籍前に妊娠がわかる場合もあるでしょう。

母子手帳は入籍前でも交付されるのでご安心ください。

ただし、妊娠届には「夫」の名前を記載する欄があります。

婚約者の名前を書くか、空欄のまま提出しても構いません。

なお入籍前に妊娠届を提出すると、自治体によっては母子手帳に旧姓を記入される場合もあります。

入籍後にご自身で名字を書き換えても問題ありませんが、気になる方は「入籍前なので名字は後で書きたい」などと窓口に相談すると良いでしょう。

 

交付までにどのぐらい時間がかかるもの?

母子手帳の交付には30分〜1時間程度かかります。

多くの場合、保健師や助産師といった母子保健相談員の面談後に交付されます。事前に面談日を予約してから窓口に向かう流れになるでしょう。

母子手帳の活用方法や公的サービスに関する説明など、手続きや説明に時間を要するため、時間にゆとりを持って臨みましょう。

参考:
■母子健康手帳の交付|本別町
■妊娠届け出と母子健康手帳の交付|府中町 子育て応援サイト

 

母子手帳をもらった後流産してしまった場合は?

流産や死産したからといって、返却する必要はありません。
手元に残しておいてOKです。

参考:
■産婦健康診査|宮城県多賀城市
■流産・死産等を経験された方へ|大田区

 

母子手帳っていつまで使うの?

母子手帳はお子さんが大人になってからも使う可能性があります。

「いつ何の予防接種を受けたのか」
「子どものときに麻疹・風疹にかかっているのか」

こういった情報を海外留学時や転勤時に母子手帳で確認するケースも実際にあります。

小学校入学以降は活用する機会がグッと減りますが、節目ごとに必要になる場面があるため、安易に処分などしてはいけません。

母子の思い出もたくさん詰まっていますので、大切に保管してくださいね。

 

医師のGoサインが出たら母子手帳を取りに行こう!

超音波写真

母子手帳をもらうタイミングや取得方法について解説しました。担当する医師から出産予定日が知らされ、母子手帳を取りに行くよう指示が出たら、取りにいきましょう。

厚生労働省では妊娠11週以下での届出を推奨しています。
母子手帳の交付と同時に助成券の工夫も受けられるため、早めに取りに行くことをおすすめします。

 

\妊娠中に薬が必要になったら飲んでいい薬、飲んではいけない薬をチェック!/
CLICK▶<薬剤師監修>妊娠初期に飲んではいけない薬を知りたい!飲んだらどうする?

\妊娠中に必要な葉酸!/
CLICK▶葉酸が不足するとどうなる?葉酸サプリは飲まなくても大丈夫?

特集

Event

Instagramキャンペーン

イベント開催記念♪Amazonギフト券10,000円分が当たる!

インスタフォロワー限定

がんばるママのご褒美に♪高級りんご食べ比べセットプレゼント!

開催締切:2024年10月27日(日)まで

会員限定キャンペーン