保育士免許と幼稚園教諭一種免許を所持。子育ての悩み相談に乗る子育て支援を担当していた経験もあり。6年間保育士として働いた後、未経験でWebライターの世界へ!保育士としての経験と知識を活かし、ママ・パパが楽しく子育てできるように子育て情報を発信します♪
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自己肯定感には、子どもの頃の経験が大きく影響します。
子どもの自己肯定感を高めるには、周りの大人の声かけが重要なポイントのひとつ。
筆者は前職が保育士です。
保育士は日頃から子どもへの声かけに気を遣っていますが、それは子どもの自己肯定感を高めるためでもあります。
この記事では、場面ごとの実例付きで、子どもの自己肯定感を高める声かけをご紹介。
子どもの自己肯定感を高める声かけを、ぜひこの記事を最後まで読んでご家庭でも試してみてくださいね。
自己肯定感とは、
です。
自己肯定感が高い人は自分のことを以下のように考えます。
子どもの頃から自己肯定感を高めておくことで、子どもは積極性を持ち、失敗しても諦めずに努力できる人間へと育っていきます。
そんな自己肯定感を高めるために、親としてどんな接し方や声がけをしていけばいいのでしょう。
保育園などで保育士が実施している「子どもの自己肯定感を高める声かけ術」をご紹介します。
子どもの自己肯定感を高める声かけをするためには、まずは子どもの話をしっかりと聞くことが大切です。
しっかりと話を聞いているつもりでも、子どもに伝わっていないことがあります。
ちゃんと話を聞いているよということを伝えるために2つのポイントに気をつけましょう。
<自己肯定感を高める声かけの例>
忙しいと、家事をしながら話を聞いてしまうこともあるかもしれません。
ですが、1日の中で子どもとしっかり視線を合わせて話しを聞く時間を設けると、子どもは
と思うように。
話をしっかりと聞いてもらえた子どもは、自分に自信を持ちやすくなります。
この自信が、子どもの自己肯定感を高めることにつながるのです。
幼くても、子どもにも意思がありますよね。
自分の意思を尊重されることは、子どもの自己肯定感を高めることにつながります。
子どもに決定権を与えることで、子どもの考える力もUP!
小さなことでかまわないので、子どもに決定権を与えてみましょう。
<自己肯定感を高める声かけの例>
今日の夕飯や遊びなどを、子どもに決めてもらうのもいいですね。
しかし子どもに決定権を与えてしまうと、危険な提案や不可能な提案などをされてしまうこともあるはず。
無理な提案は却下することも大切です。
そのときには、却下する理由をきちんと説明しましょう。
<自己肯定感を高める声かけの例>
3歳児頃からは、子どもも大人の話を理解して納得してくれることも多いはず。
ですが、イヤイヤ期真っ盛りのときには、提案を却下すると泣かれてしまうなんてこともありますよね。
泣かれてしまったとしても、根気よく提案を却下する理由を伝えてみてください。
あまりにも泣いてしまうようなら、子どもが他のことに目を向けられるようにしていきましょう。
理由の説明なく却下されてしまうと、子どもはなぜ提案を却下されたのかわからず、今後自分から発言する勇気を出せなくなってしまう可能性があります。
イヤイヤ期の対応に困っているママ&パパは、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
▶イヤイヤ期の対応はどうすればいい?保育士直伝の上手な乗り越え方
子どもを褒めるときに、大人は結果を見て褒めてしまいがち。
結果ではなく、過程を褒めることで、子どもの自己肯定感は高めることができます。
制作物を褒めるときの例を2点見てみましょう。
<自己肯定感を高める声かけの例>
制作物を褒めるときには、ついつい「上手にできたね!」という言葉が出てきてしまいがち。
ですが上手にできたことを褒められてしまうと、子どもによっては
という風に思い込んでしまう子もいます。
挑戦したこと自体が尊いことなのだということを子どもに伝えるためにも、結果ではなく過程を評価しましょう。
制作物の他に、結果を評価してしまいがちなのが運動会や劇の発表などのイベントごと。
「がんばって走れたね」
「上手に○○役ができたね」
以外にも、ワンポイント付け足すだけで、子どもの努力の過程を褒めることができます。
<自己肯定感を高める声かけの例>
ほかの子どもはできていることが、自分の子どもはできていないとき、不安や焦りなどを感じてしまうこともありますよね。
その気持ちから、
「○○ちゃんを見習いなさい」
と言ってしまうこともあるかもしれません。
ほかの子どもと比較して、焦ってしまう気持ちはよくわかりますが、子どもの発達のスピードはそれぞれです。
ありのままの子どもを受け入れてあげましょう。
3歳を超えて、周りの子ども達が見えるようになってくると、子ども自身も
「自分もやらなきゃ」
と焦る気持ちを抱えていることがあります。
その気持ちが、劣等感につながらないように、ママ&パパは
「大丈夫」
と声をかけてあげてください。
<自己肯定感を高める声かけの例>
ありのままの子どもの姿を受け入れて、大らかな心で見守りましょう。
子どもがお手伝いをしてくれたり、気を遣ってくれたりしたときに、見逃さずに感謝を伝えることも、子どもの自己肯定感を高めるポイントのひとつです。
たとえ失敗していたとしても、まずは感謝から伝えることで、子どもは自分の行動に価値を感じられます。
<自己肯定感を高める声かけの例>
子どもが失敗したり、間違ったりすることは当然のこと。
まずは子どもがやろうとしてくれたことを評価しましょう。
失敗している点や改善点は、一緒にやりながら声をかけてあげるのがおすすめ。
子どもの挑戦した気持ちを損なうことなく、正しい方法を教えてあげることができますよ。
子どもにお手伝いしてもらうなら、台所育児を取り入れるのもいいですね。
CLICK▶台所のお手伝いは何歳から?「台所育児」のススメ
子どもはとっても愛しくて大切な存在ですよね。
子どもはママ&パパと接することで、愛情をしっかり受け止めています。
ですが、その愛情を言葉にすることも必要なことです。
<自己肯定感を高める声かけの例>
言葉にしなくても愛情は伝わりますが、愛情を言葉にすることは大切です。
ママ&パパにもらった「大好き」「あなたは宝物」という言葉は、子どもにとって一生のお守りになります。
「自分は価値のある存在」「自分は大切な存在」と思う自己肯定感を高めるためには、まず子どもが愛されていることを実感しなくてはいけません。
愛情を言葉にして、子どもに伝えてあげてくださいね。
この記事では、子どもの自己肯定感を高める声かけを例と共に紹介しました。
自己肯定感を高めるために必要なことをまとめると、大きく分けて3つです。
生まれたときから自己肯定感が高い子はいません。
子どもの自己肯定感を高めるために必要不可欠なものは、
です。
子どもの気持ちを尊重し、愛情を注ぐことで、子どもの自己肯定感は高めていくことができます。
先述しましたが、自己肯定感は人間が心身ともに健康で生きるための基盤です。
ぜひ、子どもの自己肯定感を高める声かけを実践してみてくださいね。
【連載記事】
\保育士ライターの家庭で使える保育のコツ/
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