イヤイヤ期の対応はどうすればいい?保育士直伝の上手な乗り越え方

 iyaiyaki
2022/05/07 2023/06/16 兎本 兎本

何をするにも「自分で!」と言ってゆずらなかったり、お手伝いをしようとすると「イヤ!」と拒絶するようになったり。
イヤイヤ期への対応は、どうすればいいのか難しいですよね。

イヤイヤ期はいつ終わるの……と途方に暮れているパパ・ママの力になれるように、この記事では保育士である筆者が、イヤイヤ期で困っているパパ・ママに実際にしているアドバイスをご紹介します♪

イヤイヤ期とは成長のひとつ

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イヤイヤ期は子どもの心の大きな成長のひとつです。

子どもの心にさまざまな欲求や感情、つまり自我が生まれる時期です。

ですが、子どもはまだその気持ちをコントロールできず、大泣きすることになったり、ひっくり返って暴れたりしてしまうことに……。

ママ&パパとしては駄々をこねられたりすると

どうすればいいの
 

と途方に暮れることもあるかもしれませんが、イヤイヤ期は程度の差はあれ多くの子どもが経験するものです。

ママ&パパは「これも成長のひとつなのか」と理解することで、子どもにイライラすることも少なくなるはずですよ。

 

イヤイヤ期はいつからはじまる?

イヤイヤ期は、1歳半頃~2歳頃 にはじまると言われていますが、時期には個人差があります。

ある日突然はじまることもあるので、突然反抗的な態度を取りだした我が子にびっくりせず

ああ、これが噂のイヤイヤ期か!

と、子どもの成長のひとつとして受け止めてあげてくださいね。

 

どのくらいの期間、続くの?

イヤイヤ期ははじまる時期も終わる時期も、同様に個人差があります。

ですが平均的には3歳半~4歳頃までには落ち着くことが多いです。

その理由は子どもに語彙が増えてくるから。

もともとイヤイヤ期は、自分の気持ちをうまく言葉にして伝えることができずに、イライラして感情的になってしまう時期ですから、子どもの話せる言葉が増えてくると、イヤイヤ期も少しずつおさまってくるはずですよ。

 

イヤイヤ期がないけど大丈夫?

うちの子はイヤイヤ期がない。大丈夫?

と心配するママ・パパから相談を受けたことがあります。

答えは心配しなくて 大丈夫!

イヤイヤ期は子どもたち一人ひとりで程度が大きく違います。

言葉を話せるようになるのが早かった子は、自分の欲求や気持ちをうまく言葉で伝えられるので、「伝えたいのに伝えられない!」というジレンマを抱えることが少なく、イヤイヤ期がまったくなかったというパターンもあります。

また生まれつきおとなしかったり、こだわりが少ない性格の子はイヤイヤ期がないまま、マイペースに成長していくことも。

イヤイヤ期がないから問題があるというわけではないので、心配しなくて大丈夫ですよ。

 

保育士直伝! イヤイヤ期の対応方法

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  イヤイヤ期の対応はどうすればいいの?

と悩むママ&パパは少なくありません。

でかけるために履かせた靴を「自分で!」と言って脱ぎ捨てられたり、自分で履くと言ったズボンが上手に履けなくてひっくり返って泣いたりする我が子に「どうすれば……」と悩むのは当たり前のことです。

ママ&パパの精神にも負担がかかるイヤイヤ期ですが、子どもも思うようにいかないことにストレスを感じている時期です。

親子で上手に乗り越える方法を保育士である筆者がお伝えします。

 

イヤイヤをまずは受け止める

イラッとする自分の感情とはちょっと距離を置いて

イヤだよね~
 

子どもの気持ちに寄り添うとうまくいくことがあります。

 
「靴を自分で履きたい!」と大泣きしているときの対応

自分で靴を履きたいのに履けないイライラを抱える子に、「もう!」と怒ってしまうと火に油を注ぐ結果になってしまうことも多々あります。

なのでできる限り心に余裕をもって、

イヤだよね。自分で履きたいんだよね
 

と声をかけてあげましょう。

子どもが少し落ち着いたら、難しいかかとを入れるところだけ「ちょっとだけお手伝いをしてもいい?」と声をかけてあげると、うなずいてくれることがあります。

お手伝いを拒絶されたら、グッとこらえて待ちましょう。

子どものチャレンジしたい心を大切にして、成功できたら一緒によろこぶことで、子どもも達成感を感じられ、ひとつ成長することができます。

 

スケジュールに余裕をもつ

スケジュールに余裕をもっておくことで、子どものイヤイヤが減ることがあります。

約束の時間ギリギリに家を出るときなど、焦っているときに限って子どもはイヤイヤするもの。

それはママ・パパの焦りが子どもにも伝わっているからかもしれません。
ママ&パパの焦りが子どもに伝わると、子どももイライラしてしまうことがあります。

スケジュールにゆとりがあると、ママ&パパとしても子どもに駄々をこねられたり、泣かれたりしても心にゆとりをもって対応することができますよね。
子どもの「自分でやりたい」という気持ちを尊重するために、スケジュールには余裕をもっておきましょう。

 

たまには思い切り甘やかしてみる

子どものイヤイヤを大きく分けると、

「自分でやりたい」という自己主張をするイヤイヤ
「甘えたい」ときのイヤイヤ
の2種類に分かれます。

少しずつ自分でできることが増えてくる時期がイヤイヤ期。

ママ&パパの手から少し離れてお友だちと遊んだり、トイレトレーニングをはじめようかなという時期でもありますよね。

今までおむつも替えてもらって、ミルクも飲ませてもらっていた子どもからすると、ママ&パパと少し距離を感じてしまう時期でもあります。

そのさみしさからママ&パパの気を引こうとしていることもあるので、上手に見極めて、思い切り甘やかすタイミングもつくってみてくださいね。

 

疲れていないかを疑う

買い物に連れて行ったらひっくり返って大泣きされたという経験があるママ&パパは多いのではないでしょうか?

そんなときは子どもが疲れていたり、眠かったりのサインかもしれません。

自分の状態をまだうまく言葉で説明できずに、反抗的な態度をとることで自分の感情を伝えようとしていることがあります。

手のつけようがないくらい泣いたり暴れたりしているときは、ベンチでちょっとゆっくりしてみるだけで落ち着くこともあります。

□ 疲れていないか
□ 眠くはないか
というところを疑ってみるとうまく対応できることがありますよ。

 

子どもの気持ちを切り替える

イヤイヤがヒートアップしてしまうと子どもはパニックになってしまい、
・何がイヤだったのか?
・何がやりたかったのか?
もわからなくなってしまう場合があります。

そうなる前に子どもの気持ちをそらすこともひとつの手です。

 
子どもの気持ちを切り替える声がけ。良い例と悪い例

外でぐずりはじめたら、「あ!飛行機!」と突然空を指差すと、子どもの気持ちがハッとそちらにそれて機嫌がよくなることも。

ここで注意したいのが、気をそらすために交換条件を提示しないことです。

これができたらおやつをあげる
 

などの言葉をかけてしまうと、逆効果になってしまうことがあるからです。

ご褒美をもらえることを原動力に子どもを動かしてしまうと、次に同じことをしたときにもご褒美がもらえないと毎回泣いてしまうようになるということもあります。

子どもの気をそらすのは本当に些細なことで大丈夫です。

「今日あったかいからお外にアリさんいるかもね」「お外行ったらお砂遊びする?」など声をかけてみてください。

こだわっていたことから子どもの気持ちが切り替わり、大泣きしてイヤイヤしていたことがすんなり進むということもあります。

 

イヤイヤ期は周囲と一緒に乗り越える

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イヤイヤ期は個人差があり、激しい子は本当に激しいです。

ですが「これも成長のひとつ」と、自分に言い聞かせて乗り越えていきましょう。

イヤイヤ期の子どもと向き合っていると、ママ・パパの気持ちが辛くなってしまうこともありますよね。

そんなときは「今の自分イライラしてるな」と、自分の感情を切り離して捉えることで少し気持ちが軽くなることもあるので試してみてください。

子育てはイヤイヤ期も含めて大変なことです。

ひとりで乗り越えようとは思わず、夫婦で「大変だね」とお互いの苦労をねぎらったり、周囲のママ・パパに「イヤイヤ期しんどいよね」と声をかけあったりすることで、上手に自分の気持ちをコントロールして乗り越えていってください。

イヤイヤ期の後は子どもができることがたくさん増えているはずです。

子どもの成長を想像しながら、ママ・パパ自身の辛さもうまく吐き出してイヤイヤ期を乗り越えてくださいね。

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