東京在住。ヒーロー・恐竜が大好きなわんぱく長男と、コロナ渦生まれの次男を育てる2児のママ。食品メーカーから教育関係の出版社へ転職後、長男の出産を機に退職。現在は「楽しく節約」をモットーにおもちゃや身近なものを手作りしたり、懸賞応募にチャレンジ!
Instagram:@mamekichimam
こどもが工作に興味を持ち始めると「次ははさみを…でもいつから?」 と悩みますよね。
初めてのはさみ練習は何歳からがいいのでしょうか。
幼児のはさみにはいろいろな種類があり、大人用とは少し違います。
それぞれの特徴を知り、お子さんのベストワンを見つけてあげてください。
はさみが使えるとおうち遊びの幅も広がりますよ。
こどもは興味のあることに対して驚くほどの集中力を見せるときがあります。そして、その興味は日々移り変わっていくもの。そんなこどもに新しいことを教える最もベストなタイミング、それはこどもが「やってみたい!」と思ったときです。
はさみ練習も同じ。折り紙などの工作を楽しむようになったり、大人が使っているはさみに興味を持ち始めたりしたらチャンスです!迷わず与えてみましょう。
特に、2歳から3歳へかけての時期がおすすめ。
この時期は手先が器用になり、シールをきれいに貼るなどの細かな作業ができるようになってきます。
さらに大人の真似をして、何でも「自分で!」とやりたがるので大人が使っているはさみに興味をもちやすい時期です。
また、保育園ではさみを使い出した頃や、幼稚園入園のタイミングで与えるのもいいでしょう。
まずは大人が付き添い、使い方を教えながらケガに注意して進めてみてください。
はさみがあれば、雨の日のおうち遊びの幅も広がりそうですね。
こども用のはさみは大人用よりも小さいのが特徴。
使いやすさを考えるのであれば、小さなこどもの手に合う小さなはさみを用意するのがおすすめです。
また、多くのこども用はさみはケガをしにくい工夫がされています。
新しいはさみをお子さんに与えるなら、安全面を考慮してこども用はさみを利用しましょう。
ただし、こども用はさみは必ずしも必要というわけではありません。大人用のはさみを使用する場合は、必ずママやパパが近くで見守ってあげてくださいね。
こども用はさみの購入を検討する場合、さまざまな種類や特徴があります。
たくさんあって選ぶのに迷ってしまうママ・パパはぜひ参考にしてください。
幼児は両手を使って遊ぶことが多く、ものを持つ手も日によって変わるもの。そのため利き手を見分けるのが難しいこともあります。日常生活をよく観察して、左右どちらの利き手用のはさみを購入するか決めましょう。
「いつも遊ぶときに車や人形を持つ手が必ず決まっている」
「クレヨンを右手に渡しても必ず左手に持ち替えて描く」
などの様子が見られるなら、普段持ちやすそうな手の方向で決めるとよさそうです。
そして、5歳や6歳になって利き手がわかってきたら、正しい利き手用のはさみを与えましょう。
利き手が同じであれば買い替える必要はありません。ただし、成長して手の大きさに比べてはさみが小さく感じるようであれば、利き手とは関係なく手の大きさに合うはさみへのサイズアップが最適です。
利き手の判断に迷った場合は両利き用のはさみもおすすめ。種類が少ないのがデメリットですが、左右どちらの手でも使えるので便利ですよ。
こども用はさみは安全のため刃先が丸くなっているものが多いです。
また、刃は主に
・プラスチック製
・ステンレス製
の2タイプがあり、安全と切りやすさのどちらを重視するかで刃の素材が変わります。
〈安全重視のプラスチック刃〉
プラスチック製の刃は、うすい紙だけが切れて指先を切る心配がありません。これなら小さなお子さんにも安心して与えられますね。ただし、少しコツがいるので慣れていないと切りにくいと感じる子も。さらに、紙の厚さや素材によっては切りにくいデメリットもあります。
〈切りやすさ重視のステンレス刃〉
ステンレス製の刃は慣れていない子でも切りやすく、ある程度の厚みや幅広い素材の紙も切れることがポイントです。しかし、切れ味がいいのでケガには注意しましょう。商品によっては押し切り刃を使っているものがあります。押し切り刃は裁断面がフラットなので指先を切るなどのケガをしにくく、切れ味もよいので幼児におすすめですよ。
こども用はさみには、ほかにも工夫がいっぱい!
いくつかご紹介しますので見ていきましょう。
〈安心のケース付き〉
はさみをうっかり落としてしまったり、ママが目を離したすきに振り回したりしたとき、刃がむき出しだと危ないですよね。そんなとき、刃をしまうケースがあると安心です。また、名前を書く欄があるものもありますので、保育園や幼稚園用に準備するときも便利ですよ。
〈刃側面や刃先のカバーでケガ防止〉
刃の側面や先がプラスチック製のカバーなどで覆われているものもおすすめ。刃を閉じているときに鋭利な部分がなくなるので、誤って落としてしまったり、遊んでいて突いてしまったりしてもケガをしにくく安心して与えられます。
〈ハサミデビューにぴったりのスプリング付き〉
小さな子は手の力が弱く、特にはさみを開く動作に対する力がうまく使えません。スプリング付きだと開くときの力を補助してくれるので、小さな子でも簡単に楽しめます。
〈キャラクターでやる気UP〉
お子さんの好きなキャラクターが描かれたはさみもおすすめです。飽きずに楽しんで練習してくれそうですね。
たくさんの種類があるこども用のはさみですが、なかでもおすすめの商品をご紹介します。
はさみ選びに迷ったときには参考にしてみてください。
クツワ STAD はさみ きっちょん
メーカー小売希望価格:660円(税込)
2歳前後のお子さんにぜひおすすめしたいのがクツワの教育はさみ「きっちょん」。このはさみはステンレス製の押し切り刃を採用しています。切りやすさと安全性の両方が兼ね備えられていて、幼児にぴったり。刃の側面や先にはカバーがあるので、誤って落としたり突いたりしてもケガをしにくい設計なのもうれしいポイントです。
さらに持ち手にはスプリングがついていて、小さな力でも楽に扱えます。なんとスプリングは収納可能なので、はさみの扱いに慣れてきたら収納してスプリングなしとしても使えますよ。
このはさみならママも安心ですし、お子さんもストレスフリーで遊べます。右利き用と左利き用の両方があり、右利き用は5つのカラーから選べるので、好きなカラーでお子さんのやる気UPも狙えそうですね。
銀鳥産業 はさみ かみきりくん
メーカー小売希望価格:633円(税込)
かわいいウサギがポイントの両利き用はさみです。持ち手の穴が同じ大きさなので、左手でも右手でも違和感なく使えます。利き手の判断が難しい時期のはさみ選びにもぴったり。また、成長して利き手が出てきたときに「思っていた利き手とは違った」となっても、はさみを買い替える必要がありません。双子や兄弟で利き手が違うときにも便利ですよ。
ステンレス製の刃なので切りやすく、刃の側面や先がカバーで覆われている安心設計です。ただし、刃の裁断面は鋭利なので誤って指先を切ってしまわないように、慣れるまではママと一緒に使わせましょう。
長谷川刃物 工作はさみ ギザッコ ナミッコ マルッコ 木の葉 4種セット
メーカー小売希望価格:3,970円(税込)
はさみの扱いに慣れてきたら、今度は工作・図工用のはさみにも着目してみましょう。こちらのはさみは刃の裁断面が直線ではなく、さまざまな形をしています。裁断面の形状によって、紙がいろんな形に切れるんです。木の葉模様に切れる「木の葉」のほか、もこもこ模様の「マルッコ」、ギザギザ模様の「ギザッコ」、なみなみ模様の「ナミッコ」の4種類がありますのでぜひチェックしてください。
例えば、ギザッコで円形に切った紙の中央に、折り紙や画用紙で作ったライオンの顔を貼り付けます。すると、立派なたてがみのライオンが完成!工作はさみがあると想像力が養われ、遊びの幅も広がりそうですね。押し切り刃なので安全性が高く、小さなお子さんでも安心して扱えるのもポイントです。
写真も簡単に切れるので、お子さんだけでなくママがアルバム作りをするときにも便利ですよ。
はさみ練習で最も大切なのは、こどもが楽しく取り組めること。基本となるやり方を教えたら、こどもと一緒に工作を楽しむ気持ちで取り組みましょう。幼児にとって、はさみを使うのはとても難しい作業です。まずは簡単なレベルから始め、うまくできなくても頑張って取り組めたことを一緒に喜びながら進めていけるといいですね。
はさみを与えたら一番最初に「はさみ≠おもちゃ」だと教え、
◆大人の目の届くところで使う
◆座って取り組む
◆刃先を人に向けない
◆使い終わったら片付ける
の4つのルールを約束します。
それができたら、次の順番で持ち方や切り方を教えていきましょう。
1】はさみの穴に指を入れて持たせる。
3歳以下のお子さんは人差し指も中指と一緒に穴に入れると持ちやすいです。
2】はさみを開閉させてみる。
3】実際に紙を切ってみる。
最初の数回はママやパパが手を添えるようにすると教えやすく、こどもも感覚をつかみやすいです。
このとき、はさみは縦に持つように教えます。そして、はさみを持っていない方の手で紙を持つことも教えましょう。
うすい紙は紙全体が垂れてしまうので、紙を持つ手の位置や動かし方にも気を配らなければなりません。そのため、最初は画用紙など少し厚めの紙を使って、はさみを持つ手に集中できるようにするといいでしょう。また、はさみを持ったとき上になる部分(親指を入れている持ち手)に好きなシールを貼ってみるのもおすすめ。シールが見えるように持たせるとうまくいきやすいですよ。
基本の使い方がわかるようになったら、こどもが持ちやすい大きさの画用紙を渡し、自由に切らせてみましょう。ザクザクと切る感覚を楽しませてあげてください。
次に、いろいろな色の画用紙を少し細めに長く切って渡してみます。細長い画用紙の長辺を一回切りすることで小さな画用紙片ができ、カラフルな紙吹雪の完成です。1回切りの練習にもなりますし、できた紙吹雪で遊べば、自分で何かを作り上げた達成感も味わえますよ。
1回切りとは:チョキンと1度動かしただけで切ること。細い髪を用意してあげて、何度もチョキンチョキンと切らせてあげましょう。
1回切りに慣れたら2回切り、さらには連続切りで長めの直線にもチャレンジです。連続切りは、はさみを途中まで閉じたら少しずらして切っていきます。途中ではさみを閉じきってしまっても大丈夫。その場でまた開き、先に進むよう誘導しましょう。慣れるまでは何度もはさみを閉じきってしまいますが、焦らず最後まで進ませます。また、紙を持つ手の位置を変えていくことも同時に教えてあげてください。
次はジグザクや曲線にもチャレンジ!紙を持つ手をこまめに動かす必要があるので、最初はうまくいかないもの。特に、曲線をなめらかに切るのは難しいので焦らなくて大丈夫です。
慣れたら丸やうずまきにも挑戦。連続切りは、紙に線を引いて線上を切るようにするとやりやすいですよ。
紙の厚さも変えてみましょう。うすい紙は紙を持つ手の使い方にもコツがいるので、慣れるまでは難しいです。コツを理解しやすくするには、最初のうちは手を添えてあげるのがおすすめ。
このとき、折り紙などのカラフルな紙だと楽しく取り組めます。折り紙などを二つや三つ折りにし、簡単な切り絵をつくるのも楽しいですね。
幼児にとって、無地の紙での練習は飽きてしまうことも。そこで、かわいい動物や電車などのイラストと一緒に練習してみてはどうでしょうか。本屋に行くと、そういったイラストの入ったはさみ用ドリルが売られています。ドリルの表紙に書かれた対象年齢を参考に、お子さんのレベルに合うものを選びましょう。
代表的なものに公文や学研のドリルがあります。この2社の2歳・3歳用ドリルでは、1回切りからスタートして、最後には曲線や丸・うずまきが切れるようにステップアップできます。また、完成品で遊べるページも。こどもにもよりますが、かなり喜んで何度も遊んでくれるはずです。さらに、切った箇所を折る、切ったものをテープやのりでくっつける・貼るなどと簡単な工作も盛り込まれているので、テープやのりの練習が同時にできるのもうれしいポイント。
コストを抑えたい方は、インターネットで練習プリントを探してみましょう。無料で印刷できるものがたくさんあるのでおすすめです。
2歳・3歳のこどもは遊びを通して学習します。わが子の成長を願うあまり、つい必死になってしまいますが、できるだけ一緒に楽しむことを忘れずにお子さんのペースで楽しく進めていけるといいですね。