“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
株式会社ボーネルンド あそび場運営事業部
2013年よりキドキドのプレイリーダーとして経験を積み、店長やエリアマネージャーを経験。2016年にはイギリスへ3ヵ月間留学し、遊びと子ども、ヨーロッパの文化について学ぶ。社外他施設のプレイリーダー育成にも携わる。
家族そろっておうちで過ごすのも楽しいですが、室内で過ごす日が長く続くと「子どもたちは公園で思いっきり遊びたいだろうなぁ」「ずっと家にこもっているのも退屈…気分転換したい!」なんて気持ちになっちゃうときもありますね。そんなときは、タオルや新聞紙、ペットボトルなど、おうちにあるものを使ってできる体遊びをしてみましょう。名付けて“超発散!”遊び!
毎日のおうち遊びも、身近なものを取り入れると遊びのアイデアがぐっと広がるんですよ。教えてくれるのは、babyco vol.50の特集企画「パパ遊びは赤ちゃん目線で深まる!前編|失敗から学ぼう!パパの子育て②」で、赤ちゃんとの遊び方のコツをお話ししてくださった株式会社ボーネルンドの早川健太さんです。
「お外で遊びたいけれど、風邪などの病気が流行っていて外出が心配」「長期のお休み中、おうちでできる遊びのネタがほしい!」という方はもちろんのこと、毎日の親子のふれあいにもぜひ取り入れてみてくださいね。赤ちゃんの“やってみたい!”という気持ち、達成感、心や体の成長を促す遊びがいっぱいです。ママやパパ、じぃじやばぁばにとっても、いい運動になること間違いなし!
フェイスタオルを横長の棒状に丸めます。ママまたはパパ、赤ちゃんまたは上の子と下の子で、それぞれタオルの端と端を持ち、綱引き対決です。対決を見守っている人は「がんばれ〜!」と大声で応援して盛り上げよう!
● 遊びのポイント
綱引きの「ひっぱり合う」という動作は腕の筋肉を使うので、赤ちゃんの筋力の成長に効果的です。また、タオルをひっぱられていることに対し、すぐに反応してひっぱり返すのをくり返すことで、目と手の協応運動にもなります。
● 遊ぶときの注意点
ママまたはパパのひっぱる力が強いと、赤ちゃんがバランスをくずしてしまいます。赤ちゃんの力加減に合わせて、ひっぱることよりもひっぱられることに意識を向けましょう。
フェイスタオルを横長の棒状に丸めます。ママとパパのズボンの腰の部分にタオルの端を挟みます。みんなで室内をハイハイして、タオルをゲットできるか追いかけっこをしてみましょう!
● 遊びのポイント
はいはいは全身を使う運動なので、赤ちゃんの筋力やバランス感覚の向上を促します(はいはいの時期が長いほうが効果的といわれています)。ママとパパは、腕立て伏せのようにひざを地面につけない姿勢ではいはいすると筋トレになりますよ!
● 遊ぶときの注意点
テーブルやいすの脚、棚などに頭や足をぶつけないよう、障害物の少ない場所で行ってください。安全対策として、壁際に丸めたおふとんを並べてクッション代わりにしてもよいでしょう。はいはいの際、ママやパパは前方を確認してあげてください。
大きめのバスタオルの真ん中に赤ちゃんをそっと寝かせます。タオルの四隅をママとパパで片方ずつ持ち、ゆっくり持ち上げて左右にゆらします。「ゆ〜らゆ〜ら♪」と声かけしながら、ママとパパのゆらすタイミングを合わせてみましょう♪
● 遊びのポイント
ハンモックのように全身の力を抜いてリラックスできる体勢は、大人だけでなく赤ちゃんの気持ちも落ち着かせられます。ママとパパのお顔を見ながら安らげる、ほっこり遊びです。
● 遊ぶときの注意点
赤ちゃんが誤って落下しないよう、子どもが落ちないような大きなサイズのタオルを必ず選んでください。また、ゆらすテンポがぎこちないと赤ちゃんが不安になったり不快に感じたりするので、ママとパパの息を合わせましょう。
いらないチラシや新聞紙を用意し、ママとパパが両手で丸めてボール状にします。転がしたり、ボール2つをこすり合わせて音遊びをしたりしてみましょう。赤ちゃんの目線の高さに合わせて丸める様子を見せてあげると、形の変化や「くしゃくしゃ」という音を楽しめますよ。
● 遊びのポイント
「にぎる」「つぶす」といった動作は、指先を動かす運動につながります。紙がつぶれるときのくしゃくしゃ音、つぶれたあとの紙の手触りなど、さまざまな感覚を楽しむことができますよ。
● 遊ぶときの注意点
紙のボールが小さすぎると、赤ちゃんがおくちに入れてしまう可能性があるので注意が必要です。大人サイズのおにぎりくらいの大きさがちょうどよいでしょう。
いらないチラシや新聞紙を用意します(またはボール遊びで使った紙を広げます)。みんなで縦、横、ななめ、好きなようにびりびりやぶって発散!
● 遊びのポイント
「やぶる」という動作は指先を使うこまかな作業なので、小さなお子さんにとってじつは難しいことなんです。ママやパパが“指先”を使ってやぶるようすを、ゆっくりした動作で見せてあげましょう。
● 遊ぶときの注意点
うすい紙を使うと指を切るなどのけがをしてしまう危険性があるので、新聞紙などのやわらかい質感の紙がおすすめです。
びりびり遊びで使った紙を両手ですくい、ふわっと落としてみましょう。ふぅーっと息を吹きかけて紙を飛ばしたり、落とすタイミングに変化をつけたりするとgood!
● 遊びのポイント
紙ふぶきを散らすときに両手を大きく広げたり、落ちてくる紙ふぶきをキャッチするためにジャンプしたりと、全身を使っておもいっきりはしゃげる遊びです。
● 遊ぶときの注意点
小さな紙がおくちに入らない・おくちに入れないように、注意を払いながら遊びましょう。遊び終わったあとは、紙の回収し忘れがないようにしっかりとおそうじを。
チラシや新聞紙、カラフルで大きめの紙を用意します。びりびり遊びでやぶった紙のかけらをみんなでかき集めて(おそうじも兼ねて!)、大きな紙の上に乗せます。紙で包んでテープで留めれば巨大ボールの完成!
● 遊びのポイント
巨大ボールひとつあれば、転がしたり、やさしく投げたり、ボール運びをしたりといろいろな遊びができます♪ 紙を集めて丸めるという作業だけでもかなりの運動量になります。
● 遊ぶときの注意点
ボールをカチカチに固めすぎるとお顔や体にあたったときに痛いので、固めすぎず、ふんわり作ることを意識しましょう。
新聞紙を用意し、1枚を床に広げます。クレヨンなど好きな道具を使って、全身を使っておえかき!
● 遊びのポイント
ひろ〜いスペースを使って自由におえかきができるので、子どもの表現力がぐんぐん豊かになります。絵を描くことは、指先や手首をきたえるのにも効果的です。
● 遊ぶときの注意点
おもいっきりおえかきできるように、広いスペースを確保してあげましょう。床が汚れないように、新聞紙の下にもう2〜3枚しいておくと安心です。汚れてもいいお洋服で遊んでね!
飲み終わったペットボトルの容器を水で洗い、乾かします。お米や大豆をペットボトルの半分くらいまで入れてフタをします。上下、左右にふって音やリズムを楽しみましょう♪
● 遊びのポイント
ペットボトルをつかんだり、握ったりするので指先の発達を促します。なかに入れるものによって音が変わるので、「チャッチャッ」「ガラガラ」など音のようすをオノマトペで表現したり、「これはなんの音?」と音あてクイズをしたりしても楽しいですね。
● 遊ぶときの注意点
ペットボトルのくちより小さいものを扱うので、誤飲しないように注意してください。ペットボトルのキャップをきつくしめ、上からテープなどで留めると安全度が高まります。
手作りマラカスのリズムに合わせて、みんなで自由におどります。「チャッ、チャッ♪」「チャチャチャチャ♪」など、リズムのテンポを変えてみましょう。
● 遊びのポイント
ふり方によっていろいろなリズムが楽しめるので、リズム感覚の促進につながります。ママもパパも恥ずかしがらずに、リズムにのってステップを踏んでみよう♪
● 遊ぶときの注意点
手作りマラカスをふるときは、周囲のもの、ママまたはパパ、赤ちゃんにあててしまわないよう、ふり過ぎに注意してくださいね。
飲み終わったペットボトルの容器を水で洗い、乾かしてフタをします。これを4本ほど用意します。ペットボトルを三角の形に並べ、おもちゃのボールを転がしてたおします。たっちができない月齢のお子さんは、おすわりの姿勢でももちろん楽しめます。
● 遊びのポイント
ボールを投げたり、転がしたりするダイナミックな遊びです。狙いが外れてしまっても、ママとパパが「がんばれー!」と応援してくれることで子どものやりたい!欲がかきたてられます。ペットボトルを倒せたら、全力でほめてあげましょう。
● 遊ぶときの注意点
ボールが周囲のものに当たらないように、広いスペースを確保しましょう。また、ボールを投げたいきおいでごろんっと倒れて頭を打たないように、ママまたはパパが背後から寄り添ってあげると安心です。
パパとママ、赤ちゃんみんなで力を合わせてペットボトルをつぶしてみましょう。「ベコッ」とへこむ瞬間が気持ちいいですよ!
● 遊びのポイント
ママまたはパパがうしろから支えてあげながら、ペットボトルがつぶれる「ベコッ」という感覚を一緒に楽しみましょう。つぶそうとすることで手や腕に力が入るので、筋力の発達につながります。足やおしりを使ってもOK!
● 遊ぶときの注意点
ペットボトルが割れないように、力の入れ過ぎに注意! また、飲み口と底の部分は、足やおしりでふむと固くて痛いので、まんなかのやわらかい部分を狙いましょう。
ママまたはパパのしきぶとん1枚をじゃばら折りにします。その上にかけぶとん1枚をかけます。しきぶとんが折ってある位置に赤ちゃんをおろし、つるんとすべってみましょう。
● 遊びのポイント
おふとんを使って、オリジナルのふわふわすべり台を作ってみましょう! すべるときに体の重心がぶれないよう、バランスをとろうとする感覚が促進されます。
● 遊ぶときの注意点
赤ちゃんが落下しないよう、台の部分(しきぶとんを重ねた部分)にいる間はうしろから支えてあげてください。すべり終えたところでママまたはパパが待ってくれているほうが、赤ちゃんも安心してすべることができます。
家族全員のおふとんをたたんで並べたり、丸めて立てたりしてかくれる場所を作ります。ママとパパもかくれて、みんなで見つけ合いっこをします。わざと顔を出してみたり、見つかったら大げさにびっくりしたりすると、子どもたちのわくわく心がかき立てられますよ♪
● 遊びのポイント
「あれれ? ママとパパはどこにいるんだろう?」「おかおはみえないけど、こえはするぞ!」 かくれんぼは、赤ちゃんの探究心をかきたてるにはもってこいの遊びです。ときどきヒョコッと顔を出したり、名前を呼んだりして安心させてあげてくださいね♪
● 遊ぶときの注意点
よちよち歩きやひとり歩きができる場合、ふわふわすべり台と同様、おふとんに登って落下しないように注意が必要です。また、お子さんが誤っておふとんにもぐりこまないよう、こまめに姿を探しましょう。
お風呂で「あー」と大きな声を出して、おもちゃをゆらしたり水面を波打たせたりしてみましょう。
● 遊びのポイント
周囲を気にせず大声を出せる環境は、精神的なリラックス効果を生み出します。ママとパパで声の高さがちがうので、お風呂場に反響する声の聞こえ方の変化も面白いですよ♪
● 遊ぶときの注意点
お湯に顔を近づけるときは、誤って水を飲みこまないように注意してください。
イラスト:ヒダカマコト