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家族みんなの心がけがウイルスから身を守る!①感染症について

#パパ #親 #ママ

ウイルスは目に見えない分、私たちの体のどこにくっついているのか、いつ侵入しているのかがわかりません。だからこそ、日頃から予防が大切なのですが、正しい知識を持っていないと情報におどらされ、その恐怖感からストレスが増えて免疫力が下がるなどの悪循環を引き起こします。気持ちの疲れは、体の疲れにも影響してしまいますからね。

ウイルス対策で気になること、ママやパパは山ほどあるかと思います。とくに、赤ちゃんや小さなお子さんのいる方は、お買い物、お散歩、送り迎えなど、いろんな場面で「大丈夫かな?」と不安になることが多いのではないでしょうか。

今回は、感染症のプロである感染管理認定看護師の佐々木圭子先生と、babycoの「家族のための防災 赤ちゃんとママが72時間を生き延びるための準備と知識」の監修である佐伯潤先生に、感染症についての正しい知識と対策方法を教えていただきました。


感染症にかかる仕組みがわかれば、どんな対策をしたらいいかがわかる!


● 感染症にかかる仕組みって?
「感染症」を簡単に説明すると、悪さをする病原体(ウイルスや菌など)が、免疫が落ちている人の体に入りこみ、体のなかで増殖してなんらかの症状(せき、発熱、頭痛など)を引き起こすことです。

● 病原体は、どうやって私たちの体のなかに入ってくるの?
今回は新型コロナウイルスに限定して、感染の仕組みを見てみましょう。
新型コロナウイルスの場合、病原体が体に入りこむルートは、おもに「飛沫(ひまつ)感染」と「接触感染」の2つが考えられます。それぞれの特徴がこちらです。



感染ルート① 飛沫(ひまつ)感染




飛沫感染とは、飛沫(しぶき)を介して、「人対人」で感染することです。
せきやくしゃみをすると、つばが飛んだり鼻水が飛び散ったりしますよね。普段何気なくおしゃべりしているときも、目に見えない細かなつばが飛んでいます。ハックショーン!と大きなくしゃみをしたときには、2メートル先までしぶきが飛ぶこともあるんです。
人から人へと広がる感染症は、体のなかで増えた病原体が血液や体液、粘液や排泄物など「体内の水分が出るようなところ」を伝ってきます。新型コロナウイルスの感染経路のひとつである飛沫感染は、病原体の混ざったつばや鼻水を吸いこみ、体内に取りこむことで感染を引き起こします。

飛沫は、みなさんの正面から飛んでくるとは限りません。ママやパパ、子どもたちの後方でくしゃみをした方の飛沫が、頭上を通り越して目の前に落ちてきたものを吸いこんでしまう可能性もありますよね。映画館など、全員が同じ方向を向いている場所で飛沫感染が起きるのはそのためです。

飛沫感染を防ぐためには、つねに他人の飛沫に触れる可能性が起きそうな混雑した場所を避けることです。また、新型コロナウイルスに限らず、飛沫感染する感染症は多くあります。普段から、せきやくしゃみはマスク、手のひら、ひじの内側などで受け止める「せきエチケット」を身につけておきたいですね。



感染ルート② 接触感染




接触感染とは、「人対もの」でうつることです。

例えば、感染した人がマスクをしておらず、せきを手のひらで受け止めるとします。その手を洗わず・消毒せずにドアノブやテーブルなど“いろいろな人がさわるもの”にふれると、何人もの人が同じところをさわり、手に病原体をつけて広げてしまうのです。

飛沫感染でもふれたとおり、新型コロナウイルスの場合には、ウイルスがくちや鼻から体のなかに入ってくることで感染が起きます。病原体に汚染されたつり革や手すり、ドアノブにふれただけでは感染しません。その手で鼻をこすったり、おやつをつまんでおくちにぽいっとする瞬間に一緒に運び入れたりすることで、接触感染は完成します

接触感染をふせぐためには、こまめな手洗いが有効です。加えて、顔をさわらないように気をつけましょう。私たちは、意外と無意識にさわってしまっているものです。

子育ての場面では、赤ちゃんに何かを食べさせたり飲ませたりするときに注意が必要です。手を洗わずにおやつのクッキーをつまみ、それを赤ちゃんが食べることで体内に病原体が入ったら…とイメージすると、赤ちゃんのくちに入れるものを扱うその手がきれいかどうか、がとても大切なことがわかるかと思います。

また、新型コロナウイルスをはじめ、ウイルスは排泄物にもかなり残っていることがわかっています。そのため、おむつ替えをしたあとや、赤ちゃんのおしっこやうんちで手が汚れたときは、水でさっと流して終わりではなく、きちんと石けんで手を洗いましょう。



感染すると、体にどのくらい負担がかかる?

症状が強く出るか、弱く出るかは、その人の持つ「免疫力」や「体質」によって異なります。例えば、きちんと食事・睡眠がとれているような健康な人は、病原体に抵抗する力を持っているので症状が弱く出るかもしれません。しかし、不健康な生活を送っている人や、もともとの体質として抵抗力が弱い人は、同じ症状でも強く出ることがあります。

妊娠中のママの場合、おなかの赤ちゃんを異物と判断して攻撃しないよう、免疫をおさえるという体の反応があります。そのため、抵抗する力が少し弱まっているので、赤ちゃんのためにもママ自身のためにも予防が大切です。しかし、体の反応として免疫力をおさえているならば、どうやって免疫力を高めたらいいのでしょうか? 佐伯先生によると、「いかに免疫力を高めるかよりも、いかに感染ルートをふせぐか」がポイントなのだそうです。

マスクについてのお話はこちら



今回お話を伺った先生

佐々木圭子先生
厚生中央病院 感染管理認定看護師、フィットテストインストラクター。急性期病院の感染管理者としてマスクなどの個人防護具や手指衛生など感染対策の指導・教育などを行う。感染対策を通じて医療機関と地域の安全を守り、病院の縁の下の力持ちを目指している。

佐伯潤先生
国士舘大学 防災・救急救助総合研究所 嘱託研究員。『訓練に勝る防災はナシ』をコンセプトに、数々の企業の防災計画の立案と、計画実施のための訓練設計と教育を務めている。また、大手スポーツ製品メーカーや消防製品メーカーなどのアドバイザーとして、防災製品の開発にも参加。

ライター:太田菜津美(babyco[ベビコ]編集長)

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