自由なあそびを奪われている子どもたちに起きる3つの問題とは?【べビママ調査隊】

ベビママ調査隊

ボーネルンド「あそびが子どもを育てる」プレスセミナーへ!

第3回目のべビママ調査隊は、おもちゃやあそび施設をつくっているボーネルンドのプレスセミナーへ潜入!渋谷にあるボーネルンド本社で行われたセミナーには、報道陣がたくさん集まっていて皆、真剣な面持ち。その理由は、教育界でとっても有名な先生が講師として来ていたからなんです!

今回のセミナーで講師を勤めたのは、山梨大学教育学部長・教授の中村和彦先生。子どもの発達や運動あそびについて研究されていて、子どもに大人気の歌「パプリカ」のダンスを監修されているんですよ。

セミナー

セミナーでは、日本の子どもたちから自由なあそびが奪われているという問題点とその影響、またどうやって解決していくべきかを教えてもらいました。

わたしにも1歳と6歳の息子がいるのですが、中村先生のお話を聞いて不安を抱かずにはいられませんでした。たいせつな子どもたちのために、私たち親として何をしてあげられるのか...この機会にぜひ一緒に考えてみませんか?

子どもが自由に遊べない公園…ママはどこへ連れて行ったらいいの!?

子どもたちと公園へ行くと、ふと気づくことがあります。公園で野球やサッカーをやる子は見当たらず、座ってゲームをやっている子をよく見かけます。このような現象が起こっている理由は、「ボール遊び禁止」「大声禁止」という公園が増え、子どもが自由に遊べる場所がどんどん少なくなっているからなんです。

”遊びがどんどん禁止になっていく公園”
公園看板

twitterより抜粋

”マンション内で子どもがちょっとボール遊びしてたら… 

オジサンが物凄い勢いでどなってるの 言い方ってのもあるし…公園もボール遊び禁止 

普通に遊んでいてもウルサイと言われる… 

子どもは…どこで遊んだらいいの?”

twitterより抜粋

”ジャングルジムや滑り台などの遊具が使用禁止になるケースが各地で出ています。岡山市では、都市公園にある遊具全体の約40%が使用禁止に” 

使えない遊具

twitterより抜粋

 

あそびを奪われている子どもたちに起きている3つの問題

公園で自由に遊べなくなった子ども達が増えたことに対して、中村教授は大きな懸念を抱いていました。あそぶ機会を失った最近の子どもには、主に3つの問題があると指摘しています。

●体力の低下だけでなく、思考力・判断力・表現力など学力の低下、さらに人を思いやる心といったコミュニケーション能力の低下が指摘されている

●自由なあそびが減ることで「おもしろい・たのしい」という感覚が育まれずに、将来にわたって学びに向かう力が低下する恐れがある

●幼児教育・保育での運動やスクールでの単一スポーツの実施では、子どもが自主的に運動あそびの楽しさを学びにくい

特に1歳ごろ~6歳までの幼児期ではあそびを通して、子ども自らが体を動かすたのしさを実感することで、将来にわたって学びに向かう総合力を育むのだと言います。

あそぶ場所がない子どもたちのために大人ができること

遊ぶ家族

うちの子どもは保育園に通っているので、自由にあそぶ時間は休日に限られていて、ざっと1時間程度。他の時間は大人と一緒に買い物にでかけたり、家でテレビを見ている時間が多くなってしまっていました。ママたちにも心当りはありませんか?

このように、今の子どもたちを取り巻く生活を変えるために、ボーネルンドでは子どもにたのしいあそびを届ける2つの取り組みを行っていました。

【あそびを教えるプレイリーダーの育成】

遊ぶ子供

プレイリーダーとは、子どもが「たのしい!おもしろい!」と思える運動あそびを子どもに届ける大人の存在です。子どもの興味や関心を引き出す環境づくりをしたり、意欲的にあそべるように声掛けすることで、子どもに”やらせる”のでははく”やってみたいと思わせる”ことを役割としています。

【子どもがあそびたい!使ってみたい!と思えるあそび場づくり】

ポーネルランド

ボーネルンドでは、国内の公園、商業施設、それから保育園や小学校などで子どもが自由にあそべる施設をつくっています。そこでは、安全に配慮しながら子どもが挑戦したいと思える、ちょっとドキドキな遊具をとり入れたり、さまざまな体の動きができる仕組みを取り入れることで、子どもの意欲や主体性を育てるしかけがあります。

こどもにあそび方を教えるプレイリーダーになってみよう!

滑り台

子どもには自由なあそびが大切だとわかっても、子どものために親は何をしてあげればいいのかわからないというのが、本音だと思います。あそびを教えるって大人にとっては難しいですよね。そこで、セミナーで教えてもらったプレイリーダーの取り組みを例に、ママにもできる「あそびの教え方」についてご紹介したいと思います。

①自主的に運動あそびができるように目標を設定する

例えばジムをつかったあそびでは「まずは3段目までのぼってみようか!」と、達成しやすい範囲で目標を設定します。少しずつ目標を高めてあげることで子どもは意欲的に取り組むことができるのだそうです。

②親が指示するのではなく子どもに考えさせる

「もっと手に力を入れて!」と指示するのではなく、子ども自身で体の使い方を考えてもらうことが大切だと言います。「次はどうしたらもっと上までいけるかなぁ」と声がけをしてあげましょう。

③子ども目線でおもしろくなるきっかけづくりをする

「ママと一緒にうさぎさんになってみよう!」などとあそびの提案をしてみましょう。「やってみなよ」と言うよりも、子どもの興味や関心を引き出す声がけをしてみてくださいね。

④できたら、たたえる!

今までできなかったことができた時、目標を達成できた時は、思いっきりほめてあげましょう。すると、子どもは「やってよかった」「できてうれしい!」と自信をつけてくれますよ!

キドキドでプレイリーダーに会ってきた!

さっそく私は、週末に家族でキドキドに遊びに行ってきました!近くの公園や保育園では体験できない遊具が豊富で、子どもたちは初めて体験するあそびを思いっきり楽しんでいました。

遊ぶ子供2

半円形の大型遊具サイバーホイールでは、プレイリーダーにゆらゆらしてもらいながら大はしゃぎ!施設は子どもたちが安全に遊べるように配慮されているので、親としても安心して見ていられましたよ。

遊ぶ子供3

子どもたちが特にお気に入りだったのがエアトラック。ジャンプしたり転がったりしながら思いきり走り回っていました。

キドキドの利用料金は30分600円ほど(その後10分ごとに延長料金100円)。0歳から12歳までの子どもが発達段階に応じたあそびを体験でき、安全性にも配慮されていています。雨の日だって楽しく遊べるし、プレイリーダーとも触れ合えてこの価格は魅力的!ぜひ、家族で遊びに行ってみてくださいね。

 

講師/中村和彦先生

山梨大学教育学部長・教授。身体教育学・発育発達学を専門とし、子どものあそびの重要性や体の発達を研究されています。ボーネルンドの商品監修を担当。他、パプリカのダンスやEテレおかあさんといっしょのブンバボーン!なども監修されています。

 

株式会社ボーネルンド BORNELUND INC

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