ワンパクな男の子のママ。世界中を飛び回るツアーコンダクター、旅行会社勤務を経て、現在はフリーランスとして活動。休日は乗り物大好きな息子と、電車で小旅行を楽しんでいます。
初めての妊娠は育児用品を選ぶのも楽しいですよね。かわいいベビー服を手に取り思わず笑顔になったりもします。
でも、育児用品の中でも大切な赤ちゃんを乗せるベビーカーは大きな買い物。購入する時はどんなことに気を付ければいいのか悩みますよね。
そして、赤ちゃんとふたりでのお出かけにちょっと自信が持てないママ。
お出かけの時の持ち物など、ママライターが「ママ目線」で紹介します。
出産準備をしていくなかで、ベビーカーどうしよう? と考えているママも多いのではないでしょうか?
育児用品メーカーピジョンによると、約7割のママが出産前に購入の検討を始めているようです。
<参照>ピジョン調べ「選び方のポイント」いつ頃からベビーカーの購入を検討し始めましたか?
産後は育児で忙しかったり、ゆっくり選ぶ時間がないかもしれません。
出産前のママの体調が安定している時に、ゆっくりベビーカーを見に行ってみてはいかがでしょうか?
なかには、ベビーカーの購入自体を迷っているママもいるかもしれませんね。
出産後、実際に赤ちゃんを乗せて決めたい。赤ちゃんと生活してから購入するか決めようかな?
そう考えているママも、出産前にベビーカーの目星をつけておくと安心です。
ベビーカーがあると赤ちゃんとのお出かけには心強い味方ですが、デメリットもあります。
ベビーカーを使わない場合、抱っこ紐のみで乗り切っているママが多いので、抱っこ紐と比較して、ベビーカーのメリット・デメリットをママ目線でお伝えします!
※抱っこひもの選び方〜1240名の先輩ママアンケート&口コミ調査はこちら
①ママの身体が楽
産後は授乳などで腕が腱鞘炎になったりと、ママの身体に不調が出ることもあります。そんななか、抱っこ紐のみでお出かけをしていると、肩こりがひどくなったり、腰痛になることも・・・。
ベビーカーなら腱鞘炎や腰痛といった心配が減ります。
②赤ちゃんが寝てしまっても安心
ベビーカーに乗せたままにしておけるので、赤ちゃんが寝てしまってもママが動きやすいというメリットも。
このお昼寝タイムを利用してカフェでママの息抜きもできちゃいます。
③ママの視界が開ける
抱っこ紐はママと赤ちゃんが密着しています。そのスキンシップは赤ちゃんにとって安心にもつながりますが、ママにとっては前方の視界がさえぎられ、足元が見にくかったり、お財布を出すときも手元が見にくかったりしますよね。ベビーカーならそういった点で便利ですね。
④赤ちゃんの可動範囲が広い
ベビーカーもシートベルトで固定するので窮屈ではありますが、ママとずっと密着している抱っこ紐よりは可動範囲が広いということも言えそうです。
また、赤ちゃんの視界も開けているので、赤ちゃんもお散歩をしながら周りの景色を楽しんだり、ベビーカーに取り付けたおもちゃで遊ぶこともできます。
①階段・エレベーターが使えない
常に、スロープやエレベーターの場所を調べておかないといけません。階段ならすぐそこなのに、エレベーターを使うために遠回りということもあります。
②間口や通路が狭いお店ではいちいちベビーカーを折りたたむ必要がある
③ご自宅にベビーカーの収納場所を確保しておく必要がある
④赤ちゃんの乗せ降ろしが大変
車での移動が中心のママだと、しょっちゅう乗せたり降ろしたりしなくてはならず、手間に感じることもあります。
ベビーカーを調べているとき、A型・B型という言葉を見聞きしたママも多いのではないでしょうか?
このA型・B型というのは、一般財団法人 製品安全協会が制定したベビーカーSG基準に基づくものです。
大まかな違いは
【A型】
●生後1ヵ月から使用可能
●リクライニング150度以上
【B型】
●生後7ヵ月から使用可能
●リクライニングは無しでもよい
★A型は生後1ヵ月から赤ちゃんを寝かせたまま乗せられるベビーカー。
頑丈だが大きめ重量があるものが多く、お値段は比較的高い。
★B型はお座りができるようになった赤ちゃんを座った状態で乗せられるベビーカー。
コンパクトで軽量。お値段は比較的リーズナブル。
と分けて考えるといいでしょう。
では、どのようにベビーカーを選べばいいのでしょうか?
ママと赤ちゃんのライフスタイルに合わせ、選ぶポイントの優先事項を決めてみましょう。
選ぶ際に一番重要なのは使用開始の時期。
ねんねの時期から使う予定なら迷わず生後1ヵ月から使用できるA型です。
B型はお座りができるようになってからしか使えません。
それまではベビーカーを使う予定がない、というのが決まっていたり、抱っこメインでベビーカーはあくまで補助的にと考えているママならB型でいいでしょう。
電車やバスのおでかけのため、セカンドベビーカーとしてB型を購入するママもいます。
しかし、長期間にわたって使用を考えているのであればA型がおすすめです。
なぜなら、1歳前後で歩き始めるようになると、歩く方が楽しくてベビーカーに乗るのを嫌がる子も出てきます。
多くのベビーカーが対象年齢を36ヵ月(3歳)まで、推奨最高体重15㎏としていますが、対象とされている月齢まで使用することは難しくなり、せっかくB型を購入しても、使用期間がとても短くなってしまうことがあるからです。
購入のとき忘れがちなのが、自宅の収納場所や環境。
【集合住宅】
1階か2階以上か、階段のみかエレベーターがあるか?
専用庭や専用収納スペースの有無などを確認。
階段のみで移動の場合は軽量かつコンパクトなものがよいでしょう。
家の中に保管する場合は、畳んだときの大きさを調べ、収納スペースに保管できるか確認しておくといいですよ。
【戸建て】
集合住宅と同じく、保管場所は必ず決めておき、ベビーカーの大きさをある程度決めておくと安心です。
【徒歩メイン】
デリケートな赤ちゃんを乗せるため、でこぼこ道でも進みやすい大きなタイヤ・赤ちゃんへの衝撃がやわらぐシート、赤ちゃんの頭を守る頭部のクッション、そして丈夫なものを選ぶとよいです。
体面になるもの、背面のみのものとありますが、おすすめは体面になるもの、もしくは幌に窓があるタイプだと、ベビーカーを押しながら赤ちゃんの様子が見られて安心です。
●赤ちゃんが快適に過ごせるベビーカーの一例
【電車・バスをよく利用】
重要視したいのはサイズと重量。
幅は駅の改札に通れるサイズにすること。バス車内で畳むこと、階段を利用することなども考え、軽量のものがよいです。
畳むとコンパクトになるものが特におすすめです。
畳んだ時に自立するかどうかも選ぶポイントです。
●軽量でコンパクト、電車やバス利用に便利なベビーカーの一例
今は自宅にいながらオンラインショッピングで手軽に購入することが可能です。
しかし、ベビーカーの購入の際は、一度は現物を見たほうがよいです。
イオンのキッズリパブリックやベビーザらス、アカチャンホンポなどの大型店舗では各メーカーのベビーカーが並んでいます。
実際に動かすとき、赤ちゃんの重さのお人形があればそれを乗せてみてくださいね。
※大型店舗にはそうしたお人形が用意されていることが多いようです。
空の状態で動かしたらスムーズでも、赤ちゃんを乗せたら思うように進まないということもあります。
また、向きによって動かしやすさが違う場合もありますので、背面式・対面式切り替え可能なベビーカーは必ず両方試してみましょう。
方向転換をするとき小回りはきくか、バックはしやすいか、ちょっとした段差は大丈夫か、ママひとりで持ち上げられるか。
大切な赤ちゃんを乗せるベビーカーです。気になるところはお店でしっかりと確認してくださいね。
赤ちゃんにとって、外の空気に触れることはとっても大切です。
そして、赤ちゃんとお散歩することを楽しみにしているママも多いのではないでしょうか?
そんなとき、心強い味方になってくれるのはベビーカーです。
A型であれば、生後1か月から使用することができます。
ママも産後は体調が万全でないこともあります。
いきなり長時間、散歩をする必要はありません。まずは家の周りをぐるりと一周するところから始めてみてはいかがでしょうか?
家にすぐ戻ってこられる距離で短時間であれば、ミルクやオムツの心配もなく、何かあってもすぐ帰れるので安心ですよね。
赤ちゃんとのお散歩に慣れてきたら、スーパーや公園、児童館など、徐々に範囲を広げてみてくださいね。
ベビーカーでおでかけをするには、準備しておくと良いものがあります。
常にあるとよいもの、季節やシーン別であるとよいものとそれぞれご紹介いたします。
育児用品店やオンラインショッピングだけでなく、手軽に100円均一で購入できるものもあるので、予算に応じて選んでくださいね。
●ベビーカーフック
ベビーカーの取っ手につけるフック。荷物をかけられ、とても便利。ただ、かけすぎるとベビーカーが重みでひっくりかえるので注意。
●ブランケットクリップ
ブランケットのずり落ち防止にとても便利。
●おもちゃ(おもちゃクリップでとめる)
小さなつかみやすいボールなど、赤ちゃんが手に取り遊べるものを取り付けておくとよいです。
天気が悪い日は極力おでかけはしたくない。
でも、どうしても用事がありでかけるときは、こんなアイテムがあると便利です。
●ベビーカー用レインカバー
ベビーカーをすっぽり覆う透明のカバーです。個々のベビーカーに合わせて作られた純正のレインカバーが各メーカー売られていますので、準備しておくと安心です。
●ベビーカー用傘スタンド
傘をさすと、片手でベビーカーを押さなければいけないので危険です。傘スタンドがあれば両手があくので安心です。
●ママ用レインコート
ママは傘をさすよりレインコートを着ていた方が安心です。
ママも暑いけど、赤ちゃんにとっても暑い夏。こんなアイテムがあると便利です。
●ブランケット(ガーセやコットン製)
紫外線から守ってくれます。また、屋内での冷房対策にもなります。
●保冷シート
保冷剤を入れるポケットがついており、赤ちゃんが快適にすごせます。
●扇子
うちわでもハンディファンでも大丈夫です。赤ちゃんが暑そうなとき、全く風がないときなど役に立ちます。
●ドリンクホルダー
ベビーカーの取っ手につけて、ママのドリンクを入れておけます。水分補給がすぐできるのでとても便利です。
夏のおでかけで一番大事になのは熱中症にならないようにすることです。
こまめな水分補給はもちろん、日陰を歩いたり、屋内で休める場所があれば適度に休憩したり、無理はしないようにしてくださいね。
できるだけ暖かくしておでかけしたい冬。用意しておきたいものは
●フットマフ・防寒ケープ・ブランケット
フットマフはベビーカーに装着できる寝袋のようなもの。屋外でも暖かく過ごせます。
暖房のきいた場所では、ファスナーを開けることで温度調整も簡単にできます。
ただ、フットマフを装着したままだとベビーカーの折り畳みがしにくくなります。
おでかけの途中でベビーカーを折り畳む可能性があるときは防寒ケープや暖かいブランケットの使用がおすすめです。
●ベビーカー用のレインカバー
前述したレインカバー。雨風をしのいでくれるので、強風の日もレインカバーの中は快適です。
ウィルスや花粉もカバーで遮ってくれる利点もあります。
ママも風邪をひかないよう、ママの防寒対策も忘れずにおでかけしてくださいね。
どうしても赤ちゃんと電車やバスを使っておでかけしないといけない。
抱っこ紐だけにした方がいいのか、ベビーカーも使っていいのか、悩みますよね。
結論からいえば、公共交通機関でのベビーカーの利用は可能です。
国土交通省が「子育てにやさしい移動に関する協議会」を設置し、公共交通機関で安心してベビーカーを利用できるようにポスターを作成したり、ベビーカーマークの統一化をはかるなど、子育てにやさしい社会をつくってくれています。
鉄道・バス各社でベビーカーを畳まず利用できるよう整備もすすめられ、安心しておでかけができるようになってきました。
しかし、公共交通機関を利用される方はいろいろな事情を抱えています。
なかには否定的な方もいらっしゃることを頭の片隅にいれ、他の乗客への配慮を忘れず、マナーを守り気持ちよくおでかけしたいですよね。
時間の融通がきくのなら、通勤ラッシュなどの混雑時は避けてください。
これは、ママと赤ちゃんの安全のためでもあります。
もし、どうしてもラッシュに乗らないといけない、というときは、抱っこ紐だけでおでかけをしたほうが良いかもしれません。
ベビーカーを利用する際、下記のことに気をつけてくださいね。
●駅のホームや電車やバスの車内では必ずストッパーをかける。ベビーカーから手をはなさない。
●赤ちゃんも必ずベビーカーのシートベルトをする。
●特にバスでは通路が狭いので、ほかの方の乗降の妨げにならないよう周囲に気を配る。
●車椅子の方がいらっしゃった場合、車椅子が優先。
※なるべく赤ちゃんを抱っこし、ベビーカーを畳みましょう。
●ほかの方の足を轢くことがないよう気をつける。
●時間に余裕を持っておでかけする。(ぐずったりしたら途中で降りられるように。)
●電車に乗るときは「前向き」、降りるときは「後ろ向き」で。
※電車とホームの隙間や段差に気をつけてくださいね。
ベビーカー利用がしやすいよう、HPに記載がある会社もあります。
利用予定の会社のHPを検索してみると安心できますよ。
(例)
また、利用予定の駅にはエレベーターがない場合もあります。
駅の出口によっても階段のみの場合もあります。
事前に調べておくと、ルートを変えたり、階段を使う心構えや準備がでいますので、下調べをしておくことをおすすめします。
ベビーカーで公共交通機関を利用するとき、畳まないといけなくなったり、電車やバスの乗降で両手でベビーカーを支える必要もあります。
できるだけ、ママの両手があくように、荷物をまとめることが大切です。
マザーズバックはショルダーにもリュックにもなるタイプがおすすめ。ベビーカーを押す時はリュック、電車やバス車内ではショルダーにでき、とっても便利です。
抱っこ紐も持っていくと安心です。
ベビーカーでおでかけのときは、日本エイテックスの キャリフリー ポケッタブルキャリーのような軽量でコンパクトな抱っこ紐が便利です。
日々の生活に欠かせないお買い物。近所のスーパーやドラッグストアでもベビーカーは大活躍。
そこで気になるのが、どうやってカゴを持てばいいのか・・・。
片手でベビーカーを押し、片手でカゴを持つことも可能ですが、ちょっと大変。
シート下に、スーパーのカゴがすっぽり収まる収納スペースを備えたベビーカーもあります。
また、レジカゴベルトという便利アイテムを利用すれば、毎日のお買い物がぐんと楽になりますよ。
筆者は車に乗れないので、赤ちゃんとのおでかけはベビーカーばかりでした。
ベビーカーでのおでかけは楽しい思い出ばかりです。
初めて電車に乗るときは本当に不安でしたが、周りの方や駅員さんに温かい言葉をかけていただき、ほっとしたのを覚えています。
子育て支援センター、保健センター、病院と、赤ちゃんを連れていかなければいけない場所はたくさんあり、新しい場所に行くたびに地図とにらめっこしていました。
そのおかげで、自分の住んでいる街の地理に詳しくなり、実際に歩くことでこんな所にこんなお店があったのね、など新しい発見がたくさんあり楽しかったです。
ベビーカーを押して歩いていると、今までお話したことがなかった方が話しかけてくださり、地域の方と仲良くなれたのも嬉しかったです。
そしてもうひとつ。ベビーカーを押して歩くということは、ママが歩きます。自然とウォーキングができるのです。
久しぶりに会う方に、痩せた? とうれしい言葉をいただいたこともありました。
これから少しずつ春めく季節。
赤ちゃんとベビーカーで散歩をしながら、楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。