babycoオンラインコンテンツディレクターであり、雑誌・書籍の編集者。カナダで短期大学、映画制作専門学校卒業後、新聞記者、ラジオDJ、TVドラマの編集など多様な分野の知識を得て帰国。帰国後は雑誌編集を中心に活動し、広告案件においても企画・コンセプト立てから担う。ライフスタイルを得意とし育児媒体には20年携わっている。
「この遊びは本当に子どものためになっているのかな?」
「月齢にあわせた遊び方を、具体的に知りたいな」
「遊びがマンネリ化しちゃう...」
と気になっていませんか?
実は、0歳や1歳の遊びは未来の土台を築くかけがえのないもの。この時期にはぐくむ非認知能力が、お子さんの自己肯定感やチャレンジする心の根っこを育ててくれるのです。
今回はそんな大切な遊びの秘密を解き明かすため、17年の教員経験をもつ千葉経済大学短期大学部こども学科教授の横山洋子先生に、とっておきのヒントを教えていただきました。
科学的な知見と現場で培われた温かいアドバイスが、あなたの悩みを解決し、子育てを前向きに楽しむきっかけを与えてくれますよ。
お子さんとの毎日がもっと楽しくなるヒントを見つけてみませんか?
千葉経済大学短期大学部こども学科 学科長・教授
国立大学附属幼稚園の教諭、公立小学校の教諭など17年間の現場を経て現職。担当授業は、「こどもと言葉」、「幼児理解」、「保育内容総論」など。著者に『0~5歳児 非認知能力が育つこれからの保育 』(池田書店2022)、監修に『こども知育えほん 0歳』(長岡書店)ほか多数。
そんな風に思ったら大間違い!
赤ちゃんは生まれながらにして遊びの天才。生後すぐから遊びを通じて世界を学ぼうとする高いポテンシャルをもっています。
というのも、0歳から1歳の赤ちゃんの脳は、一生のうちでもっとも急速に発達する時期なのです。
この時期の「遊び」に大切なのは、「知識を教え込むこと」ではなく「五感を豊かにすること」。
温かい、冷たい、柔らかい…と感じることすべてが赤ちゃんにとっての遊びになるのです。五感のセンサーを磨くことで、この世界がどんな場所かを知っていきます。
そして、この遊びに「やさしい言葉」を添えるだけで、五感や心の成長はさらに豊かになります。
遊びは、非認知能力(自己肯定感・集中力・感情の安定など)をはぐくむ大切な土台です。
非認知能力とは、テストの点数や学力とは違い、目に見えないすべての能力のこと。
たとえば、次のような力が非認知能力にあたります。
これらは、親子の遊びを通してはぐくまれる、人生の土台となる大切な力です。
そして、この遊びをより豊かなものにするのが、あたたかな「親子の言葉のやりとり」です。
やさしく声をかけたり、歌を歌ったり、赤ちゃんの出す音に応えたり。
やりとりを繰り返すことで、愛されているという安心感を得られて、愛着が深まり、将来の「自己肯定感」や「チャレンジする力」につながっていきます。
言葉のやりとりが、赤ちゃんの心と脳をグングンはぐくんでくれるんですね。
遊びに月齢の決まったルールはありません。大切なのはそのときに赤ちゃんが楽しそうにしているかどうかです。
参考として発達段階に合わせた遊び方を知っておくと親子のやりとりをしやすいでしょうから、目安をご紹介しましょう。
▶︎ねんね期(0〜5ヶ月):心地よさが最優先!五感を刺激するやさしい遊び
▶︎おすわり期(6〜8ヶ月):発見がいっぱい!好奇心を引き出す遊び
▶︎ハイハイ・つかまり立ち期(9〜12ヶ月):動きが活発に!探索を促す遊び
▶︎たっち期(1歳〜):世界を広げる!言葉と身体の成長を促す遊び
この時期は、ママやパパのやさしい声と、スキンシップなどのふれあいが最高の遊びです。
【語りかけ遊び】 オムツ替えのときにやさしく「○◯ちゃん、オムツ替えようね〜」と語りかけることからはじめてみましょう。ママ・パパの声は、赤ちゃんにとって最高のBGMであり、心地よさそのものです。
【ふれあい遊び】お風呂上がりやおむつ替えの際に、こちょこちょしたり、手足をやさしくマッサージしたり。スキンシップは、親子の絆を深めるコミュニケーションです。
【絵本】絵本は赤ちゃんにとってはおもちゃの一つ。絵本を使い、声をかけることで、少しずつ言葉を覚えていきますよ。
【わらべうた】リズム遊びや音楽は自然に体がのってくるのでどんなものでもOK。中でも、わらべうたは音階が少ないという点で赤ちゃんにわかりやすく、おすすめです。
【たかいたかい・いないいないばあ】ママ・パパにとってなじみのある遊びでしょう。赤ちゃんが喜ぶやりとりができれば、りっぱな遊びです!
【ボール転がし】ボールを追いかけることで、運動の楽しさを知ります。「おーい、まてまてー!」と声をかけると、追いかける楽しさが増して親子のコミュニケーションが生まれます。
【これなぁに?】部屋にあるものや絵本をみながら「これなぁに?」「◯◯だね〜」とたくさんの言葉のシャワーを浴びさせましょう。
【あいさつ遊び】「こんにちは」「ばいばい」とあいさつ遊びをしてみましょう。同じことをするまねっこ遊びの延長から、コミュニケーション、社会への第一歩になりますよ。
【比べっこ】「大きい・小さい」「高い・低い」などの比べっこは、赤ちゃんにとって“ものごとの違い”を感じ取る最適なやりとり遊びです。
ほかにも、「きれいだね」「赤いね」と形容詞を意識して言葉をかけましょう。
特別なおもちゃを使わなくても、赤ちゃんにとっては身近なものでも、遊びになりますよ。
親子のやりとりに、完璧を目指さなくて大丈夫です。大切なのは、子どもが『楽しい!』とニコニコしていること。そして、その時間をママ・パパも一緒に楽しんでいることです。
遊びを考えるのは大変だと感じるかもしれません。でも、大切なのは「ママ・パパ自身が幸せであること」です。ママやパパが笑顔でいること、それが子どもにとって最高の幸せ。だから、「どんな遊びをしてあげるか」よりも、どんなことでも親子で楽しみ、言葉をかければ、それだけでOKです。
見たものをそのまま、出来事をありのまま、感じていることを素直に言葉にしてみてくださいね。 絵本は、ママ・パパにとっての語りかけのヒント集です。
文字を全部読まなくても、「わんわんだね」と声に出して聞かせるだけで、言葉に親しんでいきます。
子どもは言葉を聞き、心地よいやりとりをすることで、非認知能力をさらに伸ばしていきますよ。
「こんな遊びをしてあげたいな」などと親心が働くかもしれませんが、「赤ちゃんがしたいこと」を優先させましょう。
何かに興味・関心をもっているときに邪魔をするのはNGです。じっと何かをみているだけでも、赤ちゃんなりの思考遊びをしているかもしれませんよ。
子育てには、尽きない疑問がたくさんありますよね。今回は、ベビコママたちから寄せられた質問に、横山先生が答えてくれました !
A)繰り返しの遊びは、赤ちゃんに安心感があります。同じ遊びや絵本でも、ママ・パパの声のトーンや表情を変えるだけで、赤ちゃんは新鮮に感じます。子どもが楽しんでいれば、マンネリにはなりません。無理に新しい遊びを探さなくても大丈夫です。
お子さんがお気に入りの遊びを見つけられたのはすてきなことですよ。
A)難しく考える必要はありません。大切なのは、親の温かい声と笑顔です。
【見えたものを言葉にする】「ブーブーだね」「お花だね」など、見えているものをそのまま言葉にして聞かせましょう。
【ママ・パパの感想を添える】「おいしそうだね」「楽しいね」と、ママ・パパが感じたことを伝えましょう。
【赤ちゃんの真似をする】赤ちゃんが「わー」と言ったら、「わー、わーだね」と返してあげる「真似っこ遊び」も、立派なコミュニケーションです。
赤ちゃんは、ひとり遊びをするなど、もともと遊ぶ力をもっています。ママ・パパも肩の力をぬいて、そんな赤ちゃんの様子をおもしろがりながら楽しく遊んでみてくださいね。
(監修:横山洋子教授)
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横山先生のお話は、いかがでしたか?
「遊び」は、「きちんとやらなきゃ」と肩に力を入れるものではありません。先生のお話にもあったように、子どもの「楽しい」という気持ちを一番に、親子で一緒に楽しむだけで十分なんです。
その「親子のやりとり」がすべて赤ちゃんにとっては遊びであり、自己肯定感やチャレンジする力といった非認知能力の土台 になります。
とはいえ、いざ遊んであげようというときに、何をしたらいいのか、困ることがあるかもしれません。
そんなときにbabyco編集部でおすすめしているのが、やりとり遊びのヒントがいっぱい!の「Baby Kumon(ベビークモン)」です。
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子どもとの遊び方についてなどの悩みを、相談できるのもうれしいですね。
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