babycoオンラインコンテンツディレクターであり、雑誌・書籍の編集者。カナダで短期大学、映画制作専門学校卒業後、新聞記者、ラジオDJ、TVドラマの編集など多様な分野の知識を得て帰国。帰国後は雑誌編集を中心に活動し、広告案件においても企画・コンセプト立てから担う。ライフスタイルを得意とし育児媒体には20年携わっている。
生まれたばかりの赤ちゃんは、例えお肌がツルツルにみえたとしても、肌のバリア機能が未熟で乾燥や肌トラブルを起こしやすいため、正しいスキンケアが重要です。
この記事では、助産師監修のもと、赤ちゃんの肌トラブルを防ぐための正しいスキンケアの5つのポイントを分かりやすく解説します。
肌トラブルを予防して、赤ちゃんのお肌をすこやかに保ちましょう!
帝京平成大学 ヒューマンケア学部看護科准教授
看護師として2年間手術室で働いたのち助産師の免許取得。大学病院、個人病院、助産院で、2000を超える出産に立ち会う。地域の保健センターで乳幼児健診・新生児訪問を通し、子育てママをサポートする。現在は大学教員として、
助産師・看護師の育成に力を注ぐ。共著に『実習に役立つ!国家試験に使える!母性看護学』『産後ケア講座』(ヒューマンアカデミー)がある。2男1女の母。
国立成育医療研究センターから「保湿ケアで赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の発症率が低下」との研究成果が発表されました。
ここ数年、赤ちゃんのスキンケアの重要性がとっても注目されているんです。
そんなふうに安心していませんか?
でもそれは大間違い!
赤ちゃんのお肌は一見プルプルしているように見えても、まだまだバリア機能が未熟なんです。
とくに乾燥する冬は角質が傷つきやすく、乾燥、ほこり、バイ菌、ウイルス、アレルギー物質などの外部刺激に弱くなってしまいます。
そうした刺激物が肌から入り込んだりすると、湿疹やかゆみ、炎症などの肌トラブルが起きやすくなり、 アトピー性皮膚炎や食物アレルギー発症の原因になることもあります。 肌トラブルやアレルギーから赤ちゃんを守るために、デリケートな肌のバリア機能をスキンケアでサポートすることが大切です。
とってもデリケートな赤ちゃんのお肌をママたちは日頃どんなふうにケアしていますか?
外部刺激からきちんと守ってあげるためには、お風呂できれいに洗うこととしっかり保湿してあげることが基本です。
お湯だけでは皮脂汚れは落ちないので、洗浄料をよく泡立てて、ゴシゴシこすらずやさしく手で洗いましょう。
ただし、皮脂分泌が盛んな頭にはヘア専用シャンプーを用いて、指の腹を使ってしっかりと洗いましょう。
トラブルを予防するためにもしっかりと汚れを落とすようにしてください。
お風呂上がりにタオルでやさしく水分を拭き取り、保湿剤を顔と体にたっぷり塗ってあげて。
入浴後5分以内に肌がしっとりするくらいたっぷりと保湿してあげることが理想的ですよ。
汚れやすい口まわりや、外気にさらされている手足などは特に乾燥する部分。
汚れはきれいに拭き取り、食事や授乳の前後にもこまめに保湿剤を塗り直してあげましょう。
一年中室温は23℃をキープして。暑すぎるのは赤ちゃんにはNGです。
部屋の湿度は40~60%くらいが目安ですよ。冬は暖房で乾燥するので、加湿器を使用したり濡れたタオルを室内に干して、室内の乾燥を防ぎましょう。
直接肌に触れるものは汗を吸い取りやすくチクチクしない素材を選んで。綿素材がおすすめです。
ウールやレースなどの装飾があるものは皮膚を刺激することもあるので気をつけて。 乾燥肌の場合は、保温下着も控えるのがおすすめです。
デリケートな赤ちゃんの肌に使うものだから、保湿剤選びはとっても重要です。
全身には伸びの良い乳状ローション、特に乾燥する部分にはクリームと、使い分けるのがオススメ。
「赤ちゃん用」「低刺激」と記載されているものでも、はじめて使うものは手などに試し塗りをしてから使いましょう。 また、できるだけアレルギーテストや安全性テスト済みのものを選ぶようにしてくださいね。
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