キャンプ×子育て=メリット豊富!乳幼児連れキャンプのコツ
アウトドアブームといわれるなか、3密を避けるレジャーとしてさらに人気が高まっているキャンプ。
じつは、子どもの成長面でもメリットを感じるママも多いんだそうです。
とはいえ乳幼児の子連れキャンプとなると、なかなか踏み出せない部分もありますよね。
そこで今回は、実際に先輩ママが感じたキャンプのよさをはじめ、子どもと楽しく過ごす秘訣をご紹介!
お子さんもよろこぶキャンプグッズなど、お役立ち情報満載ですよ。
旅行会社に勤め、国内外の旅行や子どもとのキャンプがライフスタイルとなっているママによるレポートです!
先輩ママが証言!キャンプが育児にもたらすメリットとは?
アウトドア活動に関した育児本が続々出版されるなど、子育ての観点からキャンプへの注目度が高まっている今日この頃。
たとえば脳科学者である瀧靖之氏著の『アウトドア育脳のすすめ』(山と渓谷社)では、
“子どもの脳の発達で重要なことには、「運動」「好奇心」「コミュニケーション」の3つがあり、アウトドア(自然)のなかには、そのいずれも伸ばす要素がある”
と、野外活動のメリットを説いています。タイトルに惹かれてこの本を実際に読んでみたわたしも、自身のキャンプ経験を通してそのメリットを実感しているひとり。
今回は、そんな経験談をもとに乳幼児の子ども連れキャンプについてご紹介していきます。
では具体的に、子連れキャンプにはどんなことが期待できるのか、わたしの体験談を踏まえて3つのポイントをご紹介しましょう。
キーワードは「自主性」「好奇心」「協調性」です。
子どもの“自主性”を育むきっかけに
4歳の娘がいる我が家の初キャンプは、娘が1歳8ヵ月の頃でした。
当時、親の真似っこが好きで、水汲み作業、テントのペグを打ち込む作業などひとつひとつ真似して大喜び。そういう真似っこをキャンプのたびに繰り返すうち、
「キャンプ場へ着いたら、まずはイスを広げて、水汲みに行って…」
など一連の流れを覚え、最近では「○○しておくね!」と率先して作業してくれるように。
湧き出す“好奇心”が発見につながる
キャンプの醍醐味といえば、やはり雄大な大自然に触れられること。
1~2歳頃まで虫が苦手だった娘も、テントそばで見付けたカエルを見つめてみたり、生き物や植物に興味を示すことが増えました。
「なんでライトの周りには虫が集まってくるの?」など、好奇心や生じる疑問も年齢を追うごとに変わってきて面白いです。
家族はチーム!“協調性”の芽が育つ
キャンプとは不便を楽しむもの、なんていわれ方もしますが、だからこそ“家族で力を合わせよう!”と団結力も高まります。
むずかしい作業はできなくても、
「このペグをパパに渡してくれる?」
とちょっとしたお手伝いをお願いすることで、「テント張りに自分も役に立った!」とご満悦。
4歳の娘も、家族というチームの中で自分に何ができるか、少しずつ考える癖がついてきたように感じます。
そもそも、乳幼児をキャンプに連れて行っても大丈夫?
ファミリーキャンプは確かに人気ですが、0~2歳頃のお子さんがいる家庭では、おむつ替えや授乳・離乳食、寝かしつけなど不安な要素もたくさんありますよね。
ここで、少しでもパパママの懸念事項をクリアできるよう、あらかじめ気を付けたいポイントを伝授!
キャンプ場のルールや設備をチェック!
まず第一に、大抵のキャンプ場に年齢制限はありません。
0歳の赤ちゃんでも連れて行くことに問題はありませんが、事前にキャンプ場の規定や設備をチェックしておくことをおすすめします。
最近はおむつ替えシートがあるトイレを設置するなど、キャンプ場側もさまざまな工夫をしていますよ。
また、赤ちゃん期は発熱などのトラブルも多いので、キャンセル料の発生有無なども確認しておきましょう。
夜泣きに対応できるよう、カーサイトが便利!
筆者自身の経験上、ベビー連れキャンプではカーサイトの利用がおすすめ。
カーサイトとは、自家用車をテントに横付けできるエリアのこと。
ぐずりや夜泣きがあれば、周囲のテントに迷惑を掛けないよう一時的に車内へ。そのままドライブして寝かしつけに成功したこともあります。
虫刺され対策や離乳食グッズなど、備えあれば憂いなし!
キャンプ場の周辺にはお店がない場合も多いので、「必要になるかもしれない」と思うアイテムはすべて持って行くのが安心。
離乳食は温め不要の市販品を持参するなど、衛生面への気配りも大切です。
虫除け対策は、衣服に貼るシールタイプならかさばりません。
電車利用で「荷物は少しでも軽くしたい!」という場合は、お子さんの抱っこや手つなぎに支障がないよう、優先順位を考えながらリュックやバッグに入る分だけを詰めましょう。
現地でキャンプグッズのレンタルを利用する手もありますよ。
服装次第で、キャンプはもっと快適になる!
特に山中にあるキャンプ場は天候が変わりやすいので、気温・気候に合った服装ができるように荷造りしておきましょう。
暑い日は半袖・短パンを着せたくなりますが、虫刺されや草かぶれを防ぐために、できれば長袖・長ズボンがおすすめです。
メッシュ製のパーカなど、風通しのよい羽織りも活躍します。朝露で靴が濡れてしまうのを考慮し、長靴も持参できるとベスト!
「この時期のキャンプはどんな服装が良いの?」
となかなかイメージが湧かない場合は、SNSで周辺のキャンプ場を検索すると、直近のキャンパーたちのコーディネートをチェックできることがありますよ。
<0~2歳児連れキャンプでおさえておきたい、4つのポイント!>
1)乳幼児向け設備や、キャンセル料の発生有無の確認
2)カーサイトを予約して、ぐずりや夜泣き対策を万端に
3)虫刺され対策や離乳食グッズなど、必要になる可能性があるものはすべて持参
4)長袖・長ズボンを基本に、気温・気候に合った服装を心掛ける
あると便利!乳幼児連れキャンプを快適にするアイテム
近頃キャンプをしていると、0歳児と思われる赤ちゃんやよちよち歩きのお子さんを見かけることが増えてきました。それと同時に、「その手があったか!」と感心するようなグッズに出くわすことも。
なかでもおすすめしたいキャンプのお供アイテムを3つご紹介します。
“ポップアップテント”で、いつでもキッズスペースを確保
公園でもよく見かけるポップアップテントをお持ちの方は、ぜひキャンプにも持参してみて。
寝泊まり用テントを設営するまでの退屈しのぎや、おむつ替えスペースが必要になったときにも重宝します。なかには、ボールプール用のプラスチックボールを入れて遊んでいるファミリーも。
“絵本・図鑑”で、ちょっとした暇つぶしも
1歳以降のお子さんとのキャンプには、絵本や図鑑を数冊持って行くのがおすすめ。
絵本の読み聞かせが寝かしつけの習慣になっている場合はもちろん、キャンプ場までのドライブ中にも役立ちます。低年齢向けの図鑑を用意して、キャンプ場にいる虫の名前を調べてみるのもいいですね。
“虫かご・虫取り網”で、生き物観察デビュー
好奇心がさらに増す2歳ぐらいになったら、虫かごや虫取り網を用意してあげましょう。
最近は100円ショップでも多種多様な虫取りアイテムを買えますし、拡大鏡付きの虫かごなど機能的な物も! 虫取り網を持ったまま転倒するなどの危険性を考慮し、年齢に合わせたアイテム選びを心掛けてくださいね。
<乳幼児の子ども連れキャンプで大活躍!3つのアイテム
1)ポップアップテント(あればプラスチックボール)
2)月齢・年齢に合わせた絵本や図鑑
3)虫かごや虫取り網
準備万端が成功のカギ!子どもと一緒にキャンプを楽しもう
パパのいつも以上に頼もしい姿を見られたり、ママも家事をお休みして思う存分遊べたり、普段とはちょっと違う家族の時間を過ごせるキャンプ。
「興味・憧れはあるけれど、子どもがもう少し大きくなってからじゃないとむずかしいかな…」とためらっているパパママがいれば、まずは日帰りのデイキャンプやBBQに挑戦してみるのもいいですね。
キャンプが子育てに与えうるメリットも魅力的ですが、パパママと濃厚な時間を過ごせるアウトドア活動は、お子さんにとってきっと楽しい想い出になるはず。
そのためにも、子連れならではのハプニングや困り事を事前に想定し、しっかり準備することを忘れないでくださいね。
もちろん、怪我や事故なく無事に帰ってくることがなにより大切なので、子どもが小さいうちは水辺のキャンプ場は避けるなど安全性への配慮も欠かせません。
「なんだか大変そう…」と感じるパパママもいらっしゃるかもしれませんが、近頃のアウトドアグッズっておしゃれなものが本当にたくさん!
大自然やかわいいキャンプグッズを背景に、お子さんの写真を撮るのも素敵な記念になりますよ。ぜひ、準備段階も楽しみながらファミリーキャンプ・デビューしてみてくださいね。