3歳と1歳の男の子のママ。出産を機に退職するまで栄養士・調理師として勤務。経験を活かして家庭でも頑張ろうと意気込むが、イヤイヤ期と食べず嫌いの壁にぶち当たり、子育て中の食の悩みの大変さを痛感。無理なく楽しい育児を心掛けている。
インスタグラム:@er1ka56
赤ちゃんがいる家庭でペットを飼いたい!と思っているけれど、子どものアレルギーや衛生面、ペットのお世話など気になることがあって悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
今回は実際に、鳥、ハムスター、モルモット、ウサギ、魚など、赤ちゃんが生まれてからペットを飼った体験と合わせて、赤ちゃんのいるご家庭で動物との付き合い方のポイントをまとめました。
■衛生面
赤ちゃんと動物が同じ空間で生活する場合は、特に衛生面の注意が心配です。
なかでも「動物アレルギー」が気になる! というパパ&ママは多いのではないでしょうか。
一般的に知られる動物アレルギーの原因は次のとおりです。
これをみてお分かりの通り、
赤ちゃんが過ごす部屋を清潔にしておくことは欠かせないです。
毛の抜けやすい動物との生活をする方は、日頃からこまめに掃除機などで毛を取り除く必要がありますし、
可能であれば、空気清浄機などを導入するのもおすすめです。
我が家ではペットのいるリビングに空気清浄機を取り入れて、ペットケージの近くは粘着カーペットクリーナーでこまめに毛を取り除いています。
粘着カーペットクリーナーでの掃除は子どもにも簡単にできるので、楽しく掃除することができておすすめです。
■手洗い・うがい
動物はさまざまなウィルスや細菌などを持っていて、人間に感染することもあるので注意が必要です。動物を触った後は手洗い・うがいを行うことを、忘れずに過ごしましょう!
0歳の赤ちゃんは動物に触れた後、手を手口拭きなどで拭いてあげるなどしてあげるとよいかと思います。
1歳6カ月頃くらいから(自分で歩けるようになるくらい)は、動物に触れた後一緒に手を洗う習慣をつけてあげるのがおすすめです。
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■距離を保つ
赤ちゃんが小さいうちは、動物とある程度の距離を保てるよう、動物はゲージに入れておき、自由に遊ばせる時間を決めておくことをおすすめします。
寝室は赤ちゃんと動物を違う部屋にし、ベビーベッドを利用するなど工夫が必要です。
犬などのしつけの可能な動物には、しつけを行うとより安心ですね。入れる部屋を決めておくなど、家庭にあったルールをできる範囲でやっていきましょう。
我が家には3歳の長男と1歳の次男の二人の子どもがいます。
長男が動物好きで、近所の支援センターで動物と触れ合う機会がありました。そこでうさぎとの触れ合いをきっかけに、家族で話し合った結果うさぎを飼うことを決めました。
うさぎを飼う前はよく大きな声を出すことがあった長男ですが、
また、うさぎのエサを手からあげるなど、子どもでもできる簡単なお世話をお願いすると、自然と動物に対してだけではなく、周りにも優しくするという気持ちが芽生えてきたようです。
ペットの様子を観察して、「こうして欲しいのかもしれない」という思いやりの気持ちが自然と育ってきたように思います。
個人的に大きなメリットだなと思ったのは、子どもたちがペットと触れ合っている様子をみていると私自身もとても癒されるということです。
子どもができる範囲のお手伝いを頑張る姿や、ペットを可愛がる姿がとても微笑ましく、癒されるなぁと感じています。
家事や育児にふと疲れた時に、かわいいペットの姿を愛でるととてもリフレッシュできています。
今はまだ3歳と1歳の我が子たち。
悲しいですが、必ずやってきてしまうペットとお別れの時が来ることは想像できないと思います。これから先もっと大きくなって、命の大切さを身近で体験できると思っています。
飼ってみてデメリットだなぁと思ったことは、正直あまりないのですが一点気になったことがあります。
それは動物にストレスを与えていないかという点です。
人間も動物も慣れるまでには時間が必要です。赤ちゃんはペットがされて嫌なことを区別するのは難しいので、悪気なく嫌なことをしてしまいペットにストレスを与えてしまうことも否定できません。
我が家で飼い始めたうさぎですが、繊細で大きな音が苦手な動物です。子どもの泣き声などが影響を与えていないかということが唯一気になるところでした。飼い始めた最初のうちはびっくりしていましたが、そこは動物も慣れていき、少しずつ順応していってくれたように思います。
これからペットを飼ってみたいと思っている方におすすめの動物を紹介したいと思います。
比較的お世話のしやすい動物が多いので、今まで動物を飼ったことがないというご家庭でも過剰に心配することはないと思います。
ただ、ペットをお迎えするということは、ひとつの命を預かることですのでご家庭でよく相談して決めてください。
どんな動物を選ぶにしても、子どもだけではなく親も、動物を飼うときには覚悟と責任が必要ということを意識していきましょう。
◆種類にもよりますが比較的飼育するスペースを取られない
◆お世話しやすい
◆鳴き声が気になるという家庭には不向きかもしれません
◆活動時間も長い
◆子どもが大きくなったら、お世話のお手伝いを子どもにしてもらうのも楽しめるかもしれません。
◆飼育スペースはそこまで必要としない
◆お世話も比較的手がかからない
◆静か
◆癒し効果がある
我が家でもメダカと金魚を飼っています。
飼うまでは水の入替などが大変そうと思っていましたが、頻繁に行わなくても水槽の中を清潔にしてくれる物も多くありますので、上手く活用しています。
◆飼育スペースは犬や猫ほど必要としない
◆散歩に行かなくて良い
◆臭いや鳴き声など気にならない
◆毎日のエサやりや水の交換、定期的なケージの掃除が必要
◆ケージから出してお散歩する姿を楽しめる
◆夜行性なので日中はあまり活動しませんが、寝ている姿を見るのも癒されます
我が家でも飼っているうさぎ。
◆ハムスターやモルモットよりも存在感がある
◆少しデリケートですがとても賢くて、かわいらしい
◆エサは朝・晩の2回、水の交換、トイレの掃除などが必要
◆トイレは自分の臭いをつけてきちんと覚えてくれるので、心配はいりません
◆部屋でのお散歩を楽しめますが、実はすばしっこく動き、電気コードなどをかじりやすいので対策が必要
実際にペットを飼うまでは、
という心配がありました。
飼う前は、
・エサ代
・犬や猫なら予防接種など
ペットの健康を管理するお金もかかるし、本当に飼うべきか家族でじっくり話し合いました。
子どもの気持ちを尊重するといっても、一時的なブームのようなものですぐに興味を示さなくなるのでは?とも思いました。
お世話にかかる時間もあり、やるべきことが増えたのも事実ですが、それ以上にペットと過ごすことで、家族の時間や子どもたちの経験、気持ちの変化などを作ってくれました。
私たち家族の生活をとても豊かにしてくれている我が家のペットに感謝しています。 家庭の状況も異なりますし、命を預かる責任もあります。誰にでも簡単におすすめすることはできませんが、子どもが興味を示した時にはぜひ参考にしてもらえたらうれしいです。
イラスト/かがわ ころも