“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
赤ちゃんにとって母乳はとっても大事なもの。特に初乳には本当に重要な栄養素が含まれていて、赤ちゃんの健やかな成長において重要な役割を担ってくれるのです。
産後間もなくから1週間くらいにでるおっぱいで、黄色っぽく量もほんのちょっとで、じわ~っと出る感じのものです。
甘さもあまりなく、塩分を含み、赤ちゃんの胎便を排出する働きを持っています。
そして、初乳には、人工ミルクでも太刀打ちできないほど驚くべきパワーを秘めています。
アレルゲンやウィルスに対抗するためのスーパー免疫成分。
これは、成長していく赤ちゃんになくてはならないもので成乳になるにつれてだんだんと薄くなっていきます。
1週間~10日で変わっていくのですが、この期間を「移行乳」といいます。
「初乳」から「移行乳」を経て、「成乳」となります。
「成乳」は水分・脂肪・たんぱく質・乳糖・その他と、赤ちゃんの健康と成長を作る栄養素がバランスよく含まれるフルコースです。
成乳のすごいところは、脂肪もたんぱく質もビタミンもミネラルも、ほとんどの栄養が、赤ちゃんの成長に合わせて質も量も変化するという点です。
そのときの赤ちゃんの消化や吸収機能に沿うように、必要な分だけ含まれているんです。
・からだ全体が引き締まり、いわゆるかた太りの体格になる
・顔色がよく、顔全体も引き締まっている(小顔傾向)
・あごやこめかみの筋肉が発達
・胃腸が丈夫
・かぜをひいても回復が早い
・情緒が安定して機嫌が良い
・表情が豊かでよく笑う
母乳には、脳神経の発達を促す栄養素(タウリンなど)が含まれていたり、口筋やこめかみの筋力を発達させ、脳神経を刺激することも研究でわかっています。
さらに授乳というスキンシップが赤ちゃんの安心やママとの信頼関係を作り、機嫌のいい赤ちゃんは五感も発達しやすくなります。愛情あふれる育児が健全な赤ちゃんの成長を育み、健康なからだはかしこい子どもを作ります。もう、これを聞いたら母乳育児したくなりますよね!私たち桶谷では、この母乳育児の確立をお手伝いしています。
「おっぱいが出ない」「おっぱいが痛い」「赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれない」「ちゃんとおっぱいが出ているか不安」という悩みを抱えたママたちに、乳房をやわらかくしておっぱいをスムーズに出す、独自のマッサージを行う全国約400の桶谷式母乳育児相談室。授乳や搾乳の指導も行っているので、以下「OPPA!」 から気軽に相談できますよ。
桶谷式母乳育児とは助産婦・桶谷そとみ(1913-2004)が考案した乳房マッサージと母乳育児方法で正式には「桶谷式乳房管理法」と言います。
第2次世界大戦の最中、母乳が足りず栄養状態が悪いために命を落としていく赤ちゃんを目の当たりにするというつらい経験から、桶谷そとみは「母乳は出るものであり、出せるようにしなければ」という思いで試行錯誤の末、お母さんに苦痛を与えず乳房の調子を整える独自のマッサージ方法を確立していきました。
また、お母さんの乳房の調子や体調が良好であること、つまり心身ともに健康であることが、その母乳を飲む赤ちゃんの健康や順調な発育につながるという「母子一体性の理念」を提唱し、哺乳動物である人間がもつ本来のリズムを大切にすることを訴えました。
現在は、桶谷そとみの意志を引き継いだ助産師たちによって、桶谷式母乳育児推進協会を発足させ、桶谷式乳房管理法の正しい伝承と桶谷式乳房管理士の育成、母乳育児支援活動を行っています。現在の会員数は550名。全国の助産院(母乳相談室)をはじめ、病産院で皆さまの母乳育児をサポートしています。