“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
帝京平成大学 ヒューマンケア学部看護科准教授
看護師として2年間手術室で働いたのち助産師の免許取得。大学病院、個人病院、助産院で、2000を超える出産に立ち会う。地域の保健センターで乳幼児健診・新生児訪問を通し、子育てママをサポートする。現在は大学教員として、
助産師・看護師の育成に力を注ぐ。共著に『実習に役立つ!国家試験に使える!母性看護学』『産後ケア講座』(ヒューマンアカデミー)がある。2男1女の母。
産休、育休と取得すれば1年近くは職場から離れることになりますよね。 職場を離れると、不安になったりストレスを感じる人がたくさんいます。だからこそ、職場への妊娠の報告は慎重になってしまいますよね。
けれど、あまり報告が遅れると、いざ体調が悪くなった時など会社を休みずらくなったりすることも。 先輩ママは、体調管理のために妊娠がわかったらすぐに報告する人と、安定期に入ってから報告をする人に二極化するようですが、自分にはどのタイミングがいいか、パパにも相談しながら考えてみましょう。
報告する相手にはお子さんはいるか、産休・育休に対してどれぐらいの理解度があるか、相手の立場になって想像しながら話してみるといいかもしれませんね。 いざ報告をしたら、上司や同僚とは密にコミュニケーションをとって、職場の人にとっても、自分にとっても心地よい環境と人間関係を作るように心掛けましょう。 実際に産休育休を取得した経験のある先輩ママが職場にいたら、相談しながら、どんなことに気を付けたらよいかを聞いてみるのもいいですね。
申請するタイミングや時期など、実際に経験したママならではの有意義なコメントがもらえるはず。申請をする前に同じ職場の同僚や上司に話をすることで、スムーズに産休育休に入ることができますよ。 周囲が味方になってくれるようにするためには、体調管理をしながら、自分がやれるべき業務の責任もしっかり果たしていきましょうね。 休む権利ばかり主張するのではなく、フォローしてくれる周囲への感謝も忘れずに。
そうしていけば、いざというときに周囲に頼っても、きっと快く応援してくれるはず。 いざ産休・育休を取得するときも、出産の報告はもちろん、 職場の人とメールで情報交換をするなど、良好な関係をキープしていけるようにしたいものですね。
働くママにはおなじみの言葉「育休」。 この育休にまつわる法律「育児・介護休業法」、略して「育休法」が2017年に新たに改正されたのをご存知ですか?
同年10月から施行されたばかりの新システムですから、改めて確認しておきましょう。 これまで育児休業期間は、原則として子どもが1歳になるまでの間で、保育所に入れない等の場合は例外的に1歳6カ月まで延長が可能でした。 これが、今回の改正によって「最長2歳まで」延長できるようになったのです。 保育所探しが難しいこのご時世にはありがたい改正ですね。 とはいえ、キャリアママにとって、2年も仕事にブランクがあると不安な面もあるでしょうから、会社との密な話し合いやコミュニケーションは今まで以上に欠かさないようにしましょう。
育児休業は、もともと2010年に大幅な改正が行われていて、 「パパ休暇」でパパが2回育児休業を取得できるシステムと、「パパ・ママ育休プラス」でパパ&ママがそれぞれ給付金をもらいながら、ともに育児休業をできるシステムなどが導入されています。
パパと協力をしながら、仕事と育児の両立について考えられるようになりました。 今回の改正では、短期的にも「育児目的休暇の新設」がなされていて、長期的に育休を取りにくい人、特に男性の育児参加を促進するために新設されました。 これまでにも、子どもが発熱したなどの看護が必要なときは「看護休暇」を取得できましたが、看護以外の育児にもパパが参加しやすいように環境を整えるのが目的です。 ママの出産時にパパが仕事を休んでママを手伝えるようになったり、有休を使わずに育児目的休暇で入園式に参加したりできるようになります。
育児休業の申請は、産休が終わって育児休業に入る日の1カ月前までが原則ですが、会社側にも人材が不足することで大きな影響がでるわけですから、なるべく早く、育児休業の状況について相談&申請しておきましょう。 パパと協力しながら、両立をしていってくださいね。