“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
帝京平成大学 ヒューマンケア学部看護科准教授
看護師として2年間手術室で働いたのち助産師の免許取得。大学病院、個人病院、助産院で、2000を超える出産に立ち会う。地域の保健センターで乳幼児健診・新生児訪問を通し、子育てママをサポートする。現在は大学教員として、
助産師・看護師の育成に力を注ぐ。共著に『実習に役立つ!国家試験に使える!母性看護学』『産後ケア講座』(ヒューマンアカデミー)がある。2男1女の母。
産業医科大学医学部卒業。産業医科大学病院小児科・国立中津病院小児科・聖マリア病院新生児科・横浜労災病院小児科で勤務したのちに開業。前静岡赤十字病院小児科副部長、日本小児科学会専門医、労働衛生コンサルタント、医学博士。
妊娠中に増えた体重は 15kg。内訳は …赤ちゃん、胎盤、羊水、増加した血液、おっぱい、子宮、などの重さを足して約 7~ 8kg。そして産後に残ったのは …水分や脂肪などです。それでもホルモンのバランスが戻ると、ほとんど半年くらいで元の体重に戻るといいます。でも、妊娠後期に急に体重が増えたママは要注意!出産後は体重は戻っても、体型は戻りにくいもの。頻繁に運動をするなど、健康に気をつかいましょう。
出産の 2、 3日後から、眠れなくなったり、急に涙が出たり、不安にかられたり、イライラしたり …これがマタニティブルーです。これはホルモンバランスの激変が原因の情緒不安定な状態で、一過性のものです。症状は人によって違うし、気にならないママもいます。
出産という大仕事を終えた産後の体は、とても疲れていて無理は禁物です。疲労しやすく、血行が悪くなり、むくみが出やすくなります。立ちっぱなしや薄着は避け、マッサージをしたり、足湯をして血行を良くしておきましょう。靴下、レッグウォーマーをつけると効果があります。むくみに伴って、血圧が高くなると「ただの疲れ」だけでは済ませられない場合もあるので、受診をオススメします。
産後に子宮が元の大きさに戻ろうと急激に収縮をするときに感じる痛みを「後陣痛」といいます。3日~1週間くらい続きますが、期間や痛みは人ぞれぞれです。
産後に子宮や膣から出る分泌物のことを「悪露」といいます。産後3、4日くらいから出始めますが、最初は血液を含むなど量も多めです。でも生理と同じように、次第に少なくなっていき、最後はおりもののような感じです。
産後は、出産という大仕事を終えた身体なので、 3週間程度の安静が必要です。 3週間経ち通常の生活に戻していくことを昔から「床上げ」と言いますが、床上げ後も夜中の授乳や、赤ちゃんが泣くたびにおむつを替えたりあやしたり …と、産後もやらなければならないことが盛りだくさんで、疲れがたまりやすい状況です。ママにしかできない育児以外のことと、家事を、パパにお願いして分担してもらいましょう。
授乳中は生理ははじまりません。なぜなら、授乳中に分泌されるプロラクチンというホルモンが排卵を抑制しているからです。授乳をしているママは、授乳がおわってから約 2ヵ月くらいというのが一般的のようです。ミルクだけのママでしたら、産後約2ヵ月くらいでしょうか。