産後の髪のトラブル

髪のトラブル
2018/12/04 2023/07/24 babyco編集部 babyco編集部

ママの体に起こる変化のひとつに、髪の毛がたくさん抜けるという症状があります。妊娠中に多く分泌された女性ホルモンが、産後急激に減少することが大きな原因となり、髪に影響を及ぼします。最初は驚くかもしれませんが、毎日の生活に気をつけながら、ゆっくりと自然に治しましょう。

監修
坂田 清美先生
坂田 清美

帝京平成大学 ヒューマンケア学部看護科准教授
看護師として2年間手術室で働いたのち助産師の免許取得。大学病院、個人病院、助産院で、2000を超える出産に立ち会う。地域の保健センターで乳幼児健診・新生児訪問を通し、子育てママをサポートする。現在は大学教員として、 助産師・看護師の育成に力を注ぐ。共著に『実習に役立つ!国家試験に使える!母性看護学』『産後ケア講座』(ヒューマンアカデミー)がある。2男1女の母。

原因

妊娠中は女性モルモンが増加して髪の寿命が延び、抜ける頻度が落ちます。この女性ホルモンが出産と同時に減り、今まで抜けなかった髪が一気に抜けることで「急にたくさん抜けた!」と感じるのです。

産後の疲労や寝不足、ストレス、急激なダイエットも原因のひとつです。

症状

シャンプーやブラッシングの際などに、髪の毛がごっそり抜けることがあります。産後2〜3ヵ月から抜け始め、半年頃がピークに。

個人差はありますが、遅くても産後1年ほどで元の髪のボリュームに戻るでしょう。食べ物やシャンプー選びなど日頃から意識しましょう。

発毛を手助けするセルフケア

① 乾燥肌や、脂性肌など地肌のタイプはそれぞれです。自分の肌タイプに合うシャンプー剤を選び、朝よりも髪が生え変わる夜に洗髪をすることがポイント。

② 食生活に気をつけ、ビタミンやミネラルが豊富な食材を取り入れることが重要。納豆や海藻、ナッツ類など、ビタミンA・B・E、亜鉛、ミネラル、たんぱく質を含む食材を積極的に摂ると◎。

③ 疲れやストレスは大敵です。日頃の疲れやストレスによる自律神経の乱れは、頭皮の血行に悪影響。からだを休めつつ、ストレス発散で息抜きをしてください。

イラスト:きどふみか

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