babyco編集長。書籍編集者。
新潟の山奥で肉用牛を飼育しながら、野菜やくだものを育てる祖父母のお手伝いをきっかけに、丹精込めて作られた食材のおいしさ、食べることや命の大切さを学ぶ。特集記事、離乳食やママごはんなど幅広く担当。ママ・パパの気持ちに寄り添った記事の制作を心がけている。
離乳食の初期・中期・後期別に、「肉」と「魚」の食べ進め方を知っていきましょう。月齢によって食べられる部位や種類を知っておくと、赤ちゃんにも安心して食べさせてあげることができますね♪
離乳食で「モグモグ」「ゴックン」の感覚がつかめるようになり、野菜や魚などいろんな食べものに食べ慣れてきたなと思ったら、お肉にチャレンジしてみましょう。
繊維質なお肉は、種類によっては赤ちゃんが噛み切りにくくて食べづらいことがあるので、肉質のやわらかさ、噛みやすさも含めて鶏肉(とくにささみ)から始めてあげるといいですね。
たんぱく質を多く含むお肉は、積極的に食べたいものです。赤ちゃんの食欲に応じて量を増やすのは大丈夫ですが、1食につき中期は「お刺身2切れ分」、後期は「お刺身3切れ分」まで量が増えたら、いったんストップ。お野菜もバランスよく食べているかな? と、一度離乳食全体をふり返りましょう。
初期・中期・後期別に食べられるお肉の種類を紹介します。進め方はあくまでも参考に、お子さんのペースに合わせて食べ慣れていきましょう。
● 鶏肉のステップアップの流れ
鶏ささみ→鶏むね肉→鶏もも肉
お豆腐や白身魚を試したあとに6、7ヵ月頃から食べ始めましょう。脂身が少なくてやわらかい「ささみ」からスタートし、次に「むね肉」「もも肉」へと進みます。脂分が多い皮は取り除き、皮から遠い部分を離乳食に使うのがおすすめです。
鶏ひき肉は、むね肉を選ぶといいでしょう(もも肉を使う場合は、お湯でさっとゆでて脂を落とすと赤ちゃんの体に負担が少ないです)。
● 豚肉のステップアップの流れ
豚ロース肉→豚バラ肉(ロース、バラ以外の部位の場合も、基本的に離乳期は脂身を除きます)
離乳食が進み、いろいろなものに食べ慣れてきた中期頃から始めます。赤ちゃんに食べさせてあげたいのは、脂身を避けた「赤身」の部分。白い脂身は避けて、離乳食に使うようにしましょう。
豚ひき肉はパサつきやすいので、練ってから使用するとしっとりとしてよりおいしく、食べやすいです。
● 牛肉のステップアップの流れ
牛もも肉→牛ロース肉(もも、ロース以外の部位の場合も、基本的に離乳期は脂身を除きます)
豚肉と同じくらいの時期に食べさせてあげましょう。牛肉も、脂身は避けて赤身の部分を使います。牛すね肉は筋が多くて固いので、ももやロースなどのやわらかくて食べやすい部位を選ぶといいです。牛肉は噛みごたえがあるので、包丁でよく叩いてから調理すると噛み切りやすくなります。
牛ひき肉はパサつきやすいので、豚ひき肉と同様に練ってから使用するとよいでしょう。
すりつぶしたおかゆからスタートし、離乳食を開始して1ヵ月くらい経った頃がお魚デビューの目安です。
赤ちゃんの胃への負担(消化のよさ)、食べやすさや飲み込みやすさを考慮して「白身魚」を選びましょう。ひとくくりに白身魚と言っても、脂肪分の少ないものと多いものがあるので、離乳食の時期ごとにおすすめの種類を知っておくと安心ですね。
はじめて食べるものは、味やにおいが気になっていやがることもあります。鮮度が悪いと臭みも増すので、新鮮なおいしい状態のお魚で、赤ちゃんの食の経験を増やしていきましょう。
1食ごとに食べる量の目安は、
初期(6ヵ月頃から):約5g
中期(7、8ヵ月頃から):10〜15g
後期(9〜11ヵ月頃から):約15g
完了期(1歳以降):15〜20g
と考えるとよいでしょう。
お刺身の切り身1切れが10〜15gなので、1切れの量を参考に考えるとわかりやすいですね。
赤ちゃんにお魚を食べさせるときは、以下のポイントを気にしながら調理しましょう。
● 血合いがきれいか、白身が濁っていないかなどを確認し、新鮮なものを選ぶ。
● 骨がのどに刺さらないように取り除く。
● 皮は脂身が多く、食べにくいので取り除く。
● 生魚は内臓をきれいに取り除き、血を洗う。
● 「ゆでる」「蒸す」調理だとパサつきにくい(お魚の水分を保てるので赤ちゃんも食べやすい)。
※ゆでたり蒸したりしてもパサつきが気になり、飲み込みにくそうにしている場合は、食感がなめらかなベビーフードの白身魚を活用することもできる。
初期・中期・後期別に食べられるお魚の種類を紹介します。進め方はあくまでも参考に、お子さんのペースに合わせて食べ慣れていきましょう。
赤ちゃんのお魚デビューには、「鯛」「しらす」「ヒラメ」「カレイ」などの、比較的脂肪分の少ない白身魚を選びます。しらすは塩分が強いので、いずれの時期もそのまま食べさせず、塩抜き(熱湯で1〜2分ゆでて水けをきる)をしましょう。
水炊きなどの鍋料理に使い、取り分けてあげると、ママの調理の手間が省けるのでおすすめです。
初期のお魚をはじめ、野菜やお肉など“食べること”自体に慣れてきたら、「生鮭」「まぐろ」「ツナ(水煮)」などの白身魚に進みます。鮭は赤身魚と思うかもしれませんが、じつは白身魚なんです。
ツナなど、パサついて赤ちゃんが飲み込みにくそうであれば、食べ慣れているおかゆに混ぜたり、片栗粉でとろみをつけたりすると◎。
初期、中期でいろいろなお魚を体験したら、後期では「アジ」「タラ」「カツオ」「イワシ」「サワラ」などの白身魚へ。サバなど、比較的脂肪分の多い魚は完了期まで待ちます。
生の魚を包丁でたたき、みじん切りにした野菜などと混ぜてハンバーグ状にすると、お魚も野菜もバランスよく食べられてgood♪ 後期から始まる手づかみ食べにも重宝です。
お魚のお話を伺った先生:
母子栄養指導士
三浦 真由美先生
お肉のお話を伺った先生:
母子栄養指導士
奥野 由先生
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