“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
育児に参加したいけどどうしたらいいかわからない…というパパのSOSにお答え! 第1回目のテーマは、「絵本の読み聞かせのお悩みとギモン」。これを読めば、パパも読み聞かせをマスターすること間違いなし!
京都大学大学院 教育学研究科准教授。発達心理学を専門とし、子どものセルフコントロールや想像力に関する研究を行っている。NHK Eテレ「すくすく子育て」にも出演中!
Q.ママの見よう見まねで、絵本を読む練習をこっそりしてみたものの、棒読みになってしまって上手に読めません...。
A. 絵本の読み聞かせで一番大事なことは、「恥を捨てること」です。
絵本を読むときって、抑揚をつけたり大きな声を出したり、普段の話し方と違うからはずかしいパパもいると思います。でも、せっかくパパががんばっても、棒読みだと赤ちゃんには全然伝わりません。大きな声を出して、強弱をつけて、赤ちゃん向け発話を使って読んでみてあげてください。
ママと違って低い声を出すことができるので、低い声と高めの声を織り交ぜると、パパならではのオリジナリティが出て赤ちゃんもよろこぶはず!
Q.9ヵ月の息子がいるのですが、絵本を読もうとするとなんだかそわそわしていて全然絵本を見てくれません。絵本の見せ方が悪いのでしょうか…。
A. パパが絵本を読むときに赤ちゃんを安心させる姿勢のとり方のポイントは2つあります。ひとつは、おひざの上に乗せて赤ちゃんを包みこむような姿勢をとるなど、体と体を密着させた座り方をして赤ちゃんを安心させましょう。赤ちゃんは、パパやママの体と一部でもくっついていると安心します。また、もうひとつは、赤ちゃんがパパと一緒に絵本を見ていることがわかるような座り方をすることです。
9ヵ月頃になると、赤ちゃんはパパやママと同じものを見ていることに気づきます。「今、パパと一緒に絵本を読んでいるんだ♪」とわかると、パパと絵本を読むのが楽しみになるでしょう。
イラスト:esk