愛知県豊橋市生まれ。名古屋芸術大学日本画コース卒業。幼い頃祖母に絵を褒められたことがきっかけで絵画の道へ進む。今より幸せな暮らし方の情報を発信したいとライター業に興味を持つ。趣味は似顔絵と消しゴムはんこ作り。4歳と2歳の娘を持つ2児の母。
何歳からどんなお手伝いをわが子に経験させたらいいの? と悩むママ・パパに向けて、現在5歳と3歳の娘をもつママライターが、わが家で始めたお手伝いの状況についてお伝えしていきます。
お手伝い表を使ってはじめてみたら、子どもの育ちにママが気づいたこともありました!
長女が4歳目前、3歳11ヵ月になるころから始めました。
下の子はできることから少しずつ、マネをしながらといった様子で、長女が始めるタイミングで同時に始めました。次女はそのとき2歳2ヵ月でした。
いずれ大人になれば自分で家事をしなくてはいけないときがきますよね。そのとき困らないために、幼いうちから自分でできることは自分でやる、という意識付けと習慣付けが大切だと思ったからです。
ママが家事や育児に奮闘するエッセイ漫画を読んだことがきっかけで、お手伝いすると1回10円のおこづかいがもらえるルールを、わが家でも実践してみよう! と思い、報酬制のおこづかいと一緒に始めました。
参考にした本:ナコさんちの頑張らない家事
コミックエッセイ『ナコさんちの頑張らない家事』は、アメブロで人気ブロガーのナコさんの著書。『レタスクラブ』や『ダ・ヴィンチWeb』などでも取り上げられているおすすめ本です。
私がなるほど〜と思ったポイントは
◆子どもが自分のお金で好きなものを買う(100円ショップがよい)
◆表を作って月末に支払う月給制
◆通帳型のおこづかい帳にお金の出納を記入&整理できるコインケース等に入れて管理
◆出かけるときに必要な分だけ下ろしてお財布へ
◆お年玉は特別財源として別通帳へ
これらを参考に、わが家のお手伝いスタイルを考えていくことにしました。
現在5歳と3歳の娘は、お手伝いを続けて1年半くらい経ちました。
初めのころ(3歳11ヵ月と2歳2ヵ月)は
『洗濯物をたたむ』
『洗濯物を干す』
『料理作りのサポート』を中心にやっていました。
ママから見てほとんどお手伝いになっていないと感じる場合でも、がんばる子どもの熱意を私は1回分でカウントしています。1回のお手伝いの量が多いときは2回分のカウントにしてみるなどして、臨機応変にやっています。
現在は『掃除』など、できるようになった項目を随時増やしながら続けています。
タオルや子どもの服など、たたみやすいものを中心にたたんでいます。たたみ方は子どもに任せています。ママとたたみ方が違ってもOK。
子どもの服をハンガーに掛けて干したり、靴下などの小物をピンチハンガーで干したりしています。(物干し竿は子どもの身長では届かないので、)室内で使っている背が低めのふとん干しにハンガーを掛けて洗濯物を干しています。あとで必要に応じて、乾きやすい場所へママが洗濯物を移動させています。
お米とぎ、料理の具材を混ぜる、お箸の準備など。ときどきお皿洗いもしています。
クイックルワイパーで床拭き、ウェットシートでテーブルを拭く、掃除機をかけるなど。
『ナコさんちの頑張らない家事』で紹介されていた表も活用してみました。
1ヵ月分のお手伝い表に項目を書いて、やったところに子どもが自分でシールを貼ってチェックしています。
お手伝い表に自分でシールを貼ることが励みになりますし、表を見て自分の行動を再確認(自覚)できるので、わりと大切な作業だと思っています。
自覚することで自信にもつながりますね。
上のお手伝い表はあくまで例です。表はどんなものでもいいと思いますが、私は「継続」することが第一だと考えてシンプルにしました。
手書きでも、カレンダーを活用しても色々な方法が考えられますよね。
お手伝いをするのはどういうタイミングで? 毎日するの? 決まった時間帯があるの? など、ほかのお家ではどうしているのか、気になるところだと思います。
ご家庭によってさまざまだと思いますが、わが家では時間や回数の決まりはありません。
ママが家事をしているときに
と思ったタイミングや内容で声を掛けています。なのでわりとママの都合しだいです。
お手伝いを子どもに頼むと、どうしても初めのうちは時間が掛かるので、急いでいるときはママだけでサッと済ませることもあります。
時間に余裕のあるときは新しいお手伝いを教えるチャンス! ゆっくり教えながら一緒にやっています。
子どもが慣れて早くできるようになってくると、本当に戦力になってくれるので助かりますよ。(もちろん子どもですから、やってくれない時期など波もあるんですが!)
時間帯については、ママやパパがやっている家事の流れが毎日同じなら、お手伝いをする時間帯も自然と決まってくるかもしれませんね。
わが家では
『料理のサポート』・・・保育園から帰宅後の夕方
『洗濯物を干す』・・・就寝前
『洗濯物をたたむ』・・・就寝前に干すのと同時に
『掃除』・・・土日などお休み
に多くやっています。
どこまでが子ども自身のやるべきことで、どこからがお手伝いの範囲なのか…? 線引きが難しいですよね。
たとえばわが家では、子どもが自分で『翌日の準備』をするという項目を、途中から追加しました。
娘が自分の洗濯物をたたんだ後で、ついでに翌日の朝着る服やお風呂上がりに着るパジャマ・肌着などを準備し始めるようになったからです。『洗濯物をたたむ』というお手伝いで1回分のカウントにしてしまうと、ほかのお手伝いと比べて仕事量が多いと私が判断したので、項目を分けました。
(初めのうちは同じ項目で2回分としていましたが、次第に変わっていきました。)
本当はお手伝いじゃなくて、子どもが自分自身でやらなきゃといけないことでも、モチベーションが上がって新たにがんばれることや、本人がやってくれたらママが助かる!! と感じることなら、お手伝いの範囲に入れてもいいのでは? …と、徐々に思うようになりました。
子どもが自分で準備しておくと、翌朝の着替えもグズらずに納得して着替えられるようで、想像していなかった利点も見つけることができました。
「子どもの手伝い」を取り入れてみたら、意外にも私自身にも成長がありました:笑
<ママの成長>
意外とわたしが自分のやり方を当たり前だと思ってやっていた家事でも、子どもに頼むとその子のやり方になるので、新鮮な発見があるときも…!「そういう方法もあるのね~。」と、逆にママが教えてもらうこともありました。
<子どもに対して感じたこと>
新しいことに挑戦したり、覚えて吸収していったりすることに、子どもはとても積極的だと思いました。楽しみながらなんでも学んで身につけていく姿には、大人とは比べものにならないほどの、勢いと力強さがあると知りました。めげないバイタリティやスピード感、やる気の原動力になるエネルギーなど…いろんな力を子どもは秘めていますね。
そんな力を発揮するためにも、ほめることが大事だと思いました。
幼いころから知識と経験で生活のノウハウを得ることができれば、大人になったときにその子が生き抜いていく生活力を自然と身につけられるのではないかと思います。お手伝いを通して、改めて子ども自身でやることの大切さを感じました。
その子が得た知識と経験は必ずその子のプラスになると願って、私自身も日々悩みながらさまざまなことを試してみています。
みなさんも、できるお手伝いから少しずつ、お子さんに手伝ってもらうのはいかがですか?
イラスト/ポキポキぽっきー
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