babyco編集長。書籍編集者。
新潟の山奥で肉用牛を飼育しながら、野菜やくだものを育てる祖父母のお手伝いをきっかけに、丹精込めて作られた食材のおいしさ、食べることや命の大切さを学ぶ。特集記事、離乳食やママごはんなど幅広く担当。ママ・パパの気持ちに寄り添った記事の制作を心がけている。
赤ちゃんのための手作りおせちメニューで、にぎやかなお正月を迎えましょう。
卵とはんぺんで作る伊達巻き、かぶと柿のなますなど、忙しい年末年始の時期でも、少ない材料で簡単に作れるうれしいレシピです。
管理栄養士。東京生まれ。明治大学第二文学部卒業。3人の子育てをしながら栄養学を学ぶ。矢島助産院で日々、妊婦さんや産後ママのための食事を担当する傍ら、企業や雑誌などで離乳食の監修やママのための食に関する講演・講習会などを各地で行う。著書に『妊娠・授乳中の気になる症状改善レシピ200』(日東書院)ほか
材料(作りやすい量)
卵 2個
はんぺん 1/2枚
砂糖 小さじ1
油 少々
中期(生後7〜8ヵ月)
後期(生後9〜11ヵ月)
完了期(生後12〜18ヵ月)
幼児食
作り方
1 ボウルにはんぺんを入れ、フォークまたはマッシャーで丁寧につぶす。なめらかになったら砂糖を加えて混ぜる。
2 1に溶き卵を少しずつ加えて混ぜる(泡立て器で混ぜると、よりふわっとなめらかな舌ざわりになる)。
3 フライパンに油をひき、2を流し入れて全体に広げる。フタをして、弱火で10分焼く。
4 フライパンよりもひと回り大きなサイズのアルミホイルを用意し、3の焼き目を下にして移す。粗熱がとれたら、くるくると巻いてアルミホイルでしっかり包む。冷めたら輪切りにする。
▶︎POINT
赤ちゃんだけでなく、ママやパパもおいしく食べられるやさしい甘さの味つけです。伊達巻きってこんな簡単に手作りできるの!?と、思わずびっくりしますよ。アルミホイルに移してすぐはかなり熱いので、触れないように気をつけましょう。
材料(作りやすい量)
鶏むね肉 60g
大根 50g(1cm厚さの花型4枚分)
にんじん 40g(1cm厚さの花型4枚分)
ほうれん草 1株
片栗粉 少々
昆布 10cm(市販の良質の顆粒だしでも可)
水 200ml
しょうゆ 小さじ1
砂糖 小さじ1/2
塩 ひとつまみ
中期(生後7〜8ヵ月)
後期(生後9〜11ヵ月)
完了期(生後12〜18ヵ月)
幼児食
作り方
1 鶏肉はそぎ切りにして、包丁でたたいて片栗粉をまぶす。耐熱皿に並べてラップをし、600Wの電子レンジで1分半加熱する。
2 大根、にんじんは皮をむき、1cm厚さに切って花型で抜く。耐熱容器に並べてフタをし、電子レンジで2分加熱する。
3 ほうれん草は茹でて、1cm幅に切る。
4 鍋に水を入れて、昆布を漬けて火にかける。1、2、しょうゆ、砂糖、塩を入れて、弱火で10分煮る(市販の良質の顆粒だしを使う場合は、ほかの調味料と同じタイミングで小さじ1/2を入れて、同様に煮る)。
5 器によそい、3を添える。
▶︎POINT
おせち料理の定番、お煮しめ。赤ちゃんの体にやさしい、薄味仕上げです。昆布を使って丁寧におだしをとっても深い味わいを楽しめますし、良質な顆粒だしを使って調理の負担を軽くしても、おいしく作れます。
材料(作りやすい量)
さつまいも 小1個
りんご 1/4個
水 大さじ1
塩 少々
後期(生後9〜11ヵ月)
完了期(生後12〜18ヵ月)
幼児食
作り方
1 さつまいもは、皮をむいて輪切りにする。りんごは、皮をむいて縦半分に切り、横に5mm幅に切る。
2 小鍋に1、水、塩を入れる。フタをして火にかけ、中火で蒸気があがってきたら弱火にし、8分蒸し煮する。
3 マッシャーでよくつぶし、ラップで茶巾絞りにする。
▶︎POINT
さつまいものねっとりとした甘みのなかにりんごの酸味をほのかに感じる、素材の味を楽しめるきんとんです。食材が持っている甘みやおいしさを引き出すために、蒸し煮調理しています。マッシャーでつぶす前に、砂糖少々を加えてもおいしいですよ。
材料(作りやすい量)
かぶ 1個
柿 1/2個
塩、酢 各少々
後期(生後9〜11ヵ月)
完了期(生後12〜18ヵ月)
幼児食
作り方
1 かぶは皮をむいて千切りにする。塩をふり、もむ。
2 柿は皮をむいて千切りにする。
3 1の水けをきり、2と合わせる。酢を加えて和える。
▶︎POINT
柿って甘いけど料理に使えるの…?と半信半疑なママ・パパに、ぜひ作ってみてほしい一品! 柿のさっぱりした甘みが酢の酸味をまろやかにしてくれるから、赤ちゃんもすっぱさにびっくりせず、パクパク食べられます。
熟した柿だと全体にとろみがついておいしく、ややかための柿だとポリポリとさっぱりいただけます。