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赤ちゃんのお肌トラブル「乳児湿疹」。
ひと口に「乳児湿疹」といっても実は、月齢によって症状が異なるということを知っていますか?
生後3週間~2カ月ごろまでの湿疹は「新生児にきび」や「脂漏性湿疹」が多いと言われていて、生後2カ月以降の湿疹は乾燥や刺激が原因になっていることが多いんです。
湿疹の原因やおうちで簡単にできる正しいお肌ケアについて、母と子のサロン矢島助産院の矢島床子先生にお話を聞きました!
0歳の赤ちゃんの身体や顔にできる湿疹を『乳児湿疹』といいます。
乳児湿疹には、
■新生児にきび
■脂漏性湿疹
■乾燥や汗などによってできる湿疹
などがあり、赤ちゃんの月齢や季節によって現れる症状もさまざまです。
基本的には、症状に合わせて自宅で正しいケアを続けていれば自然とよくなります。ただ、じくじくしていたり、かゆみの強い湿疹である場合やスキンケアを続けても改善しないときには、かかりつけの専門医に診てもらいましょう。
乳児性湿疹は、皮膚の未発達が原因でおこります。これも清潔と保湿が重要。そして、こすらず、刺激しないようにしましょう。
時期を目安に、乳児湿疹の症状を対策をご紹介していきましょう。
生後3週間~生後2カ月ごろまでの湿疹は「新生児にきび」や「脂漏性湿疹」が多いと言われていて、大切なのは皮脂を落として清潔に保つことです。
お子さんはどのタイプの湿疹かを確認してみましょう。
おなかの中にいるときに母体から受け継いだホルモンの影響により、皮脂の分泌が盛んになることが原因で起こります。
思春期のにきびのように、顔に赤く脂っぽい湿疹がみられます。
新生児にきびと同様、ホルモンの影響で起こります。
頭皮やおでこなど、特に皮脂の分泌が盛んな部分に、クリーム色や白っぽいがさがさした脂の塊のようなかさぶたが見られるのが特徴です。
風呂で石けんをよく泡立て、余分な皮脂を洗い流しましょう。
顔は指の腹でやさしく洗い、ひたひたのガーゼで石けんを落とします。
頭皮にこびりついたかさぶたは、オイルでふやかしてからシャンプーで洗うと落ちやすくなります。
また、母乳をあげている場合は、油ものや高たんぱくの食事に偏ってないか、ママ自身の食事も見直してみましょう。
生後2カ月以降の湿疹は、乾燥や刺激が原因になっていることが多く、保湿が重要です。
生後2~3ヵ月を過ぎると皮脂の分泌は急速に落ち着き、逆に乾燥肌になります。
冬は特に乾燥するので、バリア機能がまだまだ未発達の赤ちゃんの皮膚は、外からの刺激を受けやすい状態です。ささいな刺激でもかゆみを感じたり、かぶれて湿疹ができます。
衣類による摩擦や、よだれや食べこぼしが原因になることもあります。
お風呂で皮脂を落とし過ぎないように、石けんを使わないか低刺激の石けんにしましょう。お風呂あがりや外出前は保湿クリームなどでしっかり潤いを。
また、顔の周りや手の周りにフリルなどの飾りが付いた衣類は避け、木綿のシンプルは衣類を選んでください。
よだれや食べこぼしで口の周りが荒れたりかゆがることもあるので、すぐに拭いてあげることも大切。
赤ちゃんが搔き壊さないように爪をこまめに切ってください。
治りかけていた湿疹も一掻きすれば傷になります。そこに雑菌がつてじくじくし、感染を起こして他の部分に移る、長引く、という悪循環。
寝ているときに手袋や靴下をはめるのもおすすめです。
イラスト:大迫緑
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