文房具メーカーに勤務後、結婚&退職と同時に生まれ育った大阪から関東へ。クイズ制作やリサーチャーとしてテレビ番組制作に携わった後、育児関連フリーペーパーの制作進行や執筆、編集を担当。現在はフリーランスでWEB記事など執筆中。
これから産まれてくる子どもの名前はもう決まっていますか?
まだの方は参考にしていただきたい、赤ちゃんにつけた名前ランキングをご紹介します。
また、最近は漢字や画数だけでなく、語感を意識した「語感名づけ」という方法もあるんです。
いったいどのような名づけ方法なのか、解説していきたいと思います。
子どもの名前は、愛するわが子へ贈るママとパパからの最初のプレゼント。
先輩ママ・パパたちは、どのような願いや思いで名前を考え、つけてあげたのか見てみましょう。
好きな漢字を使いたい。
画数によるバランスや運勢が気になる。
パパやママの名前から文字を取りたい。
活躍しているスポーツ選手や有名人の名前にあやかりたい。
他の子どもとかぶらない珍しい名前にしたい。
…などなど、名づけにはさまざまなアプローチがありますよね。
それぞれの想いを込めて、先輩ママ・パパが名づけた子どもの名前。どのような名前が人気なのでしょう? 2020年度はどのような名前が人気だったか、見ていきましょう♪
子どもの名前には、毎年、人気の名前の傾向があるのはみなさんもご存知ですよね。2020年度に人気があったお名前は、こちらからご覧になれます。
明治安田生命の生まれ年別の名前調査 名前ランキング2020(提供:明治安田生命)
2020年度に一番人気のあった女の子の名前は
1位 陽葵
2位 凛
3位 詩
男の子の名前は
1位 蒼
2位 樹
3位 蓮
が並びました。
「凛(りん)」や「蒼(あおい)」などジェンダー意識の高まりを受けて、男女ともに人気のある名前もあります。同じ名前が両方のランキングに入ることは、最近の傾向ともいえるでしょう。
ところで、男の子の名前で2位だった「蓮」という名前は、2011年度から2020年度まで唯一ベスト3に毎年ほぼ入っている、不動の人気を誇る名前なんです!(2017年度のみ5位)水面からまっすぐ咲く姿が美しい花、「清らかな心」という花言葉、「れん」という音の響きなどが、人気の理由だといわれています。
「蓮」という名前もそうですが、植物などの自然にまつわる名前が人気ともいえます。2020年度の女の子の名前で1位となった「陽葵」は、日の光を意味する「陽」と太陽の方向を向く植物を意味する「葵」からなる名前。そのほか、「樹(いつき)」や「朝陽(あさひ)」、「咲良(さくら)」「凪(なぎ)」なども人気があります。
女の子の名前は、新型コロナウイルスの影響で社会のつながりを改めて考えたことにも通じるのか、人との結びつきをイメージする「結菜」「結愛」という「結」がつく名前も人気の傾向がありました。女の子の人気の名前の傾向をここ10年で見てみると、「結」「陽」の漢字が入った名前がランキング内を上がったり下がったりしています。
また、男の子の名前の読み方では、「はると」「みなと」「ひろと」「やまと」など、最後に「と」がつく名前も、ここ数年人気があります。
「蒼」には、「あおい」という読み方のほかに「そう」という読み方もあります。同じ漢字を使用している名前ですが、受ける印象は違うと思いませんか?
ママやパパから呼んでもらい、何度も耳にする自分の名前。名前の響きが脳に作用し、性格や人格に影響を与えるとして注目されているのが「語感名づけ」。発案者は、脳科学者の黒川伊保子さんです。
サ行は発音すると口の中を息が吹き抜けるので爽やかなイメージに、ガ行はのどが締め付けられる感じで『強そう』なイメージが残るといいます。
音の響きは、言葉の意味を大脳で理解するよりも先に小脳を経由して、脳の潜在領域に作用します。それによって、その人のイメージを作り上げることにつながります。子どもは何度も自分の名前を呼ばれるたびに、語感のイメージに応えようと努力するんです。
印象づけで大切なことは、名前の「一番最初の音」の行。例えば、あゆみちゃん、あおいくんだったら「あ」行の音ですね。あなたの名前は、どの行の音でしょうか? 自分の子どもには、どのようなイメージをもつ語感の名前をつけてあげたいですか?
気になった方は、黒川先生のご著書をヒントに、お子さんの名前を考えてみてもいいかも♪
名前は我が子に一生つきまとうもの。慎重になり、妊娠中の今の時期からパパといっしょに名前の候補を考えておくのは重要だけれど、初めて子どもの顔を見たときにパッと思い浮かぶケースも。産まれた赤ちゃんの顔を見て、実際に対面したときに感じた最終的なイメージも大事にしてくださいね♪