妊娠中・産後は目の疲労にご注意

妊娠中・産後は目の疲労にご注意
2019/07/27 2024/01/13 babyco編集部 babyco編集部

監修
坂田 清美先生
坂田 清美

帝京平成大学 ヒューマンケア学部看護科准教授
看護師として2年間手術室で働いたのち助産師の免許取得。大学病院、個人病院、助産院で、2000を超える出産に立ち会う。地域の保健センターで乳幼児健診・新生児訪問を通し、子育てママをサポートする。現在は大学教員として、 助産師・看護師の育成に力を注ぐ。共著に『実習に役立つ!国家試験に使える!母性看護学』『産後ケア講座』(ヒューマンアカデミー)がある。2男1女の母。

一時的な症状でも、悪化させないことが大事

妊娠中は、ホルモンバランスの影響、血圧の上昇による眼圧の変化、つわり症状などにより、視力が落ちたと感じたり、目がかすむ、ぼーっとするなどの症状が現れます。

また、産後はホルモンバランスの影響に加え、出産時の体力消耗、育児による疲労、寝不足、ストレスなどで、妊娠中よりさらに目が疲れやすく、集中できなくなります。

これらの目の不調は一時的なもので、産後自然と回復しますが、眼精疲労は頭痛や肩こりも引き起こすので、体をいたわるのと同様に、目のケアも忘れないでください。

目をいたわってケアしましょう

目を酷使せず、無理せず、休息をとること!

小さい文字や画面を見るのは控える

妊娠中は動くのが大変になり家で過ごすことが多くなりますが、小さい文字やパソコン、テレビ、スマートフォンなどは極力控えて。

遠くの景色をぼーっと眺めて目を休ませましょう。

目に良い栄養を摂る

にんじんやほうれん草などの緑黄色野菜に含まれるビタミン類。

ブルーベリー、黒豆、ブドウなどの紫色の食物に含まれるアントシアニン。

サザエ、アサリ、イカ、タコなどの魚介類に含まれるタウリンを積極的に摂って。

目のまわりの筋肉をマッサージ

こめかみ、目頭のツボを指で押してコリをほぐしましょう。

3~5秒程度、痛気もちいい程度の力加減で。

ホットタオルであたためる

適温のホットタオルで目の周辺を覆い、リラックス。

目の緊張がとれてあたたまり、血行がよくなります。マッサージとセットで行うと◎。

ホント!? 妊娠中・産後の目のこと

Q1 目を酷使するとお腹が張る?

A.『目の疲労=おなかが張る』とは一概に言えませんが、長時間同じ姿勢で画面を見ていたり、神経を張りつめ集中して目を使うような作業をしていると、身体的、精神的な疲労からおなかが張りやすくなることが考えられます。

Q2 母乳育児だと目が疲れやすい?

A.東洋医学では、腎臓と目は関わりが深いという見方があります。母乳育児をしているママの腎臓は、母乳の素である血液をろ過したり体内の水分バランスを保つためにフルで働いていることから、このように言われています。

Q3 妊娠中、授乳中でも市販の目薬を使っても大丈夫?

A.目薬程度であれば薬の量が少ないため、問題はないと思いますが、購入の際に薬剤師さんに相談してみるとよいでしょう。

目の疲労は、頭痛などの引き金にも。 妊娠中の薬の服用についてはこちらもチェック!
CLICK▶<薬剤師監修>妊娠初期に飲んではいけない薬を知りたい!飲んだらどうする?

Q4 他の病気が隠れている?

A.妊娠中、産後の一時的な視力低下はよくあることですが、極端な視力低下、なかなか回復しない、目に違和感、その他にも症状があるときは受診しましょう。

 

特集

Event

インスタフォロワー限定

がんばるママのご褒美に♪高級りんご食べ比べセットプレゼント!

開催締切:2024年11月24日(日)まで

マタニティイベント

妊婦さんの「知りたい!」がぎゅっと詰まったイベント開催!事前予約で必ずプレゼント♪

開催日:11月30日(土)

会員限定キャンペーン