“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
妊娠・出産・育児にまつわる、ちょっと気になるうわさ話。ママ友や親からも言われるけれど、でも、それってホントのことなの?
ちまたに流れるあのうわさ、このうわさに、専門家がずばりお答えいたします。
帝京平成大学 ヒューマンケア学部看護科准教授
看護師として2年間手術室で働いたのち助産師の免許取得。大学病院、個人病院、助産院で、2000を超える出産に立ち会う。地域の保健センターで乳幼児健診・新生児訪問を通し、子育てママをサポートする。現在は大学教員として、
助産師・看護師の育成に力を注ぐ。共著に『実習に役立つ!国家試験に使える!母性看護学』『産後ケア講座』(ヒューマンアカデミー)がある。2男1女の母。
食物連鎖により、マグロなどの大型海魚で摂取した水銀が胎児に悪影響を及ぼすと言われています。厚生労働省からも注意喚起されました。また、生ものに関しては食中毒や菌への感染が心配されます。妊娠していないときなら平気で食べられた生牡蠣を妊娠中に食べ、ひどく下痢をしたという話もよく聞きます。食べるならかならず新鮮なものを選びましょう。
ウナギに含まれるビタミンAの過剰摂取が心配されての質問ですね。厚生労働省では1日あたりのビタミンAの許容上限摂取量を、ウナギなどの動物性食物に含まれるレチノールとして5000IUとしています。この量を毎日摂り続けることはかなり難しいので、「ウナギはレチノール含有量が多いから妊婦さんはウナギ禁」とは言えません。
ビタミンBの一種である葉酸を摂取することで、先天異常である、二分脊椎などの神経管閉鎖障害を発症する危険性を少なくすることが報告されています。葉酸は、一度摂ると長持ち、ということがなく、体内で蓄積されにくいので毎日摂取する必要があります。妊娠初期に摂取することに意味があるので、妊娠3ヵ月まで毎日摂るといいでしょう。