“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
妊娠中は、「いよいよ赤ちゃんに会えるんだ!」というドキドキやワクワクを感じながらも、心の片隅ではイライラやもやもやを抱えていることがあります。
育児や出産に対する不安、つわりで仕事や家事が思うように進まないいらだち…どんどん変わっていく環境に、戸惑ってしまうのです。
嬉しい気持ちと不安な気持ちの両方をたくさん抱え込んでしまうのは、当然のこと。だからこそ、自分の心のゆれと向き合い、丁寧にケアしていきましょう。
・つわりは終わったのに食欲がない
・必要以上に食べ過ぎてしまう
・寝つきが悪い
・眠りが浅く何度も目を覚ます
・いつも体がだるい
・昼間にぼーっとする
産前の体の不調は、妊娠したことによるホルモンバランスの乱れが大きく関わっているため、多くの妊婦さんが経験します。ただそれでけでなく、体の不調は心のゆれも影響していることがあります。
心にストレスがかかると、体の機能が正常に働かなくなり、体調を崩す原因になるんです。
心にストレスを感じて脳への刺激が強くなると、体の機能に関わる自律神経のバランスが崩れていきます。 自律神経は、体の器官の動きをコントロールしているもので、バランスが崩れると胃腸の働きが鈍って食欲がおちたり、免疫力が弱くなり風邪を引きやすくなったりします。
また、体調が悪化するだけでなく、頭がぼーっとして注意力が低下したり、眠りが浅くなったりすることあります。
妊娠中の体調を整えるためには、4つのことを意識してみましょう。
妊娠中は早寝早起きが基本です。夜更かしはせずに、早い時間帯に寝つくことで、1日の疲れをリセットしやすくなります。
また、生活のリズムが整えば、自律神経のバランスも良くなっていきます。
栄養バランスが良い食事をすることで、ママの体調改善だけでなく、お腹の赤ちゃんにも良い影響があります。無理なダイエットや暴飲暴食は避けましょう。
妊娠中の運動は、担当の先生と相談しながら行いましょう。妊婦さんによって運動できる量は違ってきます。一般的には、安定期であれば2時間は歩ける体力が必要だと言われています。
「赤ちゃんのどこに遊びに行こうかな」と考えながら、ゆっくりお散歩するのもおすすめですよ。
ママの体と心は密接に関係し合っています。妊娠をきっかけに、体と心の結びつきはより強くなり、心のバランスの在り方で、体調の変化はより顕著になってきます。
妊娠中の健康な体づくりのためには、まずは「心のケア」から意識してみましょう。不安や心配は1人で抱え込まず、オープンにしてひとつずつ解決していくことが必要です。
監修:永森久美子先生
世田谷区立産後ケアセンター センター長。助産師。
イラスト:くのまり