“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
妊娠中の風邪は、十分な水分と栄養補給、休息が大切ですが、症状によっては受診したほうが早くラクになることも。
受診のタイミングを知っておきましょう。
また健康管理に気をつけていても、風邪や体調不良はいつ起こるかわかりません。
いざというときにあわてずに対応できるよう、薬の服用方法を知り、症状が悪化するのを防ぎましょう。
帝京平成大学 ヒューマンケア学部看護科准教授
看護師として2年間手術室で働いたのち助産師の免許取得。大学病院、個人病院、助産院で、2000を超える出産に立ち会う。地域の保健センターで乳幼児健診・新生児訪問を通し、子育てママをサポートする。現在は大学教員として、
助産師・看護師の育成に力を注ぐ。共著に『実習に役立つ!国家試験に使える!母性看護学』『産後ケア講座』(ヒューマンアカデミー)がある。2男1女の母。
せき込むたびにおなかに力が入るのでママにも赤ちゃんにも負担がかかります。せきが止まらず、なかなか治らない場合は受診をおすすめします。
鼻がつまって息苦しかったり、発熱や倦怠感など別の症状がある場合は無理せず受診しましょう。
休息をとっても治らない、妊娠中でも服用できる頭痛薬を飲んでも治らない、くり返し頭痛が起こるようであれば、すみやかに受診してください。
高熱が出たり、微熱が長引いたりする場合は受診しましょう。風邪の引きはじめで、休息と栄養をとって回復する程度であれば、まずは様子をみましょう。
切迫流早産などの疑いもあるので、「ただの腹痛だし…」と自己判断せず、すみやかに受診してください。
水様便が何度も出る場合は、流行性の胃腸炎の疑いや、脱水症になる可能性もあるので受診を。いつもより便が少しゆるい程度で、すぐに治まるようであれば様子をみましょう。
まずは妊婦健診を受けている産婦人科や助産院に相談を。ほかの医療機関の受診をおすすめされたら、必ず医師に「妊娠中」と伝えてください。
<主な持ち物>
① 母子手帳・保険証
② 症状経過を書いたメモ
③ お薬手帳
<医師に伝えること>
①これまでの妊娠経過
②服用した薬の名前
医師や薬剤師に相談してから服用しましょう。妊娠前に普段から飲み慣れている薬がある場合も相談しておいた方が安心です。
日頃から偏頭痛もちなどで飲み慣れている頭痛薬があっても、妊娠中は使用できない場合があるので注意しましょう。まずは医師や薬剤師に相談をしてください。
妊娠中も使用できる解熱剤はあるものの、熱の原因を解消するわけではないので、熱出たからといってすぐに解熱剤を服用するのはおすすめできません。
下痢は腸に止めておくべきでないものを体外に出そうとしている状態なので、薬で無理に止めないほうが良い場合も。また、切迫流早産の徴候として下痢っぽいと感じることもあり、整腸剤・下痢止めの服用は医師や薬剤師に相談を。
妊娠中でも服用できる薬はありますが、おなかが張って切迫流早産になっている可能性もあるため、自己判断はNGです。
具体的に妊娠中に飲んでいい薬や飲んでは行けない薬について知りたいときはこちらもチェック!
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イラスト:きどふみか