babyco編集長。書籍編集者。
新潟の山奥で肉用牛を飼育しながら、野菜やくだものを育てる祖父母のお手伝いをきっかけに、丹精込めて作られた食材のおいしさ、食べることや命の大切さを学ぶ。特集記事、離乳食やママごはんなど幅広く担当。ママ・パパの気持ちに寄り添った記事の制作を心がけている。
冬の寒い時期になると、
体も心もホッとさせてくれる“煮込み料理”。
じっくり煮込んで完成を待つ時間も楽しいですが、
「おなかがすいて待てな〜い!」という
家族の声に応えるには、
「調理に時間がかかるから...」という理由で
作るのをためらうときもあるのではないでしょうか。
今回は、家族の声にも応えられる
ママにもうれしいクイック煮込みレシピをご紹介!
電子レンジを上手に活用して、
時短&簡単煮込み料理にチャレンジしてみましょう。
POINT① 耐熱容器のサイズ
耐熱容器は、
● 1人分の調理:500ml容量(深さ6.5cm)
● 2人分の調理:800ml容量(深さ6.5cm)
のものを使用しています。
※深めの耐熱ボウルでも代用可能です。
POINT② フタのしめ方
耐熱性プラスチック容器の場合は、フタを少しずらして加熱しましょう。シリコン製の場合は、フタをぴっちりとしめて加熱しましょう。
※深めの耐熱ボウルの場合は、ふんわりとラップをして加熱してください。
POINT③ 電子レンジの加熱時間
電子レンジの加熱時間は、600Wを使った場合の目安です。ようすを見ながら、お使いの機器ごとに調整してください。
① レンジ de 筑前煮
材料(2人分)
鶏こま肉 100g
ごぼう 1/3本(50g)
玉ねぎ 1/4個(45g)
にんじん 1/4本(30g)
こんにゃく 40g
いんげん(冷凍) 20g
片栗粉 小さじ1
めんつゆ 大さじ3
作り方
① 鶏肉はしょうゆ大さじ1/2(分量外)をからませて、片栗粉をまぶす。ごぼう、玉ねぎ、にんじんは小さめの乱切りにする。こんにゃくは5mm幅の短冊切りにする。
② 耐熱容器に①の鶏肉以外の材料を入れてフタをし、3分加熱する。①の鶏肉、めんつゆ大さじ1を加えて、フタをして3分加熱する。めんつゆ大さじ2を回しかけていんげんをのせ、フタをして3分加熱する。
③ いんげんを取り出し、全体を混ぜてフタをして1分加熱する。皿によそい、いんげんを斜め切りにしてあしらう。
【後期〜】鶏肉、にんじんや玉ねぎなどのやわらかい野菜を取り分けてあげましょう。
② レンジ de あんかけ煮魚
材料(1人分)
白身魚(たらなど) 小1切れ(60g)
えのき 40g
大根 60g
にんじん 20g
片栗粉 小さじ3
水 100ml
めんつゆ 大さじ1
小ねぎ(小口切り) 1本
作り方
① 白身魚は2つに切り、片栗粉小さじ1をまぶす。えのきはみじん切りにする。大根とにんじんはそれぞれすりおろし、合わせて片栗粉小さじ1を混ぜる。
② 耐熱容器に①のえのきを広げて、白身魚をのせる。にんじんと大根のおろしをかけて、フタをして3分加熱する。
③ 水にめんつゆ、片栗粉小さじ1を混ぜて②に回しかけ、フタをして2分加熱する。皿によそい、小ねぎを散らす。
【初期〜】②で加熱後、魚やおろしを取り分けてあげましょう。【中期〜】③で加熱後、あんを少量取り分けて魚などにかけてあげましょう。
③ レンジ de さといものそぼろ煮
材料(1人分)
さといも(冷凍) 5個(120g)
鶏ひき肉 50g
いんげん(冷凍) 20g
めんつゆ 大さじ2
片栗粉 小さじ1
作り方
① 耐熱容器にさといも、鶏肉、いんげんを入れて、水大さじ1(分量外)をふる。フタをして、4分加熱する。
② いんげんを取り出し、鶏肉をほぐす。めんつゆを加えて全体を混ぜ、2分加熱する。
③ 水大さじ1(分量外)に片栗粉を溶き、②にかけて1分半加熱する。全体を混ぜて皿によそい、②のいんげんをななめ切りにしてあしらう。
【中期〜】③のさといもを取り分けてひき肉だれを少量かけ、つぶすか、小さく切ってあげましょう。
④ レンジ de 肉豆腐
材料(2人分)
豆腐(木綿) 130g
豚バラ薄切り肉 60g
玉ねぎ 1/4個(35g)
にんじん 2mm幅の薄切り4枚
めんつゆ 大さじ2
片栗粉 小さじ1
いんげん(冷凍) 10g
作り方
① 豆腐はキッチンペーパーに包んで耐熱容器に入れ、1分加熱して水分をきる。2cm厚さに切る。玉ねぎは薄切りにし、にんじんは半月切りにする。豚肉は食べやすい大きさに切り、しょうゆ小さじ1(分量外)をからめて片栗粉をまぶす。
② 耐熱容器に①の玉ねぎとにんじん、いんげんを広げて1分半加熱する。豚肉をふんわりとのせて、めんつゆ大さじ1をかけ、4分加熱する。
③ いんげんを取り出し、①の豆腐をのせる。めんつゆ大さじ1を回しかけて2分加熱する。全体を混ぜて皿によそい、いんげんを斜め切りにしてあしらう。
【後期〜】豆腐を取り分けて、豚肉はみじん切りにしてあげましょう。たれは控えてください。
⑤ レンジ de おでん
材料(2人分)
大根 3cm厚さ
にんじん 4cm厚さ
お好みのおでんの具材 合わせて100g
さといも(冷凍) 2個
うずらの卵(水煮) 4個
水 200ml
めんつゆ 大さじ2
作り方
① 大根は皮をむき、1.5cm厚さの半月切りにする。にんじんは皮をむき、1cm厚さの輪切りまたは半月切りにする。耐熱容器に入れてフタをし、3分加熱する。
② 大きめの耐熱容器に①、お好みのおでんの具材、さといも、うずらの卵、水、めんつゆを入れて5分加熱する。10分ほどおき、味をふくませる。
※ちくわを使う場合は2つに切り、斜め切りにする。
【初期】さといもを取り分けて、つぶしてあげましょう。【中期〜】大根、にんじんは味が染み込む前に取り出し、小さく切ってあげましょう。うずらの卵をあげる場合は、必ず半分に切ってあげましょう。
※おでんの具材を赤ちゃんにあげる場合は、添加物の少ないシンプルなものを選びましょう。がんもどき、はんぺんはやわらかくて食べやすいので、中期からあげられます。
監修:岡本正子先生
管理栄養士。東京生まれ。明治大学第二文学部卒業。3人の子育てをしながら栄養学を学ぶ。矢島助産院で日々、妊婦さんや産後ママのための食事を担当する傍ら、企業や雑誌などで離乳食の監修やママのための食に関する講演・講習会などを各地で行う。著書に『おいしい症状別レシピ 妊娠&授乳中のごはん150』(日東書院)ほか