babyco編集長。書籍編集者。
新潟の山奥で肉用牛を飼育しながら、野菜やくだものを育てる祖父母のお手伝いをきっかけに、丹精込めて作られた食材のおいしさ、食べることや命の大切さを学ぶ。特集記事、離乳食やママごはんなど幅広く担当。ママ・パパの気持ちに寄り添った記事の制作を心がけている。
妊娠中や産後の食事におすすめ!
日替わりで和風・洋風・中華風の味が楽しめるママにうれしい鍋レシピをご紹介します♪ 紹介するのは、野菜と「お肉」を中心としたレシピです。
鍋は、野菜や肉・魚をモリモリ食べられて、いろいろな食材の栄養をまとめて摂れちゃうのがいいところ。ママやパパ、子どもたちの体を温めてくれて、食卓の雰囲気もあったかくしてくれます。切った具材を入れて煮たら完成! 簡単なので、普段料理をしないというパパもぜひチャレンジしてみて♪
レシピを教えていただくのは、babycoママから大人気! 身近な食材で、作りやすくておいしいレシピをご考案くださる管理栄養士の岡本正子先生です。
管理栄養士。東京生まれ。明治大学第二文学部卒業。3人の子育てをしながら栄養学を学ぶ。矢島助産院で日々、妊婦さんや産後ママのための食事を担当する傍ら、企業や雑誌などで離乳食の監修やママのための食に関する講演・講習会などを各地で行う。著書に『妊娠・授乳中の気になる症状改善レシピ200』(日東書院)ほか
メインの具材に野菜とお肉をたっぷり使った、体が温まる鍋レシピをご紹介します。育児中の産後ママは赤ちゃんも一緒に食べられるように、それぞれのレシピに「取り分けPOINT」をつけています♪ お子さんの月齢に合わせて食材を刻むなどして、ご調整ください。
常夜鍋
材料(2人分)
豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用) 200g
ほうれん草 1把
水 600ml
白だし 大さじ2
しょうゆ 大さじ1
作り方
1 ほうれん草はざく切りにする。
2 鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら豚肉を数枚ずつ加える。白だし、しょうゆで味つけし、1を入れる。
【〆のおいしい食べ方】
具材が少なくなってきたら、うどんを加えてあっさり味のおつゆとともに食べる。
取り分けPOINT
ほうれん草に火が通ったら、葉先を取り分けて月齢に合わせて刻む。〆にうどんを食べる場合は、うどんも取り分けて月齢に合わせて細かく切り、薄めたおつゆと合わせて食べさせてあげる。
調理&栄養POINT
「常夜(とこよ)鍋」の名前の由来には、“毎晩でも食べたいほどおいしくて食べ飽きない”という意味があります。豚肉もほうれん草も火の通りが早く、さっと食べられるので忙しいママにはもってこいのレシピです。お好みでポン酢だれにつけたり、すりごまをかけたりするのも◎。
鶏鍋
材料(2人分)
鶏もも細切れ肉 150g
白菜 250g
にんじん 4cm分
豆腐(木綿) 1/2丁(150g)
水 600ml
白だし 大さじ2
しょうゆ 大さじ1
片栗粉 少々
作り方
1 鶏肉は片栗粉をまぶす。
2 白菜は3cm幅に切る。にんじんはピーラーやスライサーで薄くスライスする。豆腐はさいの目切りにする。
3 鍋に水、2の白菜とにんじん、白だし大さじ1を入れて火にかける。沸騰したら1を入れて5分煮る。2の豆腐を入れて、さらに3分煮る。
4 残りの白だし、しょうゆを加えて味をととのえる。
【〆のおいしい食べ方】
具材が少なくなってきたら、うどんを加えて煮込む。
取り分けPOINT
3で食材が煮えたら、鶏肉、白菜、にんじん、豆腐を取り分けて月齢に合わせて刻む。〆にうどんを食べる場合は、うどんも取り分けて月齢に合わせて細かく切る。
調理&栄養POINT
鶏肉に片栗粉をまぶしておくことで、肉汁が逃げずにジューシーな状態で食べられます。鶏肉の動物性たんぱく質と豆腐の植物性たんぱく質がたくさん摂取できるので、手軽に妊娠中と産後に必要な栄養をしっかりサポートしてくれます。
ミルク鍋
材料(2人分)
A(肉だんご)
鶏ひき肉 180g
水、片栗粉 各大さじ2
塩 少々
キャベツ 4枚
にんじん 4cm分
水 250ml
牛乳 250ml
鶏がらスープの素 大さじ1/2
塩 小さじ1
作り方
1 キャベツは3cm角、にんじんは半月切りにする。
2 肉だんごを作る。ボウルにAを入れて混ぜ、丸く成形する(10個ほどできる)。
3 鍋に水、鶏がらスープの素、1、2を入れて8分煮る。牛乳、塩を入れて、水溶き片栗粉(分量外)を回し入れる。
【〆のおいしい食べ方】
具材が少なくなってきたら、耐熱の器にちぎったパンを入れる。スープを入れて、オーブントースターで7〜10分焼く(表面にこんがりと焼き色がついたらOK。汁けが少なければ、牛乳を少し加える)。
取り分けPOINT
3で8分煮たら野菜と肉だんごを取り分けて、月齢に合わせて刻む。〆にパンを食べる場合は、ちぎったパンと牛乳を入れてパンがゆにする。
調理&栄養POINT
赤ちゃんにも安心して食べさせられるように、手作りの肉だんごにしています。ややとろみのついた、まろやかな牛乳スープを食材にからめながらめしあがれ♪ にんじんのβ-カロテンは油と組み合わせると疲れ目にも効果的なので、大人用にオリーブオイルを回しかけて食べてもいいですね。
もやし鍋
材料(2人分)
A(肉だんご)
鶏ひき肉 180g
水、片栗粉 各大さじ2
塩 少々
もやし 1袋
にんじん 4cm分
水 600ml
鶏がらスープの素 大さじ1
しょうゆ 大さじ2
すりごま 大さじ1
ごま油 少々
作り方
1 にんじんは半月切りにする。
2 肉だんごを作る。ボウルにAを入れて混ぜ、丸く成形する(10個ほどできる)。
3 鍋に水、もやし、1、2、鶏がらスープの素を入れて7分煮る。しょうゆを加えてごま油を回しかけ、すりごまをふる。
【〆のおいしい食べ方】
具材が少なくなってきたら、中華麺を加えて煮込む。
取り分けPOINT
3で7分煮たら野菜、肉だんご、スープを取り分けて、月齢に合わせて刻む(もやしは芽と根を取り、月齢に合わせて刻む)。
調理&栄養POINT
鍋をカサ増ししたいときの救世主、「もやし」をたっぷり摂れるレシピです。もやしはお財布にやさしいだけでなく、葉酸、食物繊維などさまざまな栄養素を豊富に含んでいる点でもママの味方! もやしに含まれるビタミンCは水に溶け出しやすいので、おつゆも一緒にいただきましょう。
かぶとひき肉のとろみチーズ鍋
材料(2人分)
かぶ 3個(300g)
かぶの葉(お好み) 適量
鶏ひき肉 150g
ピザ用チーズ 60〜100g
水 500ml
鶏がらスープの素 大さじ1
片栗粉 大さじ1
塩 小さじ1/2
作り方
1 かぶは皮ごと縦半分に切り、5mm厚さに切る。葉を入れる場合はざく切りにする。
2 鍋に1、鶏肉、水、鶏がらスープの素を入れて6分煮る。
3 チーズを加えて溶かし、塩を加える。水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、お好みでかぶの葉を入れてさっと煮る。
【〆のおいしい食べ方】
具材が少なくなってきたら、ごはんを入れてお好みでチーズを加え、リゾットにする。
取り分けPOINT
2で6分煮たらかぶ、鶏肉、スープを取り分けて、月齢に合わせて刻む。
調理&栄養POINT
かぶは水分が多くてやわらかいので、赤ちゃんも食べやすい食べ物のひとつ。食物繊維や消化酵素が含まれており、便秘などにも効果があるので、温かくして食べることで冷えによる便秘の解消にもつながります。