babycoオンラインコンテンツディレクターであり、雑誌・書籍の編集者。カナダで短期大学、映画制作専門学校卒業後、新聞記者、ラジオDJ、TVドラマの編集など多様な分野の知識を得て帰国。帰国後は雑誌編集を中心に活動し、広告案件においても企画・コンセプト立てから担う。ライフスタイルを得意とし育児媒体には20年携わっている。
沐浴(もくよく)は、健康管理にも欠かせない大切な赤ちゃんのお世話。
赤ちゃんが生まれたその日から必要なので、出産前から正しいやり方について知っておきましょう!
助産師の先生に正しい沐浴について聞いてみました。沐浴の入れ方や時間帯、沐浴上がりの赤ちゃんのケアなど大切なポイントがたくさんありましたよ!
助産師。産婦人科オンラインに所属し、妊産婦から様々な悩み相談を受けている。産婦人科オンラインは、イオンの子育て応援アプリ「キッズリパブリック」から利用可能。2児のママとして子育てに奮闘中。
2007年 看護師、保健師免許取得
2008年 助産師免許取得、受胎調節実地指導員
2009年 新生児心肺蘇生法NCPR Aコース修了
2011年 思春期保健相談士
2015年 看護学修士号取得、チャイルドボディセラピスト取得
2018年3月 マタニティヨガ&産後ヨガインストラクター資格取得
生まれたばかりの赤ちゃんは抵抗力が弱いので、生後1ヵ月程度は感染予防のために大人と同じ浴槽は使いません。赤ちゃん専用のベビーバスで沐浴をします。
沐浴は、ただ清潔にしてあげるためのものではなく、赤ちゃんの健康チェックのために大切な時間。沐浴をしながら肌の状態など全身をチェックしてあげましょう。
赤ちゃんはまだ首がグラグラしている時期なので、沐浴の際は、首をしっかり支えながら行うのがポイントです。
まずは、沐浴に必要な出産準備品をチェックしてみましょう。
<準備するもの>
● ベビーバス
● ベビー用ソープや沐浴剤
● 沐浴布
● ガーゼ
● バスタオル
● オムツ
● 着替え
ベビーバスは、サイズも大きくスペースの邪魔になりそう...と、出産準備品を購入する際にどうするか悩むパパママもいますよね。
シャワーのついた洗面台をベビーバス代わりにも使えますが、衛生面を考えると専用ベビーバスがおすすめです。
先輩ママたちは実際にどうしているのか? こちらで紹介しています!
CLICK▶︎出産準備品ガイドベビーケア用品編
最近は、空気を入れるタイプが人気のようですよ。
沐浴の湯温は37〜39度が目安です。
湯上りに衣類を着せやすいように、バスタオルと衣類は広げてセットしておきましょう。
沐浴が必要な時期の赤ちゃんは、まだ首が座っていなくてグラグラしているので、しっかり首を支えながら沐浴をさせてあげるのがポイントです。
衣服を脱がせたら沐浴布を前身にかけ、片手で首を押さえながらもう一方の手で体を支えてベビーバスに入れる。
片手で首を支えたまま顔 ▶︎ 頭の順に洗う。
泡立てた石けんで、赤ちゃんの繊細な肌をやさしくなでるように汚れを落とし、こまめに洗い流す。
首▶︎胴体▶︎脚と洗い、最後にお尻を洗う。
背中は首を支えて奥側から抱きかかえるように手を回せば、赤ちゃんを背中向きにしなくてもOK。
あらかじめ広げて準備しておいたバスタオルに寝かせて体を拭いたあと、保湿剤を塗って衣類を着させる。
とよく聞かれますが、沐浴が必要な時期の赤ちゃんはまだ昼夜の区別もなく、1日24時間といった生活リズムも身についていません。
ですから、沐浴は何時に行ってもいいんですよ。
大事なのは、
毎日だいたい同じ時間帯に沐浴をすること。
すると、沐浴を軸にして1日の生活リズムを作りやすくなります。
もうひとつ多い質問は、
ということ。
以前は、沐浴後は白湯などで水分補給をしましょうといわれていましたが、今はその必要はないとされています。
ただ、おっぱいやミルクをあげる少し前のタイミングで沐浴をすると、お風呂上がりの授乳で水分補給ができるのでいいですね。
出産準備品で用意した衣類などは、出産前に「水通し」をするのをご存知ですか?
新品の繊維についている糊が、赤ちゃんの肌トラブルの原因になることがあるからです。
衣類だけでなくタオルやガーゼなど、肌にふれるものは出産準備としてあらかじめ洗濯をして、水通しをしておきましょう。
\水通しについてはこちらもチェック/
CLICK▶︎出産準備にかかせない「水通し」知ってる?やり方&準備するものリストまとめ〜先輩ママのアドバイス付き
水通しをするときは、
洗剤よりも、洗濯せっけんの方がおすすめです。
洗濯洗剤は、大きく分けると
・合成洗剤
・複合せっけん
・洗濯せっけん
の3種類がありますが、
洗濯せっけんには合成界面活性剤が入っていないので、赤ちゃんの肌に一番刺激が少ないんですよ。
沐浴は前途の通り、赤ちゃんをただ清潔にしてあげるためのものではありません。
赤ちゃんの健康チェックのためにも大切な時間ですから、全身のお肌や耳ケアなどもしてあげましょう。
ボディケアをしてあげることでスキンシップにもなって、赤ちゃんも穏やかな気持ちになってくれますよ。
赤ちゃんの肌はとっても繊細で、乳児湿疹やおむつかぶれといった肌トラブルをおこしがちです。
予防のためにも大切なのが、「清潔にすること」と「保湿をすること」。
ですから沐浴で清潔にしたあとは、しっかり保湿ケアも欠かせません。
赤ちゃん専用の保湿剤(ローション、クリーム、ミルクタイプなど)を使って、肌を強くこすらないように塗りますが、塗るときの量も大切ですよ。
体だけでなく顔にも口や目に入らないように気をつけながら塗ってあげましょう。
<大人の両手のひら分の面積を塗るのに必要な保湿剤の分量>
軟膏やクリームなら、
人差し指の第一関節分
ローションタイプなら
1円玉の大きさ分
以前は、新生児のころはおへその消毒が欠かせないものとされてきましたが、最近では「必ずしも消毒する必要はない」と指導が変わってきました。
おへその状態にもよりますから、かかりつけ医の指示に従いましょう。
消毒をする際は、綿棒やコットンに消毒用エタノールをつけて、やさしく消毒を。
赤ちゃんの耳の掃除は、毎回綿棒を使う必要はありません。
タオルで水分をしっかりと拭き取ってあげることが大切です。耳の裏側もしっかり水分を拭き取りましょう。
綿棒を使った掃除は、手を耳の周りに持っていってかゆそうにしているときだけで大丈夫。このとき、綿棒が奥まで入ってしまわないように十分気をつけましょう。
正しい沐浴のやり方についてご紹介してきました。
沐浴タイムは、赤ちゃんを清潔にするだけでなく、健康チェックをするためにも大切な時間です。
沐浴前には体温なども確認してあげるといいですね。
赤ちゃんは36.5〜37.5℃と大人よりは平熱が高めですから、37℃ぐらいの熱があっても元気そうにしているかどうか、赤ちゃんの様子をしっかりみてあげましょう。臨床的には、0歳〜1歳初期にかけて特に病気でなくても37度代が見られることはよくありますよ。
もしも夕方から夜にかけて沐浴をするなら、日中に一度健康状態をチェックしてみましょう。
万が一体調が悪そうでお医者さんへ! となったときにもかかりつけの医療機関が空いている時間に駆け込める時間帯がおすすめです。
沐浴を通じて、赤ちゃんとのスキンシップもたっぷりと。今だけの大切な親子時間を過ごしてくださいね。
\新米パパのための沐浴講座/
CLICK▶︎父親学級で教わった正しい沐浴のやり方〜沐浴はパパ担当!のススメ