出版社で4年間、ファッション雑誌の編集経験を積んだのちデザイン会社へ入社。カタログ、WEBコンテンツ、企業案内等のディレクションを経て、2019年に独立。現在はファッション、ビューティ、ライフスタイル誌をメインに編集・ライターとして活動中。
babyco読者のママたちに、“子どもの教育費”について気になることを調査!
「全部でいくらかかるのか」「いつから貯めればいいのか」「どうやって貯めればいいのか」など、不安や疑問の声がたくさんあがりました。
そこで今回は、お金をやりくりするプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)さんに教育資金についてたっぷりお話を伺いました!
ファイナンシャルプランナー 今の時代をかしこく生き抜くための極意を教えてくれる、お金のスペシャリスト。中央大学理工学部数学科卒業後、株式会社近代セールス社に入社。金融機関向け実務誌の編集に携わる中で「預金・融資・為替・預かり資産セールス」など銀行業務の基礎知識を習得。その後、大手代理店にてFPコンサルティング業務に携わる。執筆、セミナー多数。
babycoでは、【お金にかしこいママになるためのオンライン講座】を定期的に無料開催しています。
ご参加くださったママたちは、教育資金についてどんな不安を抱えていたでしょう?
ママたちの声をピックアップして見ていきましょう!
「3人子どもがいます。毎月最低いくらくらいから貯蓄すればいいですか?」
「どうやってどのくらい貯めればいいのかが全然わからなくて不安です」
「学資保険をかけて元本割れしませんか?」
「パートの働きでも教育資金はちゃんと貯められるかどうかを知りたいです」
「積立NISAを検討していますが、はじめ方がよくわからなくて」
「大学卒業させるとして、一人当たりいくら準備しておく必要がありますか?」
と、それぞれに教育費とそれに対する貯蓄の仕方などに不安や悩みを抱えている様子。
そこで、現役FP(ファイナンシャルプランナー)さんにそれらの疑問をぶつけてみました。
ここからは、ママたちの不安や悩みを解消すべく、お金のプロであるFPさんに疑問を投げかけてみました。
答えてくださったのは、現役FPであり、babycoの【お金にかしこいママになるためのオンライン講座】講師の岡田真治さん。
―岡田さんによると、そもそも「貯金をしなければいけない」という考えが、教育資金の誤解であると言います。
「たとえばネットに出ているような教育資金をテーマにしたコラムには、
『私立大学までで800万円貯める』
『総額で2000万円以上かかる』
そして、その金額に対してどうやって家計をやりくりするのがいいのかという内容のものが多いですよね。
間違ってはいないのかもしれないですが、子育て世代の方では、そうした教育資金構築の記事から、将来が不安になっていたり、がんばって貯蓄をするあまり、自分たちの今の生活の“ゆとり”や、“潤い”がなくなってしまっている方に出会ったことも少なくありません」。
―確かに、ちょっとした旅行を制限したり、今だと新型コロナウイルスの影響で収入面の心配もつきないため、“貯蓄”に関してますます頭を抱えているという人も多いと思います。
だからこそ私は、教育資金に対して不安を煽るようなことを伝えないようにしているんです。そもそも、教育資金というのは『貯めるもの』ではなく、『使うもの』だと考えています。大切なのは、
『使えるお金として構築するもの』
と
『将来の学費で積み立てするもの』
にしっかり分けて管理すること。
将来の学費の積み立ては、ある程度、仕組み(システム)に完全に任せてしまう方がいいと思っています。
―使えるお金と積み立てをしっかり分けて考えていくということなんですね。
『いくらかかるか』よりも、親が『いくらかけていきたいか』という考えが大事なんです。教育資金というのは、親の子どもに対する価値観が反映されてしまうもの。幼少期の習いごとなどもそういうことですよね。
ですから私は、『“教育資金”というよりも“教育投資”という発想をもってください』と伝えています。
―教育投資とは実際にどんなことを行えばいいのでしょうか?
教育資金のご相談に乗るとき、最低でもお子さま一人につき、毎月1万5千円~2万円を教育資金として積み立ててみましょう、というお話しをしています。
―毎月の積立額が1万5千円~2万円というのには理由があります。
児童手当が0歳~3歳未満で1万5千円、3歳以上で1万円。このお金はまず貯蓄口座を作って、『使えるお金として貯金』します。
そして、そのほかにそれと同額くらいのお金を投資をする。
合算、お子さん一人で毎月約3万円の積み立てをしていくという形です。
これを投資の世界では、『お金に動いてもらう』と言ったりするんだそう。
お金に動いてもらうには、早いうちから、つまり子どもの生まれたらなるべく早く始めるのが、教育資金を貯めるコツだと言えそうです!
積み立て以外の教育資金の生み出し方と言うと、学資保険を思い浮かべる人も多いでしょう。でもじつは、最近では利率が低くなってきているのであまり人気がなく、新たな制度に注目が集まっているんです。
保険商品を使うというのは確実な資金構築に向いていますし、当然ながらお子さんが小さいときは、親の万が一の保障も必要になるので、その『保障+積み立て』を一緒にできるという点が最大のメリットです。
ただ、保障を兼ねている分お金の増え方は心もとない部分もあるかもしれません。
一方、最近では、投資信託を使った積み立てとして『NISA』という制度を利用する方法が出てきています。
NISAはあくまで、『運用して増えた利益には税金を掛けません』という制度のことなので、NISAで『どんな投資信託を購入して積み立てするか』もとても大事だと言えます。
今回は、教育資金そのものの考え方、教育投資として積み立てをしていくことのメリットなどをお話しいただきましたが、やはり子どもの将来や家計を大きく左右するお金の管理はとても難しいことです。お金を増やすには、
『収入を増やす』
『運用をする』
『支出を減らす』
の3つの方法しかなく、収入を増やしたり、運用するのは簡単なことではないですよね。支出を減らすという面でも、まずは家計を見直す必要があるので、いずれにせよお金のプロであるFPさんに相談するのがおすすめです。
babycoでは、「具体的にどうやって家計から捻出するのか」「NISAの選び方は?」といったところも、無料のオンラインセミナーで詳しく解説しますのでぜひご参加ください。ご自宅にいながら気軽に参加できますよ!