“ゆるまじめ”な子育て応援メディアbabyco編集部です。妊娠・出産・育児というライフステージで大変なママもパパが、ゆる~く、でもまじめに学びながら、 子どもと共に楽しく成長するためのヒントをご提供するのがモットーです。
東京大学医学部卒業。医学博士。小児科医。日本子ども学会理事長。お茶の水女子大学名誉教授。小児神経学や発達心理学を専門とし、主に子どもの発達や発達障害に関する研究を行っている。著書も多数。
赤ちゃんをあおむけに寝かせると、手足は屈曲していて、大人とは大きく違いますよね。手足が曲がっているのは、ママのおなかのなかで小さくまるまっていたからです。
からだを触ってみるとふわふわしているのは、皮下脂肪の厚さがあり、筋肉量が少ないからそう感じるんでしょうね。
からだを触っていると心音が早いなと思うでしょう。赤ちゃんの心臓は大人よりも小さいので、1回に送り出す血液量が少ないんです。だから回数を多くして、補っているのです。
蒙古斑は、赤ちゃん特有の青あざのこと。黄色人種のほとんどの子のおしりや肩、背中に現れますが、正常のものであれば成長とともに薄くなっていきます。
・赤ちゃんの腕をかるく引いて起こしたときに頭がグラつかない
・からだを傾けたときに顔が並行になる など、
からだの軸に合わせて頭をコントロールすることを「首がすわる」といいます。
発達していく過程で、からだのなかで「反射の中枢」が次第にできあがっていくと首がすわるようになり、寝返りができるようになります。やがて、おすわりもできるようになっていきます。
生後3ヵ月くらいまでは、せっかく飲んだミルクを吐いてしまうことがありますが、特に病気もなくご機嫌なら心配はいりません。
これは、胃の入り口で逆流を防ぐ噴門(ふんもん)が未発達だからです。
赤ちゃんの関節は大人よりもまだやわらかいので、強く引っ張ったりすると外れやすいというのは本当です。腕があがらなくて泣きやまないようなら、診察を受けてください。
赤ちゃんのおなかはぽっこりと出ていますよね。これは、腹筋が薄く、胃などの内臓がふくらむとそのままおなかの形に影響してしまうためと考えられています。
胃の大きさは相対的に大人とあまり変わらないのですが、なにしろ大食いなので、食べるとぽこっと出やすいのだと思います。
生まれたばかりの赤ちゃんは、O脚でガニ股ぎみ。
でも、これが自然体なんです。O脚を治そうと、足を無理やり引っ張らないでくださいね。
汗腺の量は、大人とそう変わらないといわれています。では、なぜ赤ちゃんは汗っかきなのでしょう? それは、「体表面積」が関係しています。発汗量は「体表面積」に比例します。
だから、大人と同じ量でも体表面積が小さいので1か所の面積あたりからたくさん出るというわけです。
ゆるめのうんちは、母乳や離乳食の赤ちゃんにはよく見られます。でも、下痢が続いたり元気がない場合は、感染症にかかっている可能性がありますので医師に診てもらってください。
赤ちゃんの膀胱は、容量が20mlほどなので溜めておくことができません。そのため、場所や時間を選ばずにおしっこをします。また、便意をもよおすと赤ちゃんは我慢しないのでうんちが出ます。
●1日のおしっこの回数:15〜20回くらい
●1回のおしっこの量:5〜20ccくらい
●1日のうんちの回数:2〜10回くらい
●1回のうんちの量:5〜15gくらい
イラスト:achaca